2026年10月7日、パリで開かれた「ルイ・ヴィトン」のファッションショーの会場で撮られた短い動画が、日本のXで大きく広がっています。

映っているのは、広瀬すずと、そのすぐそばに立つ長い金髪の男性。

広瀬すずの目線が何度もその男性へ動いていて、ネットではこれが「5度見」と呼ばれるようになりました。

では、あの金髪の人は誰なのか。

答えは、韓国の8人組グループStray Kids(ストレイキッズ)のメンバー、フィリックスです。

とはいえ、K-POPを追っていない人には、名前を聞いてもピンとこないかもしれません。

今回は、Stray Kidsのフィリックスとはどんな人なのかを、これまでの経歴とあわせてわかりやすく解説していきたいと思います。


5度見する広瀬すずへの親近感

ショーは日本時間の10月7日未明にフランスのパリで開かれた、来年の春夏に向けたルイ・ヴィトンのウィメンズ・コレクションです。

会場には日本から広瀬すずが招かれていて、ほかにもBLACKPINKのリサやXGのHINATAとMAYA、ゼンデイヤ、エマ・ストーンといった顔ぶれがそろっていました。

その来場者の一覧に、フィリックスの名前も。

話題の動画は、香港の雑誌『MING’S』がショーのあとに公式インスタグラムで公開したもので、その中の場面が切り抜かれて日本でも広まったと報じられています。

二度見なら誰でもしますが、5度となると、さすがに笑ってしまいますよね。

 

ネットでも「よっぽど、タイプなんだろうな」と恋の話に寄せる人がいれば、「普通の女子になっててちょっと親近感」と喜ぶ人もいました。

ピンズバNEWSによると、「通り過ぎる人の流れを見てるだけにも見えるけど」という冷静な声まで寄せられています。

同じ記事は、広瀬すずが以前から韓国ドラマが好きだと各メディアで明かしていたことにも触れていました。

大女優でも、きれいな人が目の前を通ったら目で追ってしまう。

そう思うと、親近感がわくのも分かる気がします。

あの瞬間に広瀬すずが何を思っていたのかは、本人にしか分かりません。


フィリックスのプロフィール早見表

フィリックスの基本の情報は、次のとおりです。

  • 名前 フィリックス(英語名 Felix Yongbok Lee)
  • 韓国の名前 イ・ヨンボク
  • 生年月日 2000年9月15日(26歳)
  • 出身 オーストラリア・シドニー
  • 所属 JYPエンターテインメント
  • グループ Stray Kids(2018年3月25日デビュー)
  • 担当 ラッパー、リードダンサー
  • 愛称 ピリ
  • ファンの呼び名 STAY(ステイ)

韓国系オーストラリア人で、韓国へ渡るまではオーストラリアで暮らしていました。

 

そしてフィリックスを語るときに外せないのが、声です。

韓国の芸能メディア、スポーツソウル日本版のプロフィールには「ベビーフェイスからは想像できないほどの超低音ボイスが魅力」とあります。

本人も、2020年3月の日本デビューのときのインタビューで、自分の声が魅力的だと思ったのはいつかと聞かれ、「初めてレコーディングした時にそう思いました!」と答えていました。

マイナビニュースでは、その声が「洞窟ボイス」と呼ばれる深みのある低音として紹介されています。

同じメンバーと声を重ねた場面を、こんなふうに喜んでいるファンもいました。

見た目で驚いて、声でもう一度驚く。

パリの動画で伝わったのは、まだその見た目だけということになりますね。

 

あの日の長い金髪は、エクステという付け毛で伸ばしたものでした。

音楽メディアのTHE FIRST TIMESによると、フィリックスはエクステを付けて、胸元まで届くブロンドのロングヘアで会場に入っています。

タイトな黒いスーツと合わせた姿で、柔らかな笑顔を浮かべながら会場入りしたそうです。

本人も翌日、自分のインスタグラムにパリでの写真を何枚か載せています。


単身で韓国へ渡り一度は落ちた練習生

フィリックスが韓国へ渡ったのは2017年、ひとりででした。

いまの華やかな姿からは想像しにくいのですが、フィリックスはデビュー前に一度、脱落を経験しています。

Stray Kidsは、2017年10月から12月にかけて韓国の音楽チャンネルMnetで放送された、グループと同じ名前のサバイバル番組から生まれたグループです。

練習生たちが課題をこなしながらデビューを目指す番組で、フィリックスは途中で脱落を言い渡されました。

 

ところが、話はそこで終わりません。

番組の終盤の放送で、JYPの代表であるパク・ジニョンが、脱落していたフィリックスともう一人の練習生に最後のチャンスを与え、2人を最終の課題に加えました。

その結果、2人はそろってデビューの切符をつかんでいます。

このとき一緒に戻ってきたもう一人が、いまダンスのユニットを組んでいるリノ。

脱落の場面を見て泣いた、という人もいます。

2018年3月25日のデビューは9人組で、2019年10月に1人のメンバーが個人的な事情で抜けてから、いまの8人での活動になりました。

日本でのデビューは2020年3月18日、作品はデビューベストアルバム『SKZ2020』。

落ちたところから戻ってきた人だと知ると、パリで見せていた柔らかな笑顔も、少し違って見えてきますね。


ルイ・ヴィトンとユニセフの顔に

2023年8月22日、フィリックスはルイ・ヴィトンのハウスアンバサダーとして発表されました。

アンバサダーというのは、ブランドの顔として広告に出たり、ショーに招かれたりする人のこと。

広瀬すずも同じブランドのアンバサダーで、就任は2020年1月だったと報じられています。

2025年5月にフランスのアヴィニョンで開かれたクルーズ・コレクションにも2人とも来場していて、WWDJAPANが載せた写真には、広瀬すずとフィリックスの名前が並んでいました。

同じブランドの顔どうしなので、同じショーに並んで招かれるのも自然なことです。

華やかな場に呼ばれるのと並んで、慈善活動にも力を入れています。

2024年1月には、ラオスの子どもたちの飲み水や栄養の支援のために、韓国ユニセフ委員会へ1億ウォンを寄付したと報じられました。

その年の秋には、韓国ユニセフ委員会の親善大使にも任命されています。

もうひとつ、素顔の話でよく知られているのがブラウニーです。

メンバーやスタッフに手作りのブラウニーをよく振る舞っていることで知られていて、2021年には、難病の子どもの願いをかなえる活動で、フィリックスのブラウニーのレシピが贈り物になったと報じられました。

ステージで見せる顔とは別に、台所に立つ顔もある人なんです。


国立競技場を14万人で埋めた金髪

そして2026年の夏。

8月29日と30日、Stray Kidsは東京の国立競技場で単独公演を開き、2日間で14万人を集めました。

韓国のスポーツ京郷によると、海外の男性アーティストが国立競技場で単独公演を開くのは初めてだったそうです。

同じ8月には、アルバム『THIS & THAT』でアメリカのビルボード200の1位も取っていて、チャートに入った9作すべてが初登場1位という、このランキングの歴史で初めての記録になったと報じられています。

ビルボード200というのは、その週にアメリカでいちばん聴かれ、買われたアルバムを並べるランキングのこと。

それだけの記録を持つ人が、日本のXでは「この金髪只者じゃないな」と言われていたんですよね。

5度見の動画は、広瀬すずの恋の話に見えて、実は2種類の人を同じ画面に並べた動画でもありました。

あの金髪は誰なのかと首をかしげた人と、「まぁフィリックスがいたら見たいよな」とうなずく人です。

ファンから見れば、フィリックスが目の前にいたら見てしまうのは当たり前。

一方で、知らなかった人にとっては、あの5度見が名前を覚えるきっかけになりました。

Stray Kidsは2026年11月6日から8日まで、東京ドームで3日間の公演を予定しています。

次にその名前を見かけたときは、今度はあの低い声も聞いてみたくなりますね。