「どうしたら彼氏ができますか?」

「なんで彼氏が要るんですかって感じ」

仲里依紗のYouTubeに松岡茉優がゲストで出た回の、こんなやり取りの切り抜きがXで広まっています。

Netflixの『ダウンタイム』で主演を務め、この夏はミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』の舞台にも立っていたので、このところ急に名前を見かけるようになったと感じている人も多いはず。

ネットでは、結婚していたことにいまさら驚く声まで出ていました。

今回は、そんな松岡茉優がどんな人なのかを、子役時代から最新作までの経歴と本人の言葉からまとめていきたいと思います。


え、既婚者?と驚かれる31歳のプロフィール

話題の切り抜きのもとは、2026年10月7日の夜に仲里依紗のチャンネルで公開された、30分ほどの動画。

タイトルに「質問コーナー」とあり、あのやり取りはそのコーナーの場面とみられます。

切り抜きを書き起こした投稿によると、「どうしたら彼氏ができますか?」という質問に、ふたりが「なんで彼氏が要るんですかって感じ」「彼氏って契約?」と返し、そのまま「彼氏が欲しいって思ったことある?」「ないかも」と、ふたりで自分たちの話に脱線していったそうです。

しかも答えているふたりは、どちらも結婚しています。

ちなみに、仲里依紗の夫は俳優の中尾明慶で、松岡茉優も2024年に結婚を発表していて、彼氏づくりの相談に既婚者ふたりが首をかしげている、という絵になっていたんですね。

 

ふたりは『ダウンタイム』が初共演で、9月8日のプレミア試写会では手をつないで登場し、おたがいを褒め合う姿が報じられていました。

仲里依紗のチャンネルを見続けてきた人からは「ずっと里依紗ちゃんのYouTube観てきたから本当に夢みたい」という声も出ています。

松岡茉優のプロフィールの基本は、次のとおりです。

  • 生年月日は1995年2月16日、いま31歳
  • 東京都出身で、身長は158センチ
  • 妹は元子役の松岡日菜
  • 2024年6月7日、Hey! Say! JUMPの有岡大貴との結婚を発表
  • 2025年4月からは事務所を離れ、Don-crewとエージェント契約(仕事の窓口を任せる形)

有岡大貴との結婚を発表したときには、入籍日などは公表しないと伝えられていました。

 

所属も、2025年に大きく変わっています。

4月1日に公式サイトで、子役のころから22年所属してきた事務所を離れることを、本人が報告しました。

そのときの言葉は「30歳になりこれからの人生を考えた時、浮かんできたのは挑戦したい、でした」。

その事務所はヒラタグループの会社で、22年のあいだにはグループ内の別の会社へ所属が移ったこともあり、週刊誌の女性自身は2023年に、その裏に当時のマネージャーとの人間関係のトラブルがあったと報じました。

ネットではいまもこの話を持ち出す投稿が見られます。

ただ、それはあくまで週刊誌の伝える話で、本人の言葉として表に出ているのは、公式サイトに書かれた独立のときの一文です。


妹の付き添いで入った事務所

松岡茉優が芸能事務所に入ったきっかけは、自分ではなく妹でした。

8歳のとき、まだ3歳だった妹がスカウトされ、その面接についていったことから一緒に所属することになったそうです。

10歳ごろにやった2つ目の仕事は、バラエティ番組の再現映像で山村紅葉の幼いころを演じる役だったと、2025年に本人が明かしています。

 

名前が知られはじめたのは、2008年に子ども向けのバラエティ番組『おはスタ』の「おはガール」になってから。

当時13歳で、もともと視聴者として憧れていた番組だったといいます。

番組の司会を務めていた山寺宏一を、いまも芸能界の父と慕っているそうです。

 

ところが、ドラマや映画のオーディションは落ち続けました。

2019年のYahoo!ニュースの取材では、受けた数を「子どものころだけで200、高校時代まで数えたら、きっと300、400、500……」と振り返っています。

2次審査より先まで進んで落ちた作品は、悔しくて一本も見ていないそうで。

ある面接では「うまいのは分かったから、ちゃんと心動かしてくれや」と繰り返し言われ、帰り道の市ケ谷駅で階段を下りられなくなって母親に電話をかけたと話していました。

その母親は、落ちたオーディションの申込用紙まで全部ファイリングしていて、本人はそれを「負の遺産」と笑っています。

 

そのうえ、学校生活も順調とは言えなかったようです。

2021年に出演したトーク番組では「高校時代ぼっちでした」と明かし、高校3年でようやくできた最初の親友が、ももいろクローバーZの百田夏菜子と、元アイドリング!!!の朝日奈央だったと語っています。


坂元裕二が見ていたのはバラエティ

最初の転機は、2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でした。

劇中のアイドルグループGMT47のリーダー、入間しおりを演じて、名前を覚えた人も多いはずです。

次の転機は、自分が出ていたバラエティ番組から生まれました。

2015年のフジテレビのドラマ『問題のあるレストラン』で、口の悪い天才シェフの雨木千佳を演じたのですが、脚本家の坂元裕二がこの役に松岡茉優を指名した理由は、彼女が出演していたバラエティ番組『うつけもん』を見ていたからだったそうです。

2019年の取材では「私が初めて認めてもらえたのは『おはスタ』ですし」と前置きして、「またバラエティーが私を救ってくれたんだなって思いました」と話し、千佳を「一番愛しい役」とまで呼んでいました。

このドラマを毎週見ていたというアニメ監督の山田尚子が、2016年の映画『聲の形』で、主人公の少年時代の声を松岡茉優に頼んだと伝えられています。

バラエティを見た坂元裕二が役を渡し、その役を見た山田尚子が次の役を渡した形です。

 

『問題のあるレストラン』と同じ2015年のインタビューでは、目標を「女版の八嶋智人になる事」と答えていました。

そこから先は、主な出演と受賞がこう続いていきます。

  • 2016年 大河ドラマ『真田丸』で主人公の妻・春を演じる(出演決定時のコメントは「三谷幸喜さんとご一緒するのは野望でした」)
  • 2017年 『勝手にふるえてろ』で映画初主演。東京国際映画祭で、観客の投票で決まる観客賞
  • 2018年 是枝裕和監督の『万引き家族』に出演。作品はカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドール
  • 2019年 日本アカデミー賞で、この2作により優秀主演女優賞と優秀助演女優賞を同時に受賞
  • 2022年 坂元裕二脚本のドラマ『初恋の悪魔』に再び出演し、ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演女優賞


鞘師里保を推し続けるハロプロ好き

役の外の顔といえば、筋金入りのアイドル好きなところでしょう。

とくに熱心に応援してきたのはモーニング娘。

推しは、このグループにいた鞘師里保です。

鞘師里保がグループを卒業したあとも、推しは変わっていないといいます。

2016年には主演ドラマ『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』の企画で、ハロー!プロジェクトのイベントのステージに上がり、そのグループの曲を披露するサプライズまで実現させました。

2023年には、同じグループの譜久村聖の卒業を記念した写真集を全面的にプロデュースし、譜久村聖本人もそれをInstagramで紹介しています。

2026年9月には、TOKYO FMの番組『TOKYO SPEAKEASY』で、当の鞘師里保本人と話す回までありました。

それから、ほぼ毎日食べるほどの納豆好きで、2016年には全国納豆協同組合連合会から「納豆クイーン」に選ばれた、という一面も。

2023年にはデビュー20周年を記念した初めての本『ほんまつ』を出しています。

人づきあいでは、俳優の伊藤沙莉とおたがいのInstagramに出てくるほどの仲です。


ダウンタイムで知った人と舞台で知った人

この夏から秋にかけて、新しく松岡茉優を知る入口が一気に増えました。

  • 2026年7月25日から9月21日まで、ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』でゾーイ役(木下晴香とのダブルキャスト。東京・愛知・大阪で上演)
  • 9月17日、Netflixシリーズ『ダウンタイム』(全8話)で主演
  • 10月2日、12月の『サントリー1万人の第九』で3年続けて司会を務めることが発表(12月6日に大阪城ホールで開催予定)
  • 11月6日、主演映画『男ともだち』が公開予定

『ダウンタイム』で演じているのは、大学病院を去った天才形成外科医の沼田文で、仲里依紗の演じるカリスマ美容外科医にスカウトされるところから物語が始まります。

『ディア・エヴァン・ハンセン』では、亡くなった少年の妹ゾーイを演じました。

この舞台は吉沢亮が主役を務めていたので、そちらのファンが劇場で松岡茉優と出会ったという流れもあったようです。

『男ともだち』は千早茜の小説を映画化した作品で、京都に暮らす29歳のイラストレーター神名を、成田凌との共演で演じます。

 

そして、知ったきっかけは本当に人それぞれ。

『ダウンタイム』で知った人もいれば、ミュージカルを観てから好きになった人も、『問題のあるレストラン』で知って調べたら11年前だったと驚く人もいました。

昔からのファンが「ダウンタイムで松岡茉優を知った人はもれなく問題のあるレストランを見てほしいな」と次の作品を勧めていて、好きな作品を紹介し合う流れまで起きています。

 

振り返ってみると、この人はいつも、別の場所で見ていた誰かに次の役へ呼ばれてきました。

坂元裕二はバラエティで見つけ、山田尚子はそのドラマで見つけ、そして今度は『ダウンタイム』と舞台と仲里依紗のYouTubeから、それまで知らなかった人たちが見つけています。

急に出てきた人に見えて、実は作品が変わるたびに新しい人に見つけてもらってきた人なんです。

もし最近知ったばかりなら、自分が知った作品より前の出演作を1本観てみると、違う顔の松岡茉優に会えるかもしれませんね。