2026年10月8日の夜、韓国の釜山国際映画祭で、なにわ男子の道枝駿佑が会場の出口でファンに囲まれ、身動きが取れなくなったそうです。

すぐ後ろを歩いていた共演の安斉星来が泣き出し、道枝が「道を開けろ!」と声を上げたと報じられました。

ところがこの話が広まるうちに、泣いた安斉星来を「いい大人なんだから」と責める書き込みまで出てきています。

あれだけの人混みの中で泣いてしまったことを責められても、困ってしまいますよね。

今回は、釜山の出口で何が起きていたのかと、泣いた安斉星来を責めるのがおかしい理由について、わかりやすく解説していきたいと思います。

「道を開けろ」の前に起きていたこと

道枝にとっては、これが初めての海外の映画祭でした。

主演映画『うるわしの宵の月』が第31回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門に選ばれ、10月6日の開幕式では安斉星来と一緒にレッドカーペットを歩いています。

10月8日の昼には公式会見と野外ステージのグリーティングに出ていて、映画の公式アカウントも「いよいよ今夜」と上映を告げていました。

騒動を最初に伝えたのは、2026年10月10日の夜に配信されたSmartFLASHの記事で、もとになっているのは映画祭に来ていた日本人ファンの証言です。

その夜の20時から、「映画の殿堂」と呼ばれる会場にある約4000席の野外ステージで、上映つきの有料の舞台あいさつが開かれていたとのこと。

座席は決まっておらず、入った順に席を取る形だったそうです。

始まる前から、最前列の椅子1つに2人が同時に座って口論になり、最後はジャンケンで決めた、という一幕もあり、入場の列への横入りもあったと書かれています。

 

いちばん大きなトラブルが起きたのは、舞台あいさつが終わってから。

会場を出ようとする道枝の周りにファンが押し寄せ、足の踏み場もないほどになり、ほぼ全員がスマホを顔のすぐ近くまで寄せて叫んでいたそうです。

道枝は最初、困った様子を見せながらも笑顔で応じていたといいます。

様子が変わったのは、後ろを振り返ってから。

すぐ後ろを歩いていた安斉星来が、人混みに怯えて泣き出していたと証言されています。

道枝は険しい表情になって、手で払うしぐさを何度もくり返しましたが、それでも道がふさがれたままだったので、最後は「道を開けろ!」と声を上げたとのこと。

 

ただ、この場面を語っているのは、現地にいたファン1人です。

ネットには「道枝駿佑は『道を開けろ!』的な言い方しないと思うけど」という声もあり、言葉づかいまでそのままだったかは、外からは確かめようがありません。

SmartFLASHが自分たちで確認したと書いているのは、なんとか会場を抜けたあとの安斉星来の姿のほう。

大きなブランケットで顔を覆い、震える足取りで、女性マネージャーの手を強く握り締めていたそうです。

泣いた側が悪者に見える見出しの並び

報道の見出しは「なにわ男子・道枝駿佑が思わず『道を開けろ!』激昂、共演女優は大号泣」でした。

この順で並べると、道枝が怒って、そのそばで女優が泣いた、という流れに読めてしまいます。

実際、ネットでは「タイトルに悪意があるような」「勘違いするわ」という声が出ていました。

証言では順番が逆で、先に泣いていたのは安斉星来です。

それを見た道枝の表情が変わり、道をあけるよう求めた、という流れでした。

大きく広まった投稿の中には、この「先に泣き、あとで声を上げた」という順番どおりに書いたものもあります。

ネットでも「みっちーが守った」と受け止める声がありました。

ところが報道の見出しには、安斉星来の名前がありません。

ただの「共演女優」として、怒った人の隣に置かれていました。

 

安斉星来は、歌手で俳優の安斉かれんの妹で、モデルとしても活動している22歳。

映画では、道枝が演じる市村琥珀と同じく、高校で「王子」と呼ばれている女子・滝口宵を演じていて、2人は主役とヒロインとして一緒に釜山へ来ていました。

 

騒動の場面として出回っている18秒ほどの動画には、明るく照らされた会場の中を人の輪に囲まれて進む、この映画祭のあいだ銀髪にしていた道枝とみられる男性の後ろ姿と横顔が映っています。

手前から何本も伸びているスマホのほとんどが、前を歩く一人に向けられていました。

泣いている人の姿も、「道を開けろ」という声も、この18秒の画面からは確かめられません。

少なくともこの動画の中では、すぐ後ろにいた人は人の輪のいちばん内側にいながら、どの画面の真ん中にも映っていませんでした。

証言にも「道枝さんの周囲にファンが殺到してしまい」とあるように、人が押し寄せた先は道枝の周り。

それなのに、ニュースになったあとで責められる側に回ったのは、泣いた本人だったんです。

報道の前日に本人が書いた一行

では、安斉星来本人は、あの夜のことをどう受け止めていたのでしょうか。

報道が出る前日の2026年10月9日の夜、本人のXにこんな投稿がありました。

「この期間に経験した全てのことが いつか素敵な思い出になりますように。」と書いたうえで、誰かを責める言葉は一つも書かれていません。

続きにあったのは、作品に関わった人たちが愛を込めて真剣に作ったという、10月23日に日本で公開される映画の話でした。

怖い思いをした翌日に、自分のことより作品のことを書いていた人に、「いい大人なんだから」はさすがに酷だと感じてしまいます。

しかも、その翌日の10月10日には、生放送の『オールスター感謝祭』に出演して、仕事の場に戻っていました。

 

ネットにも、「ゆっくり休めるといいな」と本人を気づかう声や、かばう声が並んでいます。

  • 「泣く方が悪いんじゃなくて、泣かす程のマナーの悪さの方が悪いだろ」
  • 「この大勢のファンの勢いで『泣くな』って方がおかしい」
  • 「誰か一人を悪者にすれば済む話ではない」

大人でも、知らない人の波にのまれて前にも後ろにも動けなくなれば、怖いものは怖いですよね。

涙が出たのは、それだけ追い詰められた場所にいたからだと思います。

出演者が人の波にのまれる出口

では、なぜ出口がそこまで詰まってしまったのでしょうか。

SmartFLASHの記事の中で、芸能担当記者は「出演者と観客の動線を分けるなど、安全面への対策が必要だと思います」とコメントしています。

証言を読むかぎり、あの出口では出演者と大勢の観客が、同じ人の流れの中にいました。

道枝は韓国では「ミチゲッタシュンスケ」という愛称で呼ばれるほどの人気があり、釜山の空港に着いたときにはSPに守られていたと報じられています。

空港で警護がつくほどの人気を考えれば、出口が人で詰まることは、前もって想像できたはずです。

 

昼のグリーティングでも、映画の公式アカウントは、集まった人たちとの記念写真を載せていました。

昼の時点で、すでにこれだけの人が集まっていたんです。

報道によると、映画祭の公式案内では、この野外劇場は昼のイベントの客がいったん全員外へ出て、夜の上映のチケットを持つ人が検札を受けてから入り直す仕組みになっているとのこと。

入るときの段取りは、そこまで細かく決まっていました。

出演者が会場から出るときの段取りがどうなっていたのかは、伝えられている案内からは見えてきません。

 

ネットでは、どこの国のファンのマナーが悪かったのかをめぐる言い合いも起きています。

ただ、出口の場面について証言が書いているのは、国の名前ではなく、「ほぼ全員がスマホを顔の真近まで寄せて、叫んでいました」という行動でした。

誰であっても、あれだけの人に同じことをされれば、前に進めなくなります。

ネットに並んだのも、「そもそもこんな接近させるような導線になってるのがおかしいだろ」「警備は何をしていたか」という、会場の側に向けた声でした。

いまのところ、映画祭の側からも所属事務所からも、この出口の件についてのコメントは見当たりません。

人の波にのまれて泣いてしまった人を、あとから「いい大人なんだから」と責めるのは、やっぱり違うと感じてしまいますね。