「またK-POPが日本をバカにしてる?」
そんな声がX(旧ツイッター)でふたたび広がっています。
今回の炎上は、Red VelvetやBTSなど人気グループの過去のMVや投稿に、「原爆」「震災」「差別語」といったショッキングな要素があったことがきっかけ。
しかも2025年現在、新たな“火種”も次々と見つかり、ナショナリズムの熱がぶり返しているんです。
本記事では、話題のMVや投稿をくわしく紹介しつつ、「なぜ今また騒がれているのか?」という背景までやさしく解説します。
K-POPファンもそうでない人も、ちょっと立ち止まって考えたくなるテーマです。
K-POPの日本侮辱炎上とは?
引用元:HOMINIS
いま、X(旧ツイッター)でとあるポストが大きな話題になっています。
テーマは、「K-POPがまた日本をバカにしてる?」というもの。
「またそういうのか…」と感じた方もいるかもしれません。
でも今回は、あたらしい事件じゃなくて、むかしから言われていた“ちょっとあやしい演出”をふたたび掘り起こして話題になっているという流れです。
投稿したのは、@sayu_ntさんというユーザー。
Red VelvetやBTS、IZ*ONEなどのMVやSNS投稿をいくつか取り上げて、「これって日本人への侮辱じゃないの?」と怒りをあらわにしました。
たとえば、こんな内容があげられていました。
・Red VelvetのMVに、「JAPS」(日本人への差別語)と“原爆被害”に関する新聞の見出しが登場?
・IZ*ONEが、東日本大震災の発生時刻ちょうどに「FIESTA(祝祭)」という投稿?
・BTSが、津波を連想させる演出を、日本版MVで公開?
どれもファンからすると「偶然じゃないの?」と思いたくなる一方で、
「いや、これはちょっと悪意があるのでは…」と感じる人も。
このポストは300万ビューを超える反響を呼び、引用元のポスト(@STEPAYURIMAKAさん)は、なんと2800万ビューを突破しました。
それにともなって、「K-POPボイコット」のハッシュタグも急上昇中。
- Red VelvetのMVで原爆投下を祝うような文字!日本人を馬鹿にしすぎだろ!
- BTSの3/11MVで溺れる人描写、日本を狙ったヘイト投稿に怒りが止まらない
- IZ*ONEが震災時刻に祝祭曲投稿?被災者を侮辱してるみたいで許せない
- K-Popアイドルが日本ファン裏で嘲笑、日本市場だけ搾取してるのが姑息
- BTSの原子爆弾Tシャツ、謝罪しても傷は残る。日本人を軽視しすぎ
- Red VelvetのPVに裕仁天皇侮辱文字、日本デビューなのに反日丸出しでムカつく字
- IZ*ONEの事務所が日本人メンバー減らすMV、日本人を二級扱いしてる
- BTS紅白取り消し正解、こんなヘイトグループを日本の舞台に出すな
- K-Pop全体が日本をバカに、ファンを騙して金儲けしてるのが腹立たしい
- 震災関連の投稿連発、日本人を傷つける意図が透けて見えて本当に嫌
みんなの否定的な意見
Xでは、「日本で活動してるのに、こういうことをするのは許せない」といった声があふれています。
もちろん、反対に「深読みしすぎでは?」「昔のことを掘り返すのは不毛」という意見もあり、意見はわかれています。
- 文化の違いで誤解、Red Velvetは意図せず。謝罪もしたし気にしない
- BTSの努力は本物、日本ファンも認めてる。過去の件は水に流そう
- IZ*ONEに日本人メンバーいるし、橋渡し役。ヘイトなんて大げさだよ
- MVの文字はアート表現、反日狙いじゃない。過剰反応しすぎ
- K-Popはグローバル、日本市場大事にしてる。擁護せず応援しよう
- BTSの成功は日本ファン支え、Tシャツは無知だっただけ。許すよ
- Red Velvetの日本語努力見て、日本愛感じる。誤解解いて仲良く
- IZ*ONEの投稿は偶然、祝祭曲で被災者狙いじゃない。信じよう
- ファンとして過去越えて楽しむ、ヘイト認定はアンチの思う壺だ
- K-Pop全体叩かず個別対応、日本人ファンも多い。ポジティブに
みんなの肯定的な意見
でもSNSって、ちょっとした火種が一気に燃え広がる世界ですよね。
たとえ演出に深い意味がなかったとしても、受け取る側が「不快だ」と感じれば、炎上は避けられません。
「日本で売れてるのに、なぜこういうことを?」
「わざとなの?それとも本当に偶然?」
ファンのあいだでもモヤモヤが広がっています。
このあと、実際に問題視されたMVや投稿をくわしく見ていきます。
どこがどうして炎上につながったのか――時系列で見ていくと、意外なつながりも見えてきますよ。
Red VelvetやBTSのMV演出が問題に
日本はK-POPに侮辱されっぱなしなのによく聴く気になれるな…
Red Velvet ”Happiness”のMVに
「JAPS HIROHITO」「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB」などの文字東日本大震災の発生時刻とぴったり同じ3月11日の14時46分に「FIESTA」(祝祭)という曲をポストしたIZ*ONE… pic.twitter.com/aMBA5GSXSm
— ゆりまか (@STEPAYURIMAKA) July 15, 2025
ではここから、じっさいに「これはちょっと…」と話題になったK-POPの“演出”を見ていきましょう。
どれも「偶然なのか?」「意図的なのか?」とSNSでザワついた内容です。
まずは、Red Velvet(レッドベルベット)のデビュー曲『Happiness』(2014年)のMVから。
この映像の中に登場する新聞のコラージュに、「JAPS HIROHITO(糞にほんじん・ヒロヒト)」や「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB(糞にほんじん、原爆にやられる)」などの見出しが映っています。
「これはさすがに悪意があるのでは?」と、日本のネットユーザーの間で即座に炎上。
さらに、9.11テロや広島・長崎原爆に関する新聞記事の切り抜きも含まれていたことから、「なんでこんなテーマを使うのか?」という疑問が一気に広まりました。
SMエンターテインメント側は「芸術的な演出だった」と釈明しましたが、一度ついた「反日?」という印象はなかなか消えません。
当時、Red Velvetの日本活動にも少なからず影を落としました。
つづいては、BTS(防弾少年団)のMV『RUN – Japanese Ver.』(2016年)の事例です。
この日本向けMVには、メンバーが水中でもがくシーンがあり、それが「津波の被害を想起させる」と指摘されました。
公開日が3月11日だったこともあり、「東日本大震災を連想させる」「なぜ日本向けでこの演出?」と疑問視する声が上がりました。
さらに、IZ*ONE(アイズワン)が2020年3月11日14時46分――つまり、東日本大震災が発生したその時刻ぴったりに「FIESTA(祝祭)」という投稿をしたことも炎上の火種に。
「これは不謹慎すぎる」「わざと狙ったのか?」と非難され、事務所側は「意図はなかった」と説明しましたが、騒ぎはしばらくおさまりませんでした。
そして、JYPエンターテインメントのプロデューサー、パク・ジニョン氏が手がけたあるMVにも注目が集まりました。
広島の原爆ドームを思わせる建物を背景に、アイドルがダンスを踊るシーンがあり、「これはさすがにやりすぎ」「あてつけじゃないか」とSNSで批判の声が噴出しました。
ここまで見ると、どの事例も「これはほんとうに偶然なのか?」と疑いたくなるものばかり。
しかも、どれも“日本に向けたコンテンツ”という共通点があるのが気になります。
ファンの中にも、「こういう表現を見るたびに応援する気持ちがゆらぐ」と感じている人は少なくありません。
たしかに、演出の自由はアーティストの特権です。
でも、原爆や震災のような“深く傷ついた記憶”にふれる表現には、それなりの配慮が求められます。
次は、「なぜいまこの問題が再び炎上したのか?」
その背景にせまっていきます。
なぜ今また炎上?反日疑惑の再燃背景
「なんでいままた炎上してるの?」
そう感じた人、多いんじゃないでしょうか。
じつは今回の騒動、新しい事件が起きたというより、過去の“あれってどうなの?”という演出がいっきに掘り返されたことで、炎上が広がったんです。
きっかけのひとつは、2025年の「JI BLUE(ジェイアイブルー)」という日韓プロジェクトが炎上したこと。
そこから、Red VelvetやBTSの昔のMVが「やっぱりあれって反日だったんじゃ?」と再び話題になり、過去のモヤモヤが一気に爆発した、というわけです。
さらに最近も、「これはさすがに…」と思われる新しい“火種”が次々と出てきました。
【昨日の話題】K-POPグループALLDAY PROJECT着用、日本のサッカーチームのユニフォームをリメイクして切り取った「Jap」のデザインが物議 ブランドが謝罪https://t.co/8CjKgDPd8s
— FASHIONSNAP (@fashionsnap) July 10, 2025
・2025年7月、ALLDAY PROJECTというグループが、「JAP」の文字が入った衣装をテレビで着用。すぐに炎上して謝罪することに。
・同年8月にはIVEのMVで、“折り鶴を燃やす”演出が物議をかもしました。
IVE、折り鶴燃やすシーンに批判の声…制作監督が反日議論にコメントhttps://t.co/wfuelRVQno#IVE
— Kstyle (@Kstyle_news) August 14, 2025
しかも公開日は、長崎原爆の日の前日。平和の象徴である折り鶴を燃やすという内容に、「これは意図的では?」という声が殺到しました。
・そして2025年11月には、KCON JAPAN 2025の会場でスタッフがファンを雑にあつかう“剥がし”行為がSNSで炎上。
この“剥がし”というのは、サイン会や握手会などでファンが長くしゃべりすぎないように係員が「はい、もう終わりです」と引きはがす行為のこと。
これが今回は「やり方が雑すぎる」「スタッフの態度が冷たすぎる」として話題になりました。
SNSでは「#K-POPボイコット」が1万件をこえる勢いで広がり、
「日本で売れてるのに、なんでこんな扱い?」
「日本のファンは大事にされてない」
という声が次々と投稿されています。
もちろん一方で、「全部が反日ってわけじゃないと思う」「偶然や演出ミスを騒ぎすぎでは?」という冷静な意見もあります。
でも、こういった小さな出来事がいくつも重なると、ファンの中にも“違和感”がたまっていくんですよね。
たとえば、「あれも偶然」「これも偶然」って何度も続いたら、「ほんとに偶然?」って思ってしまうのは自然な感情です。
人気があるからこそ、K-POPにはそれだけ期待している人も多いということ。
だから、ちょっとした表現のズレや無神経な対応が、「裏切られた」と感じさせてしまうのかもしれません。
いま、K-POPはグローバルで成功しているジャンル。
でもその一方で、おたがいの文化や歴史への理解がないまま広がりすぎた結果、「ずれ」が目立つようになってきたのも事実です。
たんじゅんな炎上じゃなくて、「日韓エンタメの温度差」が浮き彫りになった事件――
そう言えるかもしれませんね。

