「年収53円!?」
て想像がつかないんだけど生活できないじゃん!
フワちゃんが明かした「年収53円」という言葉に、耳を疑った人も多かったはずです。
かつてはテレビやCMに引っ張りだこだった人気タレントが、わずか53円。
いったい何があったのかと、気になりますよね。
結論からいうと、53円という数字はフワちゃん本人が公表したものです。
ただし、53円だけで一年間の生活費をまかなっていたわけではありません。
芸能活動の休止によって仕事の収入がほぼ止まり、わずかに入った『おじゃる丸』の歌唱印税と、それまでの貯金を使って生活していました。
タクシー移動を自転車に変え、華やかな芸能生活から一転。
その一方で、フワちゃんは活動休止中にプロレスへ本気で向き合い、再出発の道を選んでいます。
年収53円という衝撃的な数字の裏にあったのは、収入が減った苦しさだけではありません。
これまでの自分を見直す時間でもあったんです。
フワちゃんの年収53円は本当だった?
まず確認しておきたいのは、「年収53円」がフワちゃん本人の口から語られた数字だということ。
2026年7月17日に放送されたABEMA『ダマってられない女たち season3』で、活動休止中の収入について聞かれたフワちゃんは、「年収53円でした」と明かしました。
ただ、この話が初めて公表されたのは、ABEMAの番組ではありません。
2026年3月に公開したYouTube動画でも、収入がほとんどなくなった当時の暮らしを語っていました。
引用元:スマートニュース
つまりABEMAでは、以前に公表していた53円の話を、改めてスタジオで説明した形です。
フワちゃんは2019年頃からテレビ出演が急増し、YouTubeやバラエティー番組、CMなどで活躍していました。
一時期は、年収数千万円規模と推定される時期もありました。
そこから年収53円ですから、落差があまりにも大きい。
数字だけを見ると、テレビ番組らしい大げさな表現にも聞こえますよね。
しかし実際には、2024年8月に芸能活動の休止を発表して以降、表舞台での仕事がほぼ完全に止まっていました。
フワちゃん自身も、収入について「本当にストップして。貯金でやりくりしていました」と振り返っています。
なお、「53円」は生活費として受け取った総額というより、残っていた印税収入に関する数字です。
そのため、正確には「一年間を53円だけで暮らした」という話ではありません。
仕事による収入がほぼ53円しかなく、生活そのものは貯金を取り崩して続けていたということなんです。
ここを分けて考えないと、「53円でどうやって家賃を払ったの?」という当然の疑問が残ってしまいますよね。
唯一の収入は『おじゃる丸』の印税
活動休止中のフワちゃんに残っていた収入源は、NHK Eテレのアニメ『おじゃる丸』に関する歌唱印税でした。
フワちゃんは2021年、『おじゃる丸』のエンディングテーマ「おじゃフワバビュン」の作詞と歌唱を担当しています。
芸能活動を休止してテレビ出演や広告の仕事がなくなっても、楽曲が使用されれば、わずかながら印税が発生します。
おじゃる丸の新エンディング、フワちゃんがぶっ飛び過ぎてて笑った。 pic.twitter.com/1OH7GttGNA
— 今市コレクション (@ima_collection) April 7, 2021
その印税に関係する金額として明かされたのが、53円でした。
人気タレントだった頃に作った曲が、仕事を失ったあとに唯一の収入として残った。
少し不思議な巡り合わせです。
ただし、印税と聞いて多くの人が想像するような、定期的にまとまった金額が入る状態ではありません。
数十円という数字からも分かるように、生活を支えられるほどの収入ではなかったのでしょう。
フワちゃんにとっては、「少ないながらも収入があった」というより、それ以外の仕事が本当になかったことを示す数字だったのだと思います。
テレビに出続けていた時期は、仕事があることが当たり前に見えていました。
しかし、芸能界の収入は会社員の給料とは違い、出演や契約が止まれば、一気にゼロに近づきます。
昨日まで多くの人に知られていたとしても、それだけで翌月の収入が保証されるわけではありません。
華やかに見える世界ほど、仕事がなくなったときの変化も急激です。
年収53円という話が強烈に響いたのは、単に数字が小さかったからではありません。
人気や知名度が、そのまま生活の安定を意味するわけではない。
そこまで見えてしまったからなのでしょう。
貯金生活で変わったフワちゃんの日常
収入がほぼ止まったフワちゃんは、それまでに蓄えていた貯金を使って生活していました。
同時に、日々のお金の使い方も大きく変えています。
以前はタクシーで移動していたところを、自転車へ変更。
引用元:Smart FLASH
生活の中にあった贅沢も、すぐにやめたといいます。
テレビに頻繁に出演していた頃と同じ感覚でお金を使い続ければ、どれだけ貯金があっても減っていきます。
収入がなくなった瞬間、暮らし方まで切り替えたわけですね。
フワちゃんは、もともと貧しい時期の経験があったため、節約生活には意外と耐えられたとも語っています。
お金がある暮らししか知らなかったわけではない。
だからこそ、タクシーをやめ、自転車へ戻る判断も早かったのでしょう。
とはいえ、生活費を抑えられたからといって、不安がなかったわけではありません。
収入が入ってこない状態で、毎月貯金だけが減っていく。
これは、金額とは別の怖さがあります。
今日の生活はできても、いつまで続くかは分からない。
財布の中身より、先の見えなさのほうが重かったはずです。
しかもフワちゃんの場合、活動休止のきっかけは、自身のSNSへの不適切な投稿でした。
突然の病気や外部の事情ではなく、自分の発言によって仕事を失ったという事実も受け止めなければなりません。
単に「仕事がなくて大変だった」というだけでは済まない時間です。
収入の減少と同時に、自分の言葉が相手を傷つけ、その結果として周囲との関係や仕事まで変わったことに向き合う必要がありました。
フワちゃんはABEMAの番組で、相手から「しっかり傷ついた」と伝えられたことについて、自分でも受け止めきれないほど大きな出来事だったと話しています。
また、「友達だった人が友達じゃなくなっちゃったのは嫌でした」とも語りました。
この言葉には、番組やCMを失ったこととは別の痛みがにじんでいます。
仕事はいつか戻る可能性があります。
しかし、傷つけた相手との関係は、謝れば元どおりになるとは限りません。
収入が53円になったこと以上に、自分の一言で失ったものの大きさを知った期間だったのかもしれません。
活動休止からプロレス転向を決めた理由
活動休止中のフワちゃんが再出発の場所として選んだのは、テレビではなくプロレスのリングでした。
フワちゃんは以前からプロレスに関心を持ち、2022年10月には女子プロレス団体スターダムでリングデビューを経験しています。
ただ、当時はタレント活動の一環として見ていた人も少なくなかったでしょう。
状況が変わったのは、2024年の活動休止後です。
フワちゃんはロサンゼルスやロンドンなど海外のプロレス道場へ足を運び、本格的なトレーニングを始めました。
そして2025年11月7日、スターダムの後楽園ホール大会に登場。
今後は「プロレス一択」で活動すると宣言しました。
翌月の2025年12月29日には、両国国技館で再デビュー戦を行っています。
では、なぜあえて厳しいプロレスの世界を選んだのでしょうか。
フワちゃんは現在、週4日ほど練習に取り組んでいるといいます。
そしてプロレスについて、礼儀を重んじる場所にいることが、自分にとってすごく大切だと語りました。
ここにあるのは、活動休止前との大きな変化です。
かつてのフワちゃんは、自由奔放で、先輩にも物おじしないキャラクターが魅力でした。
敬語を使わず、距離を一気に縮める振る舞いが、テレビでは「フワちゃんらしさ」として受け入れられていたのです。
ただ、その自由さは一歩間違えると、相手への配慮を欠いた言動にも見えます。
SNSでの投稿は、その境界線を大きく踏み越えてしまいました。
プロレスの世界には、先輩後輩の関係や挨拶、練習、団体行動といった厳しい規律があります。
リングの上では派手に戦っていても、その土台にあるのは地道な練習と信頼関係です。
フワちゃんが礼儀を重んじる環境を大切だと感じているのは、以前の自分にはなかったものを、あえて身につけようとしているからではないでしょうか?
プロレス転向は、単なる芸能界からの逃げ道ではありません。
自分のキャラクターを守る場所ではなく、自分を作り直す場所を選んだ。
そのように見えるんです。
2026年4月26日には、横浜アリーナで行われたスターダムの大会で、ベテランの安納サオリと対戦。
師匠・葉月から教わった技で丸め込み、シングルマッチ初勝利を挙げました。
勝利後、フワちゃんは号泣しながら、「生まれて初めて自分の力で勝った」と喜んでいます。
タレント時代にも、多くの成功を経験してきたはずです。
それでも、「初めて自分の力で勝った」と感じた。
その言葉から伝わってくるのは、知名度やキャラクターではなく、練習して身につけた力で結果を出せたことへの実感です。
年収53円の休止生活で変わった価値観
活動休止前のフワちゃんは、自分の「格」を意識していたと振り返っています。
テレビへの出演本数や扱われ方、仕事の規模などを気にする部分があったのでしょう。
人気商売の世界にいれば、自分がどの位置にいるのかを意識するのは不自然ではありません。
ただ、仕事がすべて止まり、年収が53円になれば、その「格」は生活を守ってくれません。
過去にどれほど売れていたとしても、リングに立てば問われるのは、練習してきた技術と体力。
名前を知られているだけでは勝てない世界です。
フワちゃんは休止期間を経て、礼儀や練習を重視するようになりました。
そして今後について、次のように語っています。
「人を傷つけてしまった人間ではあるけど、人を元気にしたい人間でもある」
さらに、出会った人から「会えてよかった」と思ってもらえるスターになりたいとも話しました。
この言葉は、自分がしたことをなかったことにしようとするものではありません。
人を傷つけた事実を認めたうえで、それでも人を元気にする側でいたいという意思です。
もちろん、反省を口にしただけで、失った信頼がすぐに戻るわけではないでしょう。
プロレスラーへ転向したからといって、過去の投稿が消えるわけでもありません。
それでも、変化は言葉より行動に表れます。
海外で練習し、週に何度も道場へ通い、試合で結果を出す。
楽な道ではなく、積み重ねを求められる場所に身を置き続けていること自体が、今のフワちゃんなりの答えなのだと思います。
年収53円という数字だけを見れば、人気タレントの転落話に見えるかもしれません。
しかし、その期間に起きていたのは、収入の減少だけではありません。
テレビで作り上げた「フワちゃんらしさ」が通用しなくなり、何を残して、何を変えるのかを考え直した時間でした。
以前は、型破りであることが魅力だったフワちゃん。
今は、礼儀や積み重ねの中で、新しい自分を作ろうとしています。
年収53円は、フワちゃんが一番下まで落ちたことを示す数字ではありません。
肩書きや格をいったん手放し、ゼロから始めたことを象徴する数字だったのかもしれません。

