皆さん、もう映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」をご覧になりましたか?

「どうしようかなー」と思っている人に朗報です!

入場者特典の第2弾のボンボンドロップシールが、8月8日から配られることが決定しました!

今、ネットではもう交換や譲渡の相談が飛び交っていて、「争奪戦になりそう」という声まで出ている状況。

映画ちいかわは、公開14日間で動員350万人・興収50億円と発表されました。

数字の話は、もうあちこちで目にした方も多いと思いますが、今回はこれから映画を観ようかどうかを検討している方に向けて、映画が観たくなるような『裏話』を届けていこうと思います。

ネタバレなしなので、安心して読み進めていってくださいね。




8月8日から配るシールが本気すぎる

特典目当てで行こうと思っていた方には、ちょっと悔しい話から。

第1弾のチャームミニフィギュアは、8月4日にグランドシネマサンシャイン池袋やイオンシネマ各館が、相次いで配布終了を告知しました。

全8種のランダム封入、しかも立体物。

入場者特典というと、まずはイラストカードのような紙ものから始めるのが一般的な流れなんです。

立体物は型から起こす必要があって、費用も準備期間もかかります。

お金も手間もかかるほうを、いきなり1弾目に持ってきたわけですね。

 

気を取り直して、8月8日からの第2弾。

名前はボンボンドロップシールといって、ぷっくりと盛り上がった立体的なシールだそうです。

ちいかわ・ハチワレ・うさぎをはじめ、映画に登場するキャラクターが総集結。

島二郎やセイレーンもラインナップに入っていて、“びんよよ”“人魚のウロコ”といった作中の重要なキーワードまでシールになっています。

しかもランダム封入ではありません。

1シートに、全部入っています

全部入りというところで、すでに空気が違いますよね。

 

ここからが、この特典のいちばん面白いところ。

ボンボンドロップシールは、映画のために新しく作られたものではありません。

サンスター文具の既存の人気シリーズで、サンリオやたまごっちなど他の人気キャラクターでも展開されていて、Amazonや文具店に通常商品として並んでいます。

在庫切れが頻発するくらいの人気ぶり。

つまり、流行っているシールに似せたオリジナルを映画側が用意した、という話ではありません。

売り切れが続いている本家のシリーズが、そのまま映画館のカウンターに置かれた

グッズが映画の人気にぶら下がったのではなく、グッズを作る側が自分たちの一番強い商品を差し出しています

人気の映画にグッズが乗っかるのではなく、人気のグッズが映画に乗り込んできた形です。

 

もうひとつ、地味に効いているのが配り方。

ランダム封入なら、全種類そろえたい人は何度も劇場へ通うことになります。

集めさせる仕掛けとしては、いちばん手堅い形。

ところが今回は、1回行けばそろってしまいます

何度も通わせる仕掛けを外しているのに、それでも「もう一度観に行く」という声が並ぶんですよね。

 

そうなると、当然こういう声が出てきます。

シールのためにもう一度劇場へ、という声が複数上がっているとのこと。

特典そのものを褒める投稿も、かなりの数が出ています。

おまけの話をしているのに、この熱の入りようです。




1日41回という上映の回転数

そんなに混んでいるなら席が取れないのでは、と心配になりますよね。

公開初日、TOHOシネマズ池袋では1日41回の上映が組まれたそうです。

41回。

全国447館、内訳は通常382館とIMAX65館だそうです。

 

肝心の数字のほうも、ちょっとだけ。

8月3日の公式発表(興行通信社調べ)によると、初日の興収は9.9億円で、2024年公開の名探偵コナン 100万ドルの五稜星の初日9.6億円を上回ったとのこと。

五稜星は、シリーズ最高の158億円を記録した作品です。

その後は、3日間で動員150万人・興収22.4億円、7日間で228万人・33.3億円、10日間で305万人・44億円。

そして14日間で動員350万人・興収50億円を突破したと発表されています。

7月31日から8月2日の週末3日間は、動員76万6000人・興収10億7200万円で、週末ランキングは2位でした。

2位に落ちたのに、どうして話題のほうは静かにならないのでしょうか。

2週目の週末3日間だけで、10億7200万円。

順位より、この金額のほうが人の動きをよく表していますよね。

公開2週目に入っても、劇場の椅子はまだ埋まり続けています。

 

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』という映画をご存じでしょうか。

最後は102.8億円という大台に届いた作品ですが、公開14日目の時点では約49.3億円だったそうです。

そこへ、ちいかわが並んでいます

長いシリーズの完結編と、はじめての劇場版が、2週間でほぼ同じところまで来ました。

数字に詳しくない人でも、これはちょっと只事ではありません。

 

これだけ人が入ると、気になるのが劇場の環境ですよね。

いまマナーが荒れているという話が広まっていて、子供と行くのをためらう声まで出ているんです。

ただ、報告をひとつずつたどっていくと、やらかしている側の顔ぶれが思っていたのと違いました

お子さんと観に行こうか迷っている方は、こちらもどうぞ。

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蓋を開ければナガノワールドだった

かわいい絵柄のアニメ映画という入り口で、ちょっと身構えている方も多いはずです。

原作は2020年にネット上で始まった漫画で、テレビアニメは2022年4月から放送されています。

今回の映画は、その中でセイレーン編と呼ばれる長編エピソードの映像化だそうです。

 

面白いのは、作っている人の並び。

原作、脚本、総作画監督、完全監修。

さらにオープニングとエンディング、両方の主題歌の作詞。

これを全部、原作者のナガノが担当していると発表されています。

絵の線から台詞、流れる歌の言葉まで、全部この人の手を通っているわけですね。

普通のアニメ映画なら、脚本家がいて、作画監督がいて、作詞家がいます。

それぞれの持ち場に、それぞれの解釈が入る。

今回は、その受け渡しがほとんど起きていないことになりますね。

 

もうひとつ、ファンの間で掘り起こされた話を。

ナガノは8年前に、くつずれを題材にした原型的な投稿をしていて、それをファンが再発掘して話題になったそうです。

8年も前の話。

ちいかわが世に出るより、ずっと前ということになります。

作品自体は『日本キャラクター大賞』のグランプリ受賞作。

 

そして、劇場で売られているパンフレット。

手に取った人が驚く印刷上の仕掛けがあると言われていて、出演者や制作者のコメントを集めた一般的な作りではないそうです。

冊子1冊にまでそこまでやるのかと、正直ちょっと笑ってしまいます。




テレビ局が入らなかった理由

テレビで毎週見ていた人ほど、映画館で受ける印象の違いに驚いたのだとか。

同じ作品、同じキャラクターなのに、どうしてそこまで変わるのでしょうか。

はっきりした事情が公表されているわけではありません。

ただ、今回の映画は原作者が意思決定の中心にいる座組で作られたとされています。

 

テレビアニメには、どうしても枠が付いて回るもの。

放送時間が決まっていて、スポンサーがつき、時間帯に見合った表現の幅というものも付いてきます。

視聴者の側も、なんとなく分かっているところですよね。

夕方の枠で流れてくるものと、お金を払って暗い部屋に座って観るものとでは、そもそも前提が違います。

 

ところが映画館には、その枠がないんです。

上映時間の縛りもなければ、間にCMが入ることもありません。

決められるのは、作っている側です

テレビ局が制作の真ん中に入らなかった理由も、このあたりにありそうですね。

テレビの都合に話を合わせるのではなく、話のほうに時間と場所を合わせた。

観た人から「まじで重かった」という感想が並ぶのも、たぶんここが効いているのでしょう。




あの名前はギリシャ神話から来ている

セイレーンという名前、どこかで聞いた覚えがある方も多いと思います。

もとはギリシャ神話に出てくる存在で、歌声で船乗りを惑わせる海の怪物として語られてきました。

この名前、実は今の暮らしの中にも残っています。

緊急車両のサイレン、あの言葉の語源がセイレーンだとか。

毎朝どこかで見かけるコーヒーチェーンの丸いロゴ、あの二尾の人魚もセイレーンがモチーフだそうです。

 

つまり、いま公開されている映画のエピソード名は、神話の海の怪物からそのまま取られていることになります。

そんな名前が、ちいかわの世界に置かれているわけです。

由来を知ってから劇場へ入ると、島の景色の見え方が少し変わるはず。




貝だしとクミンまで使ったコラボ

劇場の外でも、ちいかわがじわじわ増えています。

セブンイレブンでは、作中に登場する食べ物を再現したコラボ商品が10品規模で展開されているそうです。

貝だし、クミン、コリアンダーまで使った再現フードもあるとのこと。

キャラクターの絵をパッケージに載せるだけでも売れるはずなのに、どうして中身の味から作るのでしょうか。

 

コラボはこれだけではありません。

ココイチ、サントリーの24種展開、さらに横浜市の花火まで並んでいます。

しかも一部は、映画の公開前から始まっていました

公開して、当たったのを確認してから動く

そういう流れではなかったわけです。

当たるかどうか分からない段階で、相手企業を口説いていたことになります。

10品規模の再現フードとなれば、味の設計にも試作にも時間がかかるはず。

逆算していくと、準備が動き出したのは相当前だと分かりますね。




帰り道で口数が減る大人たち

最後は、実際に観てきた人たちの声を少しだけ。

「超面白かった」と「まじで重かった」が、同じ人の感想の中に同居しています。

面白かったと重かったが並ぶ感想は、そうそう見かけません。

劇場を出たあと、子供は元気なままなのに大人のほうが黙ってしまう、という報告も繰り返し出ています。

 

ちいかわをほとんど知らないまま観に行った大人が、とても面白かったと書いている例も。

予備知識ゼロで入って楽しめたという声は、これから観る人にとっていちばん心強い材料でしょう。

作家の湊かなえも、7月29日に鑑賞を報告して「こういうことか!と納得」と書いています。

 

そして、同じ人が2回、3回と劇場へ戻っていく。

「2回目に行ってきた」という報告が、とにかく目立つんです。

第1弾のチャームは、8月4日に配布終了の告知が出ました。

第2弾のシールは、8月8日から。

気になっているなら、いちばん動きやすいのはこのタイミングということになりますね。

ここまで裏話を並べてきましたが、結局いちばん驚いたのは、本編の外側に置かれたモノまで一つも手が抜かれていないことでした。

 

そして、観終わったあとに読む用の記事も用意しています。

こちらはネタバレを気にせず、なぜあの後味になるのかを作り手の側から追いかけた内容です。

劇場から帰ってきて、誰かと話したくてたまらなくなった夜にでも。

映画ちいかわで見せた原作者ナガノのこだわりまとめ※この記事は、物語の核心に触れるネタバレを含みます。 劇場を出たあと、「なんだったんだ、これは」という言葉にならない感覚だけが残る。 ...

 

ではでは、この夏はぜひ、映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」を楽しんでくださいね!