「600倍!?ってまさか、うたのおねえさんがこんなに狭き門だったなんて…」
はいだしょうこさんが、NHK「おかあさんといっしょ」の19代目うたのおねえさんに選ばれた裏側を明かし、改めて注目されています。
話題になっているのは、テレビ東京系「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」で語られたオーディション秘話です。
宝塚歌劇団を退団したあと、知人の勧めで受けたという、うたのおねえさんのオーディション。
全国から600人が集まったとされる中で、はいださんは最終的に合格しました。
本人も「絶対落ちる」と思っていたほどの狭き門だったようです。
では、なぜはいだしょうこさんは合格できたのでしょうか。
歌唱力や経歴だけでなく、最終審査の楽屋で見せた何気ない行動が、合格の大きな決め手になっていたようなんです。
はいだしょうこが受けた600人規模の最終審査
まずは、はいだしょうこさんが受けたオーディションの規模から整理していきますね。
はいだしょうこさんは、宝塚歌劇団を退団後、NHK「おかあさんといっしょ」のうたのおねえさんオーディションを受けました。
本人にとっても、子どものころからの夢に近い存在だったようです。
ただ、宝塚出身とはいえ、うたのおねえさんの世界はまた別もの。
歌がうまいだけでは務まりません。
子どもにどう接するか。
番組の空気に合うか。
一緒にいる人を安心させられるか。
そうした部分まで見られる仕事です。
しかも、全国から集まった応募者は600人規模。
その中から選ばれるというのは、普通に考えればかなり厳しいですよね。
はいださん自身も、合格するとは思っていなかったといいます。
だからこそ、合格後にNHK側へ「なぜ私が受かったんですか」と聞いたという話が、妙にリアルなんです。
自信満々で勝ち取ったというより、本人も理由を知りたくなるほど意外な結果だった。
ここに、この秘話の面白さがあります。
楽屋で困る候補者に見せた自然な親切
合格の理由につながったのは、最終審査の本番中ではありませんでした。
場所は、なんと楽屋です。
最終審査では候補者が6人ほどに絞られていたとされます。
その場で、ある候補者が譜面への歌詞の入れ方が分からず困っていたそうです。
普通なら、ここはかなり難しい場面ですよね。
相手は同じ合格枠を争うライバル。
しかも最終審査です。
親切に教えたことで、自分が不利になるかもしれない。
そう考えても不思議ではありません。
実際、ほかの候補者は「分かんない」といった反応で、助けようとはしなかったと語られています。
その中で、はいださんは「これはこうだよ」と自然に教えたそうです。
ここが、いかにもはいだしょうこさんらしいところ。
計算して良い人を演じたというより、困っている人がいたから教えた。
ただそれだけ。
でも、競争の場では、その「ただそれだけ」がなかなかできません。
勝ちたい気持ちが強くなるほど、人は余裕をなくします。
だからこそ、楽屋での小さな親切が目立ったのでしょう。
本番前の一瞬に出た行動こそ、その人の普段の姿に近い。
審査する側がそこを見ていたとしても、たしかに納得できますね。
覆面審査員が見ていた合格の決め手
この話がドラマのように聞こえるのは、楽屋にいた案内係の女性スタッフが、実は審査に関わる人物だったという点です。
はいださんの話によると、いつも本番会場へ案内してくれていた女性が、実は覆面審査員のような立場だったとのこと。
つまり、候補者たちはステージ上だけでなく、楽屋での振る舞いも見られていたわけです。
これを後から聞いたら、かなり驚きますよね。
歌うときだけ良い顔をする。
審査員の前だけきちんとする。
そういう姿ではなく、気を抜いている場所でどう動くのか。
そこに、その人の本当の雰囲気が出ます。
NHK側は、はいださんが困っている候補者を助けた姿を見ていたそうです。
さらに、それを「子どもの面倒をちゃんと見られる人」という評価につなげたとされています。
ここが、ただの美談で終わらない部分なんです。
うたのおねえさんは、歌の先生でも、舞台女優でも、単なるタレントでもありません。
子どもたちの前に立つ人です。
思い通りに進まない場面で、相手を置いていかない。
困っている人に気づいて、自然に声をかける。
その力は、番組の中で何より大切だったのかもしれません。
合格の決め手は、歌唱力の奥にある「人を安心させる力」だった。
そう見ると、このオーディションの結果はかなり腑に落ちます。
うたのおねえさんに求められた本当の力
ここで見えてくるのが、うたのおねえさんに求められた本当の力です。
はいだしょうこさんは、NHK「おかあさんといっしょ」の19代目うたのおねえさんとして親しまれました。
宝塚で磨いた歌唱力や表現力は、もちろん大きな強みです。
でも、この秘話を聞くと、選ばれた理由はそこだけではなかったのだと思えてきます。
子ども番組では、うまく歌えること以上に大事なものがあります。
子どもが安心して見られること。
一緒に歌いたくなること。
失敗しても笑って受け止めてくれそうな空気があること。
これは、技術だけでは作れません。
むしろ、楽屋で困っている候補者に向けた態度の方が、うたのおねえさんとしての資質をはっきり映していたのではないでしょうか。
競争の場で人を助けられる人は、子どもの前でも同じように動ける。
審査側は、そこを見たかったのかもしれません。
この話が響くのは、「良いことをしたから報われた」という単純な道徳話だからではありません。
本当は、もっと現実的です。
人は、見られていないと思っている場所でこそ、その人らしさが出ます。
そして、ときどきその姿をちゃんと見ている人がいる。
そんな希望が、このエピソードにはあります。
松岡昌宏も感動した合格秘話の余韻
最後に残るのは、この秘話そのものの余韻です。
この秘話を聞いた松岡昌宏さんは、「すげぇな」「涙出る」と感動した様子だったと報じられています。
たしかに、これは聞いている側もグッときますよね。
なぜなら、話の中心にあるのが派手な才能ではなく、楽屋でのさりげない親切だからです。
600人規模のオーディション。
宝塚出身の経歴。
NHKの人気番組。
そう聞くと、どうしてもすごい人だけが勝ち上がる世界に見えます。
でも実際に決め手になったのは、誰かが困っていたときに手を差し出したことでした。
それは、特別な才能というより、人としての温度です。
もちろん、はいださんには歌唱力も経験もありました。
ただ、それだけなら候補者の中にも優れた人はいたはずです。
最後に差をつけたのは、競争相手を敵として見るのではなく、困っている人として見られたことだったのでしょう。
この合格秘話が今も印象に残るのは、そこに「うたのおねえさん」という仕事の本質が見えるからです。
子どもたちに歌を届ける人は、まず目の前の人を置いていかない人であってほしい。
はいだしょうこさんが選ばれた理由は、まさにその一点にあったのかもしれませんね。

