NHK連続テレビ小説『風、薫る』が2026年3月30日にスタートして以来(4月7日現在、放送開始から約1週間・第2週突入)、W主演のひとり・見上愛さんへの注目度がぐんと上がっています。
朝ドラのヒロインといえば、国民的な人気を誇る「好感度の塊」のような存在というイメージがありますよね。
ところが見上愛さんの場合、Googleで名前を検索すると「ブスすぎる」「目が離れてる」といったワードがサジェストに並ぶという、少し珍しい状況が生まれています。
朝ドラ主演女優に対して、なぜこんなにも過激なワードが飛び交うのか。
気になって調べた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そのネットの声を丁寧に読み解きながら、見上愛さんの容姿をめぐる議論の正体を探っていきたいと思います。
結論から言えば、これは単なる「悪口」ではなく、彼女の顔立ちが持つ「個性の強さ」がそのまま反応として出ているのではないか、というのが私の見立てです。
見上愛がブスすぎると言われる?
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朝ドラ主演が決まったとき、多くの視聴者が「見上愛?誰?」という反応だったかもしれません。
2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原彰子を演じ、演技派として評価が高まっていたとはいえ、まだ25歳の若手女優です。
デビュー7年でのヒロイン抜擢は異例のスピードで、それだけNHKが演技力に惚れ込んでいたということでしょう。
しかし放送が始まると、SNSでは賛否が一気に割れました。
「演技が引き立つ」「表情が豊かで見入る」という称賛の声がある一方、「カエル顔が気になって集中できない」「ブスすぎて朝から不快」といった声もX(旧Twitter)に並ぶことになったのです。
第2週に入った現在も「カエル顔」などの声は残る一方、「演技が鬼気迫る」「目が役にハマりすぎ」という絶賛が急増しているのも事実です。
投票サイトでは「ブス」派が圧倒的多数を占めたこともあったほどで、議論の過激さはなかなかのものですよね。
ではなぜ、こんなにも反応が分かれるのでしょう。
ひとつのヒントは、彼女自身のコメントにあるかもしれません。
インタビューで見上さんは「自分の顔にはあまり興味がない」と語っており、容姿よりも演技・人間性を重視する姿勢がとても印象的です。
「女優として顔立ちを売りにするより、役として存在したい」という意識が、従来の朝ドラヒロイン像とのギャップを生んでいる面もあるでしょう。
日本のテレビドラマ、特に朝ドラには「見ていて安心できる、万人受けする柔らかい美しさ」を求める視聴者層が厚くいます。
その期待値に対して、見上さんの顔立ちはあまりにも「個性的」すぎた、というのが正直なところではないでしょうか。
では、具体的にどのパーツが議論の的になっているのか。
ひとつひとつ見ていきましょう。
離れ目など容姿が指摘される理由
ネットで「見上愛 ブスすぎる」と検索する人が後を絶たない背景には、単なる好みの問題だけでなく、日本人が長年培ってきた「美の基準」との摩擦があります。
アイドル文化が根強い日本では、「寄り目・小さめの目・薄い唇・柔らかい輪郭」がいわゆる「かわいい顔」の王道とされてきました。
見上さんの顔立ちは、その基準からことごとく外れています。
指摘が多いのは主に3つのパーツ、目の間隔・唇のボリューム・目の形です。
それぞれ詳しく見ていくと、なぜここまで意見が二極化するのかがよくわかってくるでしょう。
①離れ目(カエル顔・爬虫類顔)
「カエル顔」「爬虫類顔」「ヘビ顔」——これらは見上さんに対してネットで実際に使われてきた言葉です。
かなり過激な表現ですが、なぜこういった印象が生まれるのかを冷静に分析すると、目と目の間隔、つまり「離れ目」が最大の要因であることがわかります。
見上さんの目元は、横長でキリッとしたつり目がかりの形をしています。
その上、鼻筋が高すぎず、顔の中心がすっきりしているぶん、目と目の間隔が視覚的に強調されやすい構造になっています。
日本人の美意識において「寄り目」は、目が顔の中心に集まることで「かわいらしさ」や「幼さ」が生まれると言われてきました。
反対に離れ目は「顔が間延びして見える」「表情が読みにくい」と感じられやすく、そこから「カエル」や「爬虫類」というキーワードが生まれてしまうのでしょう。
ただ面白いのは、これはあくまで日本の美意識ローカルの話で、海外や現代ファッションの文脈ではまったく評価が逆転するという点です。
小松菜奈さんや市川実和子さんに代表されるような「エキゾチックでモデル顔」として評価される系統の顔立ちで、欧米のファッション誌が好む「クールな個性」に近い印象を持ちます。
実際、見上さんはDiorの美容液キャンペーンのキャラクターに起用されているほどです。
「一般的なかわいい顔」ではなく、「ファッション性の高い顔」としての評価が海外寄りのブランドから来ているのは、偶然ではないでしょう。
無表情のときに感じられる「どこか遠くを見つめるようなミステリアスさ」は、明治時代の元家老の娘を演じる朝ドラの役にも、不思議なほどハマっているとも言えるのかもしれませんね。
②厚い唇(ヒアルロン酸疑惑が出るほど)
「唇が気持ち悪い」「分厚すぎる」「ヒアルロン酸入れてるんじゃないか」——唇に対するネットの声も、かなり辛辣なものがあります。
見上さんの唇は、ぽってりとしたボリュームがあり、大胆なリップメイクとも相まって、顔の中でかなり存在感を放っています。
整形疑惑まで出るほどですが、本人はインタビューで「素の唇は血色が悪く見えるからリップは必須。ぽってりしてるから色が乗りやすいのが気に入ってる」と語っており、整形ではなく素の唇であることをはっきり認めています。
各種の整形検証記事でも「自然な唇」と結論づけられているケースが多く、疑惑はほぼ根拠のない噂と見ていいでしょう。
では、なぜここまで気になる人が多いのか。
笑顔が大きく、口角がぐっと上がるタイプのため、表情が豊かになるほど唇のボリュームが強調されやすい構造があります。
「笑顔がとにかく華やか」という肯定的な見方もできますし、「顔全体のバランスが崩れる」と感じる人もいるでしょう。
要は「主張が強い」のです。
顔の中に個性的なパーツがいくつも並ぶと、見る側としてはどこに視線を置けばいいか戸惑いを覚えることがあります。
離れ目と厚い唇が同時に主張してくる見上さんの顔は、ある種の「視線の渋滞」を起こしやすいのかもしれませんね。
ただ、163cmの身長に小顔ぶりが際立つ(日本人女性平均よりコンパクトとされる)と合わさると、唇のボリュームは「セクシーで大人っぽい」という印象にもつながります。
Diorのような大人向けブランドが彼女を起用する理由のひとつが、この「大人っぽくてクールな唇」にあると見ることもできるでしょう。
③三白眼(ミステリアスで怖い印象)
「目が怖い」「睨んでいるみたいで近づきがたい」「ミステリアスすぎる」——これらは見上さんの「三白眼」に対する声です。
三白眼とは、瞳(黒目)が上寄りで、下側に白目が多く見えるタイプの目のことを指します。
古い面相学では「凶相」などとネガティブに語られることもある目の形ですが、芸能界に目を向けると、小松菜奈さん・北川景子さん・杏さんなど、存在感のあるクール系女優に共通するパーツでもあります。
無表情のとき、三白眼は白目が目立つため「感情が読めない」「威圧的」と感じられやすいという特性があります。
「怖い」と感じる心理的な理由のひとつは、人間が本能的に「相手の感情を表情から読み取ろう」とする生き物だからでしょう。
感情が読みにくい顔は、無意識に「警戒」のスイッチを入れてしまうことがあるのです。
しかし見上さんの場合、演技の中で表情が動くと一気にその印象が変わります。
静かなシーンでは「張り詰めた緊張感」を生み、喜びや悲しみを表現するシーンでは「感情の振れ幅の大きさ」がより際立つのが三白眼の特性でもあります。
朝ドラ『風、薫る』の視聴者からも「見上愛の目の演技が鬼気迫る」「泣くシーンで目が語りかけてくる」という声があがっており、まさに「怖い」と言われていたその目が、役の深みを表現する武器になっているわけです。
離れ目・厚い唇・三白眼という3つの個性的なパーツが揃うと、「近づきがたい冷たい印象」が生まれやすい。
でもそれが、明治時代の「芯の強い女性」という役と結びついたとき、説得力に変わるのが面白いところではないでしょうか。
ネット上の意外な評価とは?
ここまで「ブスすぎる」と言われる理由を見てきましたが、実はそれと同じくらいの熱量で、「唯一無二の美人」「おしゃれ顔すぎる」という絶賛の声も存在します。
むしろクリエイターや感度の高いファン層からは、アンチ以上の熱量で支持されているのが見上さんの面白さでしょう。
AERAデジタルのインタビュー記事では「クールな顔立ちが”おしゃれ顔”」として特集されており、「自分の顔に興味がない」という本人のスタンスが、逆説的に「顔に頼らない強さ」として好意的に受け取られています。
JRAのダービー表彰式に登場した際にはリアルタイムで「顔が小さすぎてびっくりした」「透明感がすごい」「普通にきれいだった」という反応が続出し、テレビ越しとは異なる「リアルの美しさ」が話題になりました。
Xでは「見上愛さんの造形美・うなじのラインが美しい」「佇まいだけでオシャレが成立している」「どんな役でも気品がある」という投稿が定期的に並びます。
これらの声は「かわいい」という言葉をほとんど使いません。
「美しい」「気品がある」「存在感がある」——つまり、見上さんを支持する人たちは、従来の「かわいい基準」とは別の軸で彼女を評価しているわけです。
その軸とは何かを考えたとき、「ファッション性」という言葉がしっくりくるかもしれません。
Diorのキャンペーンに起用され、自身が編集長を務めるインディペンデント雑誌『Muffin magazine』を主宰し、舞台衣装のデザインにも関わる——見上さんは女優である以上に、クリエイターとしての感性を持っています。
その「アート的な顔立ち」が、感度の高い層に刺さっているのでしょう。
放送1週間で「見上愛の演技に惹かれて観ている」「三白眼が芯の強さを表現している」といった声が目立ち始め、容姿議論を演技力が塗り替えつつあるのも確かです。
結論として言えるのは、見上愛さんの顔は「好き嫌いが極端に分かれる中毒性のある顔立ち」ということではないでしょうか。
王道の美人顔というのは、誰が見ても「きれいだね」と言えるぶん、逆に言えば誰の心にも深く刺さりません。
見上さんのような顔は、見た瞬間に「好き!」か「苦手…」かがはっきり分かれます。
でもその「はっきり分かれる」ということが、記憶に残り続ける顔であるということでもあります。
「ブスすぎる」という声は、見上さんの顔が「強烈な印象を与えている」ことの裏返しとも言えます。
誰も気にしない顔なら、わざわざ検索もしません。
好きでも嫌いでも気になってしまう、そういう引力を持った顔立ちが、朝ドラという国民的コンテンツとぶつかったとき、これほどのザワつきを生むのはある意味必然だったのかもしれません。
『風、薫る』が放送される中で、その演技力がネットの議論を静かに塗り替えていく瞬間が来るとしたら、それはそれで痛快な話ではないでしょうか。
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