昨夜のアメリカによる軍事作戦の、未公開映像。ベネズエラの首都カラカス北部にあるラ・グアイラ港の複数の倉庫を標的とした攻撃の瞬間を示しています pic.twitter.com/hVygoWcEc0
— Cameron Phillips💕 (@CameronTOK715) January 4, 2026
2026年1月3日未明、世界を揺るがすニュースが飛び込んできました。
アメリカが南米ベネズエラの首都カラカスで軍事作戦を実行し、マドゥロ大統領夫妻を拘束したと報じられています。
いま、多くの人が息をのむ事態。
国際社会では、主権と国際法の原則を揺さぶる動きとして「主権侵害」「国際法違反」との強い非難が噴出しています。
なぜこのタイミングで動いたのでしょうか。
アメリカの狙いは何で、各国はこの一手をどう受け止めるのか気になりますよね。
報復の連鎖や地域の緊張拡大も、決してゼロではないと言い切っていいでしょう。
目次
この記事で扱うポイント
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トランプ米大統領はベネズエラを当面は米国が「運営」すると主張。目隠しと手錠姿のマドゥロ氏の映像は国内外に衝撃を与えた。https://t.co/qI4XS97hfo pic.twitter.com/vmfc6p2762
— ロイター (@ReutersJapan) January 5, 2026
ただし現時点では、確定情報と推測が入り混じりやすい状況でもあります。
そこで本記事では、まず何が起きたのかを時系列で整理し、次にアメリカ側の主張と各国の反応を並べて確認していきます。
事実関係を見失わないための、冷静なチェックリスト。
さらに今後のシナリオとして、外交交渉の進展、追加制裁、軍事的エスカレーションなど複数の分岐を中立的に検討します。
読み終えるころには、情報の見方が少し変わる感覚を持てるように、丁寧に解説していきます。
ベネズエラ急襲の全容と米軍の行動
トランプ大統領はベネズエラでの軍事作戦の成功をアピール。政権移行までアメリカが「暫定統治」し、米軍駐留と第2波攻撃の可能性を示唆。国家安全保障戦略で示した西半球支配の一環。また、アメリカ石油企業は「ベネズエラ進出」に強い意欲。最小限のリスクでベネズエラの資産「略奪」に成功。 pic.twitter.com/35BU52upQb
— あいひん (@BABYLONBU5TER) January 3, 2026
2026年の年明け早々、思わず二度見してしまうような報道が世界を駆けめぐりました。
「アメリカがベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領をつかまえた」――そんな内容が一気に拡散したのです。
まるで映画のワンシーンのようですが、本当にそんなことが起きたのでしょうか。
ここでは、出回っている情報をもとに、出来事の流れを順番に整理していきます。
作戦開始は1月3日未明
事件が起きたとされるのは、1月3日の未明。
空がまだ暗い時間帯に、アメリカ軍がベネズエラの首都カラカスを中心に大規模作戦を開始した、と伝えられています。
戦闘機、ドローン、ヘリコプターなどを合わせて150機以上が動員されたという話まで出ています。
空から一気に制圧する構図だったといわれるのです。
狙われた施設と広範囲同時作戦
攻撃対象として挙げられているのは、軍の基地や空軍施設、政府関連の建物、立法議会のビルなど。
しかも作戦エリアはカラカスだけではなかった、という点が不気味ではないでしょうか。
ミランダ州、アラグア州、ラ・グアイラ州といった周辺地域にも同時に手が伸びたとされています。
一気に複数地点を叩く、いわゆる同時多発型の動き。
「パナマ侵攻以来」とされる規模感
1989年の今日は
米国による「パナマ侵攻」の
発生日。
独裁者ノリエガ将軍の逮捕(麻薬
取引、汚職、反米活動)とパナマ
運河の保全・支配継続、米市民
保護が主目的とされるも、運河の支配維持と軍の解体が真意と
されます。ノリエガは逮捕され、親米政権が再発足、運河は米国
から全面返還されました。 pic.twitter.com/xKbQdvDoZf— JIJI (@jinbo11) December 20, 2025
ここまで大がかりな軍事介入は、1989年のパナマ侵攻以来だ、と語られることもあります。
もしこの比較が当てはまるなら、単なる小規模な特殊作戦では説明がつきません。
なぜそこまでの規模が必要だったのか、という疑問が残りますよね。
軍事と政治が一体化した作戦だった可能性も見えてきます。
最大の衝撃:マドゥロ夫妻の拘束
アメリカ軍に拘束されたマドゥロ大統領夫妻が、ニューヨーク州のスチュワート空軍州兵基地に到着する様子が一斉放送。夫妻はその後、ニューヨーク市内の連邦拘置所へ移送。拘束・移送の映像が世界に流れることで、視聴者の認識は「犯罪者像」で固まりやすい。映像は説明より速く、反論より強い。 pic.twitter.com/kFBqyhZ3OR
— あいひん (@BABYLONBU5TER) January 3, 2026
そして最も衝撃的だとされているのが、ニコラス・マドゥロ氏と妻のシリア・フロレス氏が拘束された、という点です。
現職大統領の身柄拘束。
そのままアメリカ本土へ移送された、という情報まで出ているのだから驚きです。
ドラマなら「さすがに盛りすぎ」と言われそうですが、現実で起きたとしたら途方もない話ではないでしょうか。
死者数の発表と被害の差
この作戦による犠牲について、ベネズエラ政府の発表では民間人と兵士あわせて40人〜80人以上が亡くなった、とされています。
一方でアメリカ側の被害は「軽傷者のみ」とされた、という報じられ方です。
装備の差や事前準備の度合いが、明暗を分けたという見方も出ています。
ただし数字の扱いは政治的にも揺れやすいので、情報の出どころには注意が必要かもしれません。
トランプ大統領の声明と「移行期の管理」
作戦後、トランプ大統領が声明を出したとも伝えられています。
内容は「大規模攻撃は成功し、マドゥロ夫妻を拘束した」「今後はアメリカが移行期の管理を行う」といった趣旨です。
ここまで踏み込むなら、実質的に統治に関与する宣言だと受け止められても不思議ではありません。
「管理」という言葉に込められた重みを、軽く見ないほうがよさそうです。
石油インフラと経済主導の示唆
さらに「破壊された石油インフラの修復にはアメリカ企業の投資が必要だ」と語った、とも言われています。
軍事作戦の直後に経済の話が出るのは、偶然なのでしょうか。
資源国であるベネズエラに対して、政治だけでなく経済面でも主導権を握る意志がにじむ展開です。
軍事と投資がセットで語られる構図。
「占領では?」という声と世界の反応
ここまで聞くと、「それってもう占領じゃないの?」と感じる人が出るのも自然です。
実際、こうした動きには驚きと批判が集まっている、と伝えられています。
一方でアメリカ側は「理由がある」と主張している、という点も見逃せません。
では、なぜここまで思い切った作戦が実行されたのか、という核心が残りますよね。
次章:なぜ実行されたのか
次の章では、アメリカが掲げたとされる理由や、背景にある思惑をもう少し丁寧に見ていきます。
米国が「攻撃は正当」と主張する理由とは?
「突然ベネズエラに攻め込んで、大統領を連れていくなんて、さすがにムチャじゃないの?」
たしかに、そう思うのがふつうですよね。
でもアメリカ側は、「これは正当な“法の執行”なんです」と言いきっています。
「戦争」ではなく「法の執行」という建て付け
いったいどういうことかというと、アメリカはマドゥロ大統領を麻薬テロ組織と関係のある犯罪者だと位置づけています。
その根拠のひとつが、「Cartel de los Soles(太陽のカルテル)」と呼ばれる麻薬ネットワークだとされています。
ベネズエラの軍や政府関係者が関与し、大量のコカインがアメリカへ密輸されている――そう主張しているわけです。
2020年の起訴と、異例の懸賞金
マドゥロ大統領は、すでに2020年に麻薬テロ関連でアメリカに起訴されていました。
さらにFBIは、その身柄に対して5,000万ドル(50 million dollars)の懸賞金を設定したと報じられています。
国のトップにこの額、という時点で常識外れではないでしょうか。
異例中の異例。
つまりアメリカは、彼を「政治家」ではなく、指名手配中の国際犯罪者として扱ってきた、という理屈になります。
「起訴は更新され続けている」という主張
実際、2026年に入ってからも、2020年の起訴内容をベースにしたsuperseding indictment(既存起訴の更新)が開示された、という話が出ています。
ここがポイントで、「過去の話ではなく、いまも法的プロセスが動いている」と示したいのでしょう。
だからこそ「拘束は逮捕であって侵略ではない」と言い切れる、というロジックです。
軍事作戦でも「逮捕劇」だと言い張る理由
今回の軍事作戦についても、アメリカ側は戦争ではなく、あくまで法の執行だと説明しています。
狙いは「犯罪者の拘束」で、軍は捜査を補助しただけ――そういう建前なんですね。
ただ、国家元首の身柄確保を軍でやる時点で、どう見ても“普通の逮捕”ではないのでしょうか。
議会承認なしで実行できるのか、というグレーゾーン
しかも注目点は、これだけ大きな作戦を議会の承認なしで実行したとされるところです。
アメリカ政府は「大統領の権限で、国外のテロリストに対する行動は可能」としてきました。
とはいえ、ここは以前から議論が続くグレーゾーンだと聞きます。
それでもトランプ政権としては、「形式的には合法の範囲内に収めた」という立て付けにしたいわけです。
対中南米政策の延長線上、という見せ方
この背景には、トランプ政権の一貫した対中南米政策があるとも言われています。
たとえば「西半球の安全保障はアメリカの責任」という発想。
そして「麻薬・不法移民を根絶する」という強い姿勢です。
2025年ごろから、海上での麻薬船への攻撃、石油タンカーの拿捕、空母の派遣などを進めていた――そうした報道も見られます。
準備されていた流れの延長線上。
石油という「もう一つの動機」も疑われる
もうひとつ注目されているのが、ベネズエラの石油資源です。
この国は、世界でも有数の原油埋蔵量を持つ「資源大国」として知られています。
トランプ大統領が「作戦のコストは石油で回収できる」と発言した、という話も出ていますよね。
ただし、これは正確に明言されたというより、そういう発想がにじむレベルだと整理されがちです。
それでも、経済的な思惑がゼロだったと言い切れるのでしょうか。
アメリカの言い分をまとめると
ここまでの主張を、アメリカ側の論理として整理するとこうなります。
マドゥロは麻薬犯罪に関わる「国際指名手配犯」だから、拘束は正当だという主張です。
軍事作戦は戦争ではなく「法の執行」であり、目的は逮捕だと言い切っています。
さらに、国の安全保障と経済の安定のために必要だった――そう結論づけたいわけですね。
とはいえ、世界が納得するとは限らない
ですが――ここまで都合よく組み立てていないでしょうか。
「アメリカの理屈はちょっと都合よすぎない?」という声が、もちろん世界中から上がってきています。
次の章では、各国の反応や国際法のルールから見た問題点をチェックしていきましょう。
世界からの反発と国際法上の問題点
アメリカが「これは正当な法の執行だ」と主張する一方で、世界の反応は落ち着く気配がありません。
とくに焦点になっているのは、国際ルールを守っているのかという疑問です。
「それって本当に許されるの?」と感じる国が多いのも、無理はないですよね。
国際法の観点から見ても、論点がいくつも積み重なっている状況です。
強い批判を示す国々
日本の総理が腰抜けだから一般人がトランプをバッサリ
真山仁さん
「ベネズエラの国、問題があったかもしれませんけど、独立国にいきなり軍を持って行って、大統領を拉致して、自分の国に連れて帰るって、こういう国が、ロシアのウクライナ侵攻を非難できるんですかね?戦争したのに近い…」#news23 pic.twitter.com/MtJCDsnLjI— 125 (@siroiwannko1) January 5, 2026
まず強く批判しているのが、中国・ロシア・イラン・キューバなどの国々だといわれています。
これらの国は「アメリカが他国の主権を侵害した」として、「侵略行為だ」と非難しています。
さらに、国連憲章第2条4項の「武力行使の禁止」に反する可能性があるとして、国連安全保障理事会に緊急会合を求めました。
ここで争点になるのは、武力行使の例外や正当化の理屈をどこまで認めるかという点なのでしょうか?
中南米の反応と「前例」への懸念
中南米の国々からも反応が広がり、ブラジル、コロンビア、メキシコ、チリなどが共同声明を出したと報じられています。
内容は「危険な前例になりかねない」という強い警戒で、地域の安全保障に直結する話題になっています。
コロンビアでは「ベネズエラからの難民が増えるかもしれない」として、国境警備を強化した動きも伝えられました。
次に何が起きてもおかしくないという空気が、周辺国に緊張を生んでいるのです。
国連・EUなどの立場
米帝のベネズエラ侵攻に関して
国連事務総長や近隣諸国からは国際法違反を懸念する厳しい批判が相次いでいる。麻薬対策が目的ならば、なぜ生産量最大のコロンビアではなくベネズエラを攻撃するのか😰
米帝は麻薬を口実にして、エネルギー覇権を強引に取り戻そうとしていますhttps://t.co/ci31dEkZhG pic.twitter.com/5T1zTAYlzF— ぼくちゃん (@djR61A2bmS4AOP0) January 4, 2026
国連のグテーレス事務総長も、今回の行動は危険で国際秩序を崩しかねない、という趣旨の懸念を示しました。
EUやフランスも、国際法違反の可能性を指摘しつつ、アメリカ側に説明を求める姿勢を取っています。
南アフリカ、シンガポール、ニュージーランドなどからも「主権や領土の一体性は守られるべきだ」という立場が表明された流れです。
こうした発言が重なるほど、「本当に合法なのか?」という問いは、より重くなっていきますよね。
批判一色ではない国もある
カナダ首相マーク・カーニーは「カナダ政府は、ベネズエラ国民が自由、民主主義、平和、繁栄を得る機会を歓迎します… 私たちは、ベネズエラ国民が平和で民主的な社会において自らの未来を決定し、構築する主権的権利を支持します」とソーシャルメディアに投稿した。… https://t.co/jtUcrF0Vzb pic.twitter.com/v4DSmT4WQR
— tobimono2 (@tobimono2) January 4, 2026
ただし、すべての国が同じ温度感でアメリカを批判しているわけではありません。
カナダやイタリアは、マドゥロ政権の人権状況に以前から懸念を示してきた経緯があります。
そのため「軍事介入には慎重であるべきだが、マドゥロ政権を擁護することもできない」という、やや中立寄りの姿勢が見られると言い切っていいでしょう。
立場の整理としては、批判と同時に人権問題も無視できない、という複雑さです。
一部の支持と、亡命コミュニティの反応
日本のマスゴミは米軍に攻撃されたベネズエラ🇻🇪についてアメリカを非難するスタンスの報道で戦争の不安を煽っているが、現地の国民は独裁者から解放された喜びを爆発させている。 pic.twitter.com/JfNuVAjPah
— 😺かずみん😺 (@Kaz1717999Q) January 5, 2026
さらに、アルゼンチン、エルサルバドル、エクアドルなど、一部の中南米諸国からは一定の理解や支持を示す声も出ています。
ただ、全体の流れで見ると例外的で、世界の反応は批判が多数派という見方が強いのが現状です。
そしてもう一つ複雑なのが、アメリカやコロンビアにいるベネズエラ人の亡命コミュニティの反応です。
SNSでは「ようやくマドゥロがつかまった」「自由が戻るかも」といった祝賀ムードも見られると聞きます。
弾圧から逃れてきた人々にとっては、希望として受け止められる場面があるのかもしれません。
最大の論点は「まねされる危険」
結局のところ、「アメリカがやったことは正しかったのか」という問いに、国際社会はまだ答えを出し切れていない状況です。
とくに問題視されているのは、今回の行動が他国のまねの理由になり得るという点です。
たとえば中国が台湾へ、ロシアが他の隣国へ、「アメリカだってやった」と主張して軍事行動を正当化しようとする可能性もゼロではありません。
国際社会のルールは、例外が積み重なると弱くなるのでしょうか?
1月5日の安保理で何が議論されるのか
『米国政府に喧嘩を売った国連』
国連事務総長であるアントニオ・グテーレスが、米国の対ベネズエラ行動を「国際法違反」と断じた発言は、法的にも政治的にも尚早であった可能性が高い。… pic.twitter.com/lrZLFY9yoP
— 弓月恵太 (@ssomurice_local) January 5, 2026
こうした懸念を踏まえ、1月5日に国連安保理でこの問題が正式に議論される予定になっています。
焦点は、武力行使の正当化、主権侵害の評価、そして再発防止に向けた国際的なメッセージになっていくはずです。
世界はアメリカの行動をどう評価するのか、そして次の一手はどこへ向かうのかが問われています。
今後の展開から目が離せません。
これから何が起きる?報復と地域不安のリスク
ベネズエラの首都にに武装民兵 - 「次は何が起きるのか」と不安https://t.co/kTgvxkmRQs
— 共同通信公式 (@kyodo_official) January 5, 2026
マドゥロ大統領がアメリカに連れて行かれたことで、ベネズエラ国内はいま、大きな転換点に立たされています。
体制の中枢が揺さぶられるなかで、国全体が先行きの見えない局面に入ったと言っていいでしょう。
では、この先に何が起こり得るのでしょうか。
いま見えているリスクや流れを、順を追って整理していきます。
暫定的なトップに立つ人物
現在のベネズエラで「表向きのトップ」を担っているのは、デルシー・ロドリゲス副大統領です。
これは最高裁判所の判断にもとづき、彼女が暫定的な指導者(acting president)として位置づけられているためです。
形式上の権限移行。
ただしロドリゲス氏は、「マドゥロこそが唯一の正統な大統領だ」と強く主張しています。
そのため、アメリカの行動に対しては激しく抗議する姿勢を崩していません。
つまり、アメリカが想定していたような協力的な暫定政権とは、まったく異なる方向に進んでいるということです。
むしろ対立構造は、より明確になったとも言えるでしょう。
国内は「静かな不安定」
国内情勢は、一見すると落ち着いているように見えます。
しかし実態は、不安定さを内包した状態が続いています。
停電の発生。
都市部では散発的なデモも確認されており、生活インフラは確実に揺らいでいます。
それでも、軍がロドリゲス氏を支持している限り、政権が即座に崩壊する可能性は高くないと見られています。
軍の動向こそが、当面の安定を左右する最大の要因と言っていいでしょう。
アメリカで始まる裁判
一方で、マドゥロ夫妻はアメリカ・ニューヨークのマンハッタン連邦裁判所にて、1月5日(月)正午に初出廷する予定です。
ここでは麻薬テロ関連の容疑について、正式な起訴内容が示される見込みです。
裁判の本格化。
世界中の報道陣が集まる中で、アメリカ側がどこまで証拠を提示するのかが注目されています。
同時に、アメリカの立場そのものが試される場面でもあります。
アメリカは「運営」を続けるのか
次に焦点となるのは、アメリカがこのままベネズエラの実質的な運営を続けるのかどうかです。
トランプ大統領は、「安全な移行までこの国をrun(運営)する」と繰り返し発言しています。
占領という言葉は避けつつも、主導権を握る意志は明確。
しかし、その状態が長引くほど、反発や報復のリスクは高まります。
専門家が特に警戒しているのが、ゲリラ攻撃やサイバー攻撃といった非対称な手段です。
ベネズエラ国内には親マドゥロ派の過激グループが残っているとされます。
さらに、キューバやイランといった同盟国が、水面下で支援に動く可能性も否定できません。
見えにくい形での報復。
それが最も危険なシナリオだと考えられています。
広がる慎重論と判断の分かれ目
アメリカ国内でも、「これ以上介入を拡大すべきではない」という慎重論が出始めています。
政権内部でも意見は割れていると伝えられています。
踏み込むのか、止まるのか。
いまはまさに、ぎりぎりの判断を迫られる時期に差しかかっていると言えるでしょう。
南米全体への波及リスク
さらに懸念されているのが、南米全体の不安定化です。
ベネズエラから難民が流入すれば、コロンビアやブラジルといった周辺国に大きな負担がかかります。
社会的・経済的な圧迫。
それは地域全体の不満と混乱を増幅させかねません。
加えて、麻薬カルテルの勢力拡大が進めば、治安への影響は深刻です。
一国の問題では済まない段階に入りつつあります。
世界秩序への影響
今回のアメリカの行動は、国際社会のルールそのものにも影を落としています。
ロシアや中国といった大国が、「アメリカもやったのだから」と同様の行動を正当化する可能性。
危険な前例。
それが現実のものになれば、世界秩序は大きく揺らぐでしょう。
これから何が起こるのか。
それはアメリカとベネズエラだけの問題ではありません。
世界の安定と秩序を左右する局面に、私たちはすでに立たされているのかもしれません。
この出来事をどう受け止めるべきか
アメリカがベネズエラに対して大規模な軍事作戦を行い、現職の大統領を国外へ連行する。
2026年の年明けから、まさに歴史に残るような大事件が起きました。
アメリカ側は、「これは犯罪者への正当な法の執行」だと主張しています。
世界最大級の麻薬テロ組織に立ち向かった正義の行動だと、強くアピールしているのです。
しかし本当に、それだけで片づけられる話なのでしょうか。
一方で、国際社会の多くは「これは主権侵害だ」「国際法違反の疑いがある」と強く批判しています。
とくに、武力の行使を原則として禁じる国連憲章との整合性を問題視する声は少なくありません。
さらに、他の大国にとっての悪い前例になりかねないという懸念も広がっています。
その結果、国連安保理での議論は避けられない状況となりました。
また、ベネズエラ国内では表向きの政権は維持されているものの、安定しているとは言い切れません。
社会全体に漂う不安感。
アメリカがどこまで関与を続けるのか、そして周辺国や大国がどのように動くのか。
それ次第で、今後の展開は大きく変わる可能性があります。
この出来事を「良い」「悪い」と単純に分けるのは、簡単なことではありません。
正義と主権、秩序と例外。
けれど、ひとつだけはっきりしている点があります。
これはアメリカとベネズエラだけの問題ではないということです。
世界全体の「国際ルールのあり方」そのものが、今まさに問われている事件。
ルールを破ってでも正義を貫くべきなのでしょうか。
それとも、どんな正義であってもルールを守るべきなのでしょうか。
あなたは、どう考えますか。

