スポーツ

ワールドシリーズの延長は最大何回?MLBルールと最長試合を詳しく解説!

「えっ、まだ終わらないの?」

そんな声があがるのも、MLBワールドシリーズの延長戦ならでは。

最大何回まで続くのか、その仕組みやルール、そして記録に残る長時間ゲームの裏には、ちょっと意外な背景もあるようです。

知っておくと、野球観戦がもっとおもしろくなるかもしれません。

 

ワールドシリーズ延長のルール

 

ワールドシリーズの試合って、延長に回数制限がないって知ってましたか?

そう、勝ち負けが決まるまで何回でも続くという、ちょっと信じがたいルールなんです。

 

ふつうのMLBの試合(レギュラーシーズン)では、延長をダラダラやらないように「ゴーストランナー制度」ってのがあります。

これは10回から、前の回に最後に打席に立った選手が2塁に出た状態でスタートするというしくみ。

試合をサクッと終わらせるための“ショートカット”みたいなものですね。

 

でもワールドシリーズでは、このゴーストランナーは完全にナシ。

毎回、ちゃんとバッターから始めて、ランナーもゼロ。

言ってみれば「イチからの勝負」にこだわってるんです。

 

なんでそんな面倒なことをするの?と思うかもしれませんが、これには理由があります。

それは、ワールドシリーズは“本気の野球”であるべきという考えがあるから。

偶然や運に頼らず、実力だけで決着をつける——それがこの大会のポリシーなんです。

 

実際、2025年のワールドシリーズ第3戦では、ドジャースとブルージェイズが18回まで突入し、試合時間はなんと7時間20分。

試合というより、もはやマラソン。

見ているこっちもヘトヘトになりそうでした。

 

「まだやってるの?」「終電のほうが早いじゃん…」なんてSNSもざわついたほど。

でもそのぶん、たった1本のヒット、1つのアウトがとんでもなく重いんですよね。

 

ふだんは野球を見ない人でも、この1試合には思わず引き込まれたかもしれません。

それが、ワールドシリーズの延長戦がもたらす「ガチンコ感」と「ドラマ」なんです。

 

延長は最大何回まで?

 

結論からいうと、ワールドシリーズの延長には“最大”がありません。

何回でも、どこまでも。勝負がつくまで、ひたすら試合は続きます。

 

「えっ、それってどこまでいくの?」「100回とかもアリ?」って思った人もいるかもしれませんが、理論上は無限に続くこともありえるんです。

もちろん、そんなに長くなったことはありませんが(笑)。

 

とはいえ、ただの都市伝説じゃありません。

これまで実際に、18回まで続いた試合がいくつもあるんです。

2025年のワールドシリーズ第3戦もそのひとつ。

ブルージェイズとドジャースが、一歩も引かずに18回の死闘をくりひろげました。

 

ここで気になるのが、「なんでそんなに長くできるの?」ってところ。

ふつう、スポーツって時間制限がありますよね。

サッカーなら90分+延長、バスケもクォーター制。

でも野球には“時間の終わり”がないんです。

 

そのかわり、ルールで決まってるのは「1チーム3アウト」っていうシンプルな条件だけ。

それが1イニング終わるたびにカウントされて、9回まで来ても同点なら、ただただ10回、11回…と積み上がっていくだけ。

 

たとえるなら、「どっちかが勝つまで終わらない腕相撲」みたいなもの。

先に「うぅ、もう無理…」って言ったほうが負け。

でもどっちも粘り強すぎて、なかなか終わらないっていう、あの感じです。

 

実際に延長が長引くと、選手の体力も限界に近づいていきます。

ピッチャーは交代しまくり、控えの選手も出し尽くして、野手がマウンドに立つなんて場面も出てくるんですよ。

 

ここまでくると、もはや試合というより“総力戦”

選手もベンチも、ファンも、みんなが「一緒に戦ってる」感覚になってくるんですよね。

それにしても、「延長の終わりがない」って、不思議なルールですよね?

でも、これがあるからこそ、MLBのポストシーズンには映画やドラマでは描けない“リアルな熱量”が生まれるんです。

 

それに、ファンとしても思いませんか?

「こんなにも続いた試合を見届けられた自分、ちょっと誇らしいかも」って(笑)。

 

最大がない——

それは、選手にとっても、応援する側にとっても、限界を超える“物語”が生まれる余白なのかも

 

最長試合記録と裏話

 

ワールドシリーズの歴史をふりかえると、延長戦は“名勝負の温床”ともいえる存在です。

その中でも、とくに伝説になっているのが18回戦った3つの試合。

それぞれに、語らずにはいられない「裏話」があるんです。

 

まず最初の“18回レジェンド”は、1916年の第2戦。

なんと100年以上前、レッドソックスとドジャース(当時はブルックリン・ロビンス)が延々と戦ったんです。

この試合で完投したピッチャーがいて、しかも14回までひとりで投げ切ったというからびっくり。

今じゃありえない話ですよね。

 

次に語り草になっているのが、2018年の第3戦。

こちらもレッドソックス vs ドジャースという因縁のカード。

試合時間は7時間20分。

試合が終わったのは午前3時過ぎ。

ファンはもちろん、選手や球場スタッフもヘロヘロ。

 

このときは、スタジアムで売られてたホットドッグが、深夜になって朝食メニュー(ベーグル+コーヒー)に変わってたという小ネタも残っています(笑)。

 

そして、いちばん新しいのが2025年のワールドシリーズ第3戦。

ドジャースとブルージェイズがまたも18回まで戦い、ドジャースがサヨナラ勝ち。

この試合では、大谷翔平選手が2本のホームランを放ち、申告敬遠3回、出塁9回というとんでもない記録を残しました。

 

しかもこの試合、SNSでは「#眠れないワールドシリーズ」というタグがバズって、

「明日仕事だけど最後まで観る!」「もはや徹夜組」なんて投稿があふれました。

ファンだけじゃなく、実況アナウンサーまで「私たち、あと何時間しゃべるんですかね?」と笑いを交えていたそうです。

 

ワールドシリーズでは、シリーズ全体での合計イニング数にも記録があります。

1924年と1991年のシリーズは、7試合で合計69イニングという最多記録を持っています。

つまり、1試合平均ほぼ10イニング。

延長戦が何度も発生した年だったんですね。

 

こうして振り返ると、延長戦ってただの長期戦じゃないんです。

ドラマや記録、ちょっと笑える話までぎゅっと詰まった“野球の見せ場”。

 

たしかに、観ている側も体力勝負になりますが……

「伝説の目撃者」になれるって、ちょっとワクワクしませんか?

しれません。

error: Content is protected !!