2026年1月7日、週刊誌の報道で、フジテレビの人気番組『千鳥の鬼レンチャン』に関わる制作側の男性(A氏)が、スタッフへのパワハラなどを理由に番組を降板した――そんな内容が伝えられました。
こういう話って、つい見てしまいますよね。
「え、あの番組の裏で…?」って。
で、ネットをのぞくと次に始まるのが、だいたいこれ!
- 「A氏ってだれなん?」
- 「この人じゃない?」
- 「実名わかっちゃった!w」
でも、ここでいったん立ち止まりたい。
なぜなら、実名探しって、気持ちよさと引きかえに、あとで大きな代償を生むことがあるからです。
この記事では、個人を特定する話はしません。
そのかわりに、
- 「なにが起きたのか」
- 「もし実名が広まったらどうなるのか」
- 「じゃあ、どうするのが一番いいのか」
を、さらっと読める形でまとめます。
目次
まず、報道で言われていること
引用元:千鳥の鬼連チャン
今回の報道で出ている要点は、ざっくりこうです。
『鬼レンチャン』の制作に関わる男性(A氏)が、パワハラなどを理由に番組を降板したと伝えられた
具体的には、強い叱責や暴力的な行為があったとされる内容が書かれている
ただし、記事では実名は伏せられている
ここが大事で、現時点では「A氏」という扱いなんです。
だから、ネット上の「この人だ!」は、あくまで推測が混ざりやすい。
正直、実名を知るとスッキリする。でも…
たとえば、ドラマの犯人が最後にわかる瞬間って、気持ちいいですよね。
あれに近い感覚が、ネットの「特定」にもあります。
さらして当然という意見
- 「殴る蹴るレベルのパワハラやっておいて匿名とか甘すぎるだろ。被害者泣きながら辞めてるのにA氏だけ守られるのおかしい。名前出して業界全体で干されるべき」
- 「視聴率のためなら何しても許されるって空気が一番ヤバい。実名晒して被害者が報われる社会にならないとまた同じこと繰り返すだけ。中嶋優一みたいにちゃんと名前出せよ」
- 「フジは中居の件でも隠蔽体質だったじゃん。今回こそA氏の実名出して膿を全部出すべき。匿名報道なんて被害者への二重の侮辱だわ」
ただ、現実はドラマとちがって、エンドロールがないんです。
スッキリしたあとに、別の人が苦しむことがある。
しかも、その別の人って、本人だけじゃありません。
実名がさらされたら、本人の未来はどうなる?
もし名前が広まると、起きやすいのはこの流れです。
検索すると名前が出る
過去の仕事までまとめて見られる
「悪い人」って空気が先に固まる
さらしに反対のコメント
- 「週刊誌がA氏って匿名にしてる時点でまだ証拠が不十分なんだろ? 勝手に実名晒したら逆に名誉毀損で訴えられる側になる可能性もある。慎重にいこうぜ」
- 「パワハラは絶対許せないけど、ネットで名前晒して私刑みたいになるのは違うと思う。ちゃんと会社や警察が調査して処分するべき。晒しはただのストレス発散でしかない」
- 「実名出したら家族や周りの人間まで誹謗中傷の嵐になるだけじゃん。暴力振るった本人が一番悪いのは間違いないけど、ネットの制裁文化はもう見ていて気持ち悪いレベル」
たとえあとで事情が変わっても、
一度ついたイメージは、なかなか消えません。
ここがつらいところで、会社の調査や手続きより先に、
世間の裁判が始まってしまうんですよね。
家族の未来は?いちばん巻きこまれやすい
そして、いちばんやるせないのが家族です。
家族は直接関係ないのに、
- 近所や学校で変なうわさが回る
- 子どもがからかわれる
- 配偶者が職場で気まずくなる
…みたいな形で、静かに傷が広がることがあります。
「本人が悪いんだから仕方ない」
そう言い切れたら楽なんですが、現実はもっと複雑です。
だって、家族は同じ名字ってだけで巻きこまれる。
これ、きついです。
じゃあ、実名をさらす側は得するの?
ここ、正直に言うと、得する瞬間はあります。
注目される
いいねが増える
コメントが盛り上がる
「よくやった」って言われる
でも、それって花火みたいなもので、派手だけど一瞬。
そのあとに残るのは、けっこう重いものです。
「別人だった」場合、取り返しがつかない
名指しした側が責任を問われることもある
何より、世の中が息苦しくなる
結局、私たちの首もしめる…ってどういうこと?
実名さらしが当たり前になると、社会の空気がこう変わります。
- 誰かが失敗したら、すぐ公開処刑
- まだ確かじゃなくても、疑われたら終わり
- 怖くて声を上げられない
これは、被害を受けた人にとってもマイナスで、
「相談したら炎上する」って空気になると、ますます言い出せないんですよね。
つまり、叩いて終わりにすると、現場は変わりにくいし、
いちばん直したいはずのところが、置き去りになるんです。
本当に大事なのは、「だれ」より「どうして起きたか」
今回の話がもし事実だとしたら、問題は個人だけじゃなくて、
- 強すぎる上下関係
- 無理なスケジュール
- 言い返せない立場の弱さ
- 相談しても守られない空気
こういう仕組みにも目を向けないと、また起きます。
名前を当てても、次の誰かが同じ目にあうなら、意味がない。
番組を楽しみにしている人だって、結局しんどい。
じゃあ、私たちはどうすればいい?
ここは難しく考えなくて大丈夫です。
できることは、わりとシンプル。
実名や顔写真、個人SNSを広めない
「断定」より「報道ではこう言われている」に寄せる
いちばん守りたいのは、再発防止と相談しやすさだと忘れない
怒りは自然です。
でも、その怒りを「実名探し」に向けると、
関係ない人まで焼け野原になるんです。
まとめ:スッキリより、ちゃんと終わるほうへ
こういうニュースを見ると、つい犯人探しをしたくなります。
わかります。
人間だもの。
でも、実名をさらして得するのは一瞬で、
失うものは長く残ることが多いんんです。
だからこそ、僕らが目指したいのは、
「叩いて終わり」じゃなくて、ちゃんと改善が進む終わり方。
それが結果的に、被害を受けた人も、疑われた人も、家族も、
そして番組を楽しむ視聴者も、少しでも救う道になると思います。

