女優の鳴海唯さんといえば、自然体の演技と親しみやすいキャラクターで知られていますよね。
でも実は、語学力がとびきりすごいという話を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
英語が堪能なだけでなく、2024年のTBSドラマ『Eye Love You』では流暢な韓国語を披露し、SNSを中心に大きな反響を呼びました。
「え、あの子って語学もできるの?」と驚いた視聴者は、一人や二人ではなかったはずです。
でも、よく考えてみると、これはたまたま才能に恵まれていたというより、積み重ねてきた努力の結果だということがわかってきます。
今回は、鳴海唯さんがなぜ英語や韓国語を使いこなせるのか、その背景にある秘密を丁寧にひも解いていきたいと思います。
目次
鳴海唯は英語が話せる?
鳴海唯さんの英語力について、ドラマの中で英語をバリバリ話しているシーンをまだ見たことがないという方は、「ほんとうに話せるの?」と疑問に思うかもしれません。
実際のところ、彼女の英語力はドラマの役柄よりも、むしろインタビューや本人の発言の中に色濃く滲み出ています。
鳴海さんが英語に目覚めたのは、中学時代のことです。
多くの人にとって、中学の英語の授業といえば単語テストや文法の暗記に追われる、どちらかといえば苦い記憶ではないでしょうか。
ところが彼女にとってはまったく逆で、「中学の英語の授業が好きで、スピーチや英語を通してお芝居をする時間がすごく好きでした」とインタビューで語っています。
授業の中に「お芝居の楽しさ」を見出していたというのは、さすが女優の卵といったところでしょうか。
さらに、中学時代にはオーストラリアへの短期留学も経験しています。
机の上で覚えた英語と、現地で生の言葉に触れる英語とでは、身体への染み込み方がまるで違います。
この経験が、「英語は勉強するものではなく、使うものだ」という感覚を彼女の中に植え付けたのかもしれません。
そして高校では、迷わず国際科を選択しました。
「部活よりも英語でお芝居をしている時間のほうが楽しかったから、高校は国際学科に入りました。そこで、人前でスピーチをする機会が自然に増えていきました」という言葉が示すように、英語は彼女にとって苦行ではなく、純粋な楽しみの延長線上にあったのです。
正直、ここまで一貫して「英語が好き」と言い続けられる人って、なかなかいないと思います。
現在の彼女は、海外進出も視野に入れています。
香港のクリエイターと仕事をした経験を振り返り、「今後も英語を使った仕事に関われたらいいなとも思いますし、英語のコミュニケーション能力も身につけていきたいです」とも語っています。
英語を過去の学校の話ではなく、現在進行形のスキルとして磨き続けている姿勢が、彼女らしいところではないでしょうか。
ドラマのために韓国語を猛特訓?
英語だけでもすごいのに、鳴海さんはそこに韓国語まで加えてきました。
しかも、ドラマ出演が決まってからゼロベースで学び始めたというのですから、驚かずにはいられません。
英語が得意な人が韓国語もすぐに覚えられるかというと、そうでもありません。
英語とは語順も発音体系もまったく異なる言語ですから、「好き」という気持ちと、相当な根気がなければ続けられないはずです。
それでも彼女はやってのけました。
どんな経緯でそこまでたどり着いたのか、順を追って見ていきましょう。
①きっかけ:ドラマ「Eye Love You」への出演
2024年にTBSで放送された『Eye Love You』は、心の声が聞こえるという特殊能力を持つ主人公・本宮侑里(二階堂ふみ)と、韓国人留学生テオ(チェ・ジョンヒョプ)の恋愛を描いたドラマです。
鳴海さんが演じたのは、侑里の会社の社員・仁科明日香役。
この仁科という人物は「韓国語が少し話せる」という設定で描かれており、それがそのままキャスト本人への課題になったというわけです。
「韓国語も絶賛勉強中です!」と出演当初から語っていたように、撮影に向けて猛烈に勉強を始めました。
語学アプリで基礎を固め、韓国人の友人に発音をチェックしてもらいながら、フィードバックを繰り返す日々を送ったと言います。
撮影前日に台詞が変更されて焦ったというエピソードもあり、現場のプレッシャーの中でも粘り強く食らいついていった姿が目に浮かぶようです。
そして第4話でテオと韓国語で会話するシーンが放送されると、SNSには「仁科さんって韓国語話せたの!?」「発音がすごくきれい」という声があふれました。
ゼロから始めた言語で視聴者を驚かせたというのは、努力の賜物以外の何ものでもありません。
②現場:チェ・ジョンヒョプとの交流
共演したチェ・ジョンヒョプさんは、韓国出身のイケメン俳優として日本でも人気があります。
撮影現場では、鳴海さんはチェさんと積極的に韓国語でコミュニケーションをとっていたそうです。
言語の壁をそのまま壁にするのではなく、自分から飛び込んでいく姿勢が彼女のキャラクターをよく表していると思います。
また、二階堂ふみさんやチェさんの演技を間近で見て、「学ぶことが多かった」と語っています。
TBSの公式記事では、この現場での経験を「大きな糧」と表現しており、韓国語の習得だけでなく、役者としての成長という意味でも得るものが大きかったのでしょう。
チェさんが日本語と格闘している姿を見ながら、言語の壁を超えようとすることの意味を、体感として理解したのかもしれません。
これって、教科書では絶対に学べないことですよね。
③継続:放送終了後も続く語学習得
感心するのは、ドラマが終わってからも韓国語の勉強をやめていないという点です。
語学アプリでの連続記録は1年以上にのぼり、「身になっているかどうかはわからないですが、とりあえず毎日触れて、またジョンヒョプさんと共演したり、他の韓国の俳優さんと一緒にお仕事をしたりする機会があったら、簡単なコミュニケーションは取れるくらいの語学力は持っておきたいなって」と語っています。
仕事のためだけではなく、次の仕事につなげるための準備として、静かに続けている。
この姿勢こそが、彼女を「多言語を操る女優」へと成長させている土台になっているのではないでしょうか。
目立たないところで積み上げを続けている人って、やっぱり強いですよね。
多言語を操る才能の秘密3選
英語も、韓国語も、どちらも「なんとなく」ではなく、ちゃんと使えるレベルまで引き上げてきた鳴海さん。
その背景には、偶然の才能というより、積み重ねてきた具体的な理由があります。
ここでは、彼女が多言語を使いこなせる秘密を3つの視点から掘り下げてみたいと思います。
①理由1:高校時代の国際科での徹底したスピーチ訓練
語学の習得において、「話す機会がどれだけあるか」はとても重要です。
頭の中で覚えた言語は、実際に口から出し続けなければ定着しません。
鳴海さんが通っていた高校の国際科では、まさにその「話す機会」が豊富に用意されていました。
スピーチや英語劇を通じて、言葉を体で覚える訓練が自然と積み重なっていったのです。
「人前でスピーチをする機会が自然に増えていきました」という彼女の言葉は、単に「英語を習った」ではなく、「英語で表現することを繰り返した」という経験の深さを示しています。
さらに、中学時代のオーストラリア留学で現地の言葉に触れた経験が、その土台をより確かなものにしてくれたのでしょう。
論理的に言語を整理する力と、実際に声に出す訓練。
この二つが揃ったことで、鳴海さんの英語力は「授業で覚えた英語」の域を超えて、「使える英語」へと昇華されていったのだと思います。
②理由2:語学アプリを毎日欠かさないルーティン化
韓国語の習得でもっとも印象的なのは、派手な勉強法ではなく、「毎日コツコツ」というシンプルな継続でした。
語学アプリを使って70日連続で学習を続けたというエピソードからもわかるように、彼女の勉強スタイルは「楽しみながら毎日触れ続ける」という一言に集約されます。
よく語学学習の話になると、「集中的にやるべき」か「毎日少しずつ」かという議論になりますが、鳴海さんのやり方は明らかに後者です。
しかも、義務感ではなく楽しみとして続けられている点が、長続きする最大の理由でしょう。
韓国語がうまくなってきたことを視聴者に褒めてもらえたことも、モチベーションを保つ燃料になっていると語っています。
誰かに認めてもらえる経験が、もっとうまくなりたいという気持ちに火をつける。
英語の時も、韓国語の時も、鳴海さんの語学習得の根っこにあるのは、この「楽しい→続く→うまくなる→また楽しい」というサイクルなのかもしれません。
こういうポジティブな循環って、語学に限らずすべての学びに通じるものがあると思いませんか。
③理由3:海外のクリエイターと仕事がしたいという強い目標
語学習得の原動力として、これがもっとも大きいのかもしれません。
香港のクリエイターと仕事をした経験が、海外での仕事へのイメージをよりリアルなものにしてくれたようで、「英語を使った仕事に関われたらいいな」という言葉には、漠然とした夢ではなく、具体的な意志が感じられます。
韓国語の場合も同様です。
ドラマが終わった後も続けている理由として、「またジョンヒョプさんや韓国の俳優さんと仕事をする機会があったときのために」と語っており、言語を「将来の仕事道具」として真剣に位置づけているのがわかります。
目標があれば、勉強は苦にならない。
逆に、目標がなければどんな才能も長続きしません。
鳴海さんの場合、語学力の裏側には常に「こういう仕事がしたい」という具体的なビジョンがあり、それが継続の支えになっているのでしょう。
語学力って、結局は「なんのために学ぶか」がすべてを決めるのかもしれませんね。
語学力が評価される鳴海唯の経歴
語学力だけが目立つように書いてきましたが、鳴海さんのキャリアそのものも、じつはなかなか異色の軌跡をたどっています。
1998年5月16日、兵庫県西宮市生まれ。
所属事務所はFLaMme。広瀬アリスさんや有村架純さんが所属する大手事務所です。
デビューのきっかけは、映画『ちはやふる』のエキストラとして参加したことでした。
現場で同世代の役者たちの演技を目の当たりにし、「今挑戦しなければ一生後悔する」という気持ちが湧き上がり、大学(演劇学科)を1年以内に中退して上京。
オーディションに合格し、2018年の映画『P子の空』でデビューを果たしました。
その後、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(2019年)では広瀬すずさんの親友役を演じ、全国的に知られる存在に。
『余命10年』(2022年)、『線は、僕を描く』(2022年)と着実にフィルモグラフィーを積み重ね、2024年の『Eye Love You』では韓国語が大きな話題を呼びました。
X(旧Twitter)では「あんぱん琴子役の鳴海唯さんってEye Love Youで韓国語喋れるって設定の子か!!」という投稿も見られ、ドラマをまたいで彼女の印象が広まっているのがわかります。
2025年のNHK連続テレビ小説『あんぱん』では琴子役として倉悠貴さんと共演し、好評を博しました。
2026年には松山ケンイチさん主演のNHKドラマ『テミスの不確かな法廷』でヒロイン・小野崎乃亜役に抜擢されており、着実に主要な役どころを任されるようになってきています。
さらに、2026年1月からは季刊ZINE『Magic hour』を刊行開始し、第1号では自然体な朝の姿をテーマにしたファン向けコンテンツを展開中です。
女優業だけにとどまらず、自分自身を発信するフィールドも広げているというのは、時代の空気をしっかり読んでいる証拠ではないでしょうか。
英語と韓国語という二つの言語を持ち、海外志向を公言し、着実に仕事を増やしている鳴海唯さん。
2026年現在も『地震のあとで』や『シナントロープ』などの作品で多様な役柄に挑戦し続けており、語学力を活かした国際プロジェクトへの参加も、遠い話ではなくなってきているかもしれません。
日本の女優としての道を歩みながら、その先にグローバルな舞台を見据えている姿は、これからの時代の女優像として、ひとつのモデルになるのかもしれません。
まだ20代後半の彼女がこれからどんな作品で、どんな言語を使って世界と関わっていくのか、静かに、でも確かに楽しみにしています。
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