皆さん、Netflixの「ラヴ上等」のシーズン2は、もうご覧になりましたか?

「1のほうが面白かった」

日本のネットで目につくのは、こういう声です。

ところが韓国では、同じ番組の話でタイムラインが埋まっているそうなんです。

8月6日には、韓国のNetflixで1位。

そして8月13日、番組の企画とプロデュースを手がけたMEGUMIが、日本語と英語で同じ文章を出しました。

「どうかおやめください」

今回は、韓国で何がそんなに受けているのか、日本との温度差はどこから来ているのかを、番組を見ていない人にもわかるように追いかけてみます。

ラブ上等2が韓国で謎の盛り上がり?

まず「ラヴ上等」は、Netflixで配信されている恋愛リアリティ番組です。

出演しているのは、過去に非行歴のある男女。

舞台は沖縄で、MCはMEGUMI・永野・Awichの3人。

企画とプロデュースはMEGUMIが担当しています。

 

シーズン1が配信されたのは2025年12月9日でした。

シーズン2が始まったのは2026年8月4日。

エピソードが少しずつ出ていく形なので、8月13日の時点でも、まだ配信は途中です。

韓国では「불량 연애(プルリャン ヨネ)」という題で配信されていて、英語の題は「Badly in Love」。

韓国のネットでは「불량연애2」と略して呼ばれています。

肝心の順位については、FlixPatrolという配信サービスの順位を集めているサイトがあります。

そこの日ごとのランキングで、2026年8月6日に韓国で1位

同じ日に、日本・台湾・香港でも1位でした。

 

ただ、Netflixが自分で出している集計を見ると、ちょっと数字が違います。

2026年8月3日から9日の週で、英語以外のシリーズ部門の4位。

視聴数は330万。

そしてこの週に1位を取ったのは、日本・香港・台湾の3カ国だけなんですよね。

TOP10に入ったのは5カ国ですが、どの国かは公表されていません。

 

数字が食い違って見えるのは、数え方が違うからです。

FlixPatrolのほうは、その日1日の順位。

Netflixのほうは、1週間ぶんをまとめた順位です。

配信が始まった直後に一気に見られると、その日は1位まで届きます。

でも1週間の合計にすると、毎日コツコツ見られている作品に抜かれることもあります。

つまり韓国では、配信直後にどっと見られたという形ですね。

 

韓国で数字が出るのは、今回が初めてではありません。

シーズン1も配信中に韓国の週間TOP10へ4週続けて入り、最高で2位まで上がっています。

 

韓国では配信の初日から反応が出ていました。

今シーズンは本当に違う。

オープニングの場面には、ちょっと困惑。

(訳)「うわ、ラヴ上等の今シーズンは本当に違う。ガチの喧嘩レベル」

(訳)「いや、ラヴ上等のオープニングの場面、マジで戸惑う。制作陣が男性出演者に電気ショックでも撃ったの…??」

ここから話がややこしくなります。

日本のネットでは、シーズン1のほうが面白かった、という声のほうが強いんです。

挙がっている理由は、こんなところです。

  • 出演者が前作を意識した立ち回りをしている
  • 計算が見えてしまってリアリティが薄い
  • インパクトが弱い
  • 1話目からの乱闘のような新鮮さがもうない
  • メンバーの個性が1ほど立っていない

同じ日に配信が始まった、同じ番組の話です。

韓国でいちばん伸びたシーンとは?

韓国のネットでいちばん伸びたのは、女性の出演者たちと男性の出演者たちが、正面からぶつかる場面のクリップでした。

見られた回数は、8月13日の時点で640万回を超えています

(訳)「うわ、ラヴ上等2、恋愛リアリティ番組で初めて、女性出演者の全体 vs 男性出演者の全体でぶつかった。めちゃくちゃ殺伐としてる」

この場面が出てくるのは、エピソードの6から7あたり。

きっかけは、まりりんさんという女性の出演者が、複数の男性に褒め言葉を伝えていたことでした。

男性陣は、それを本人がいない場所で話題にします。

 

まりりんさんの説明はこうでした。

夜の仕事をしているので、相手を持ち上げる癖がついているそうです。

タイプを聞かれたから答えただけ。

 

これを聞いたあっすんさんとるるさん、2人の女性出演者がまりりんさんをかばい、男性陣を正面から批判します。

陰口を言うくらいなら直接言えばいい。

友情のほうが大事。

そこまで言うなら本人の前で言えばいいのに、それをしないのは情けない、という言い方まで出ました。

るるさんが部屋を出ていく場面もありました。

 

言い負かされた男性陣が泣く場面のクリップも、韓国では287万回以上見られています。

(訳)「あー、ラヴ上等の男性出演者がお姉さんたちに完全に言い負かされて泣いてるの、めちゃくちゃ面白い」

韓国のネットでいちばん引っかかられているのは、この一件で謝ったのが女性側だけだった、というところです。

ほかにどんなことが言われているのか、出ている話をまとめてみます。

  • 女性陣と男性陣が正面からぶつかる回のクリップがいちばん伸びた
  • 男性陣が言い負かされて泣く場面が面白がられている
  • あっすんさんの姉御気質をたたえる声が多い
  • 配信の初日から「今シーズンは本当に違う」「本気の喧嘩のレベル」
  • オープニングの場面に困惑した
  • まりりんさんの褒め言葉を、男性陣が本気のアプローチとして受け取ったことへの疑問
  • まりりんさんの言葉を、男性陣が自分たちの中で膨らませていったという指摘
  • 謝ったのが女性側だけで終わったことへの疑問
  • 男性陣がきちんと謝らないことへの批判
  • るるさんとあっすんさんが男性陣を呼んで叱ったことを面白がる声
  • 今シーズンは女性陣が強く、男性陣が頼りないという受け止め
  • 出演者の入れ墨や、小指のない姿への違和感
  • 過去に罪を犯した人を番組の中心に置くことへの疑問
  • ホストクラブを経営している男性出演者の、女性についての言い方への批判
  • 未成年は見ないほうがいい、精神的にくる、という声
  • 面白いけれどきつい、という賛否が同時に出ている
  • シーズン1より新鮮さが薄いという声もある
  • 出演者の見た目や性格そのものを否定する言葉も混ざっている

このうち、ホストクラブを経営している男性出演者というのが、番組に途中から入ってきたかずくんさんです。

この人は、番組の中で「人に火をつけた」と話した回のほうが大きく広まりました。

かずくん
ラヴ上等かずくんプロフィール|元嫁や人に火をつけた過去がヤバい…Netflixの恋愛番組「ラヴ上等」に、途中から入ってきたかずくんという男性。 8月11日に配信された回で、この人が自分の過去を話しま...

 

伸びているクリップは、どれもこの回のものばかりです。

受けている理由は女性陣の強さ

韓国のタイムラインで盛り上がっているのは、誰が誰を選ぶのかという恋の駆け引きではありません。

女性の出演者が、本気で怒っている場面です

韓国側で繰り返し書かれているのが、今シーズンは女性たちが将軍のようで、男性たちは頼りない、という受け止め方です。

(訳)「ラヴ上等の今シーズン、女性たちはめちゃくちゃ将軍で、男性たちは頼りない感じ」

その将軍の一人として名前が挙がるのが、あっすんさんです。

姉御気質、つまり周りの面倒をみて、いざという時に前へ出るタイプ。

あっすんさんをたたえる韓国の投稿は、213万回以上見られています。

出演者の一人をほめる投稿だけで、この数字です。

(訳)「ラヴ上等のあっすん、本当に頼れる女性。抱きしめてもらいたいくらい」

 

では、何をした人なのか。

番組の中で、男性の出演者たちが、まりりんさんという女性の陰口を言っている場面がありました。

まりりんさんも、同じ番組に出ている女性の出演者です。

それを知ったあっすんさんとるるさんは、その男性たちをまとめて呼び出して、面と向かって叱ります

一人ずつ呼んで、穏便に、ではありません。

全員そろえて、です。

(訳)「るるとあっすん、本気でラヴ上等の警察。まりりんの陰口を言ったからって男性陣をまとめて呼び出して締め上げるの、めちゃくちゃ面白い」

この2人には、韓国のネットで「ラヴ上等の警察」という呼び名がついています。

女性陣が男性陣を叱る回のクリップは、640万回以上見られました

あっすんさんをたたえる投稿の、3倍近くです。

 

ここまで乗れているのは、今シーズンから見はじめた人が急に増えたからではありません。

ラヴ上等は、シーズン1のときから韓国で見られていた番組です。

配信中には韓国の週間TOP10へ4週続けて入り、最高2位まで上がっています。

怒っている顔を見て「あの子だ」と分かる人が、すでにたくさんいたわけです。

 

そして、笑って見ているだけでは済まない部分もあります。

出演者は全員、過去に非行歴のある男女です。

若いころに道を外した経験のある人たちが集まって、恋愛をする番組なんですね。

番組の中で、女性の出演者の複数が、家庭で虐待を受けた経験や、交際相手から暴力を受けた経験を打ち明けています。

一方で、男性の出演者の側からは、過去に交際相手を叩いたことがあるという発言が出ました。

殴られた側の話と、殴った側の話が、同じ画面に並んでいます

MEGUMIが英語で注意喚起を出した背景

8月13日、MEGUMIがInstagramのストーリーズに文章を出しました。

ストーリーズというのは、24時間で消える投稿のことです。

しかも、日本語版と英語版を同時に。

 

「『ラヴ上等』をご覧いただいている皆さまへ。

『ラヴ上等』をご覧いただき、本当にありがとうございます。

現在、出演してくれた皆さんに対して、誹謗中傷や心ないコメントを送っている方が多くいらっしゃると聞いています。

彼らは、過去も今もすべてをさらけ出し、覚悟を持ってこの番組に参加してくれました。

そんな彼らに対して、傷つけるような言葉を投げかけることは、どうかおやめください。

出演者一人ひとりを尊重し、温かく見守っていただけたら嬉しいです。

引き続き『ラヴ上等』を楽しんでいただけましたら幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。」

英語版で使われていたのは、番組の正式な英語タイトル「Badly in Love」でした。

 

では、なぜ英語のほうも出したのでしょうか。

ここまでの数字を思い出してみてください。

週ごとの集計で1位を取った国は3つ、TOP10に入った国は5つ。

シーズン1のころから、韓国では4週続けてTOP10に入っていました。

言葉が届く先は、もう日本だけではないんです

 

書き方も気になるところです。

「送っている方が多くいらっしゃると聞いています」という間接的な言い方で、件数も、どこの国から送られているのかも書かれていません。

(訳)「ラヴ上等2の7話でイラッとした点。1. 男性陣が陰でまりりんの悪口。色目を使われたわけでもないのに「気を持たせて回っていた」と言いがかり 2. アリがヒカルの心を得ようとまりりんの悪口を重ね、そのすきに手紙を書く 3. るるとまりりんが先に謝ったのに、男性陣は謝らない 4. かずは自分も同じことをしておいて…(投稿はここで途切れています)」

出演者のInstagramのアカウントが公開されていることは、8月9日ごろから話題になっていました。

番組の中でぶつかった相手ではなく、画面を見ていた人から言葉が届く。

そういう状態になっていた、ということです。

(訳)「ラヴ上等を見ていてイラッとした点。まりりんの行動が曖昧だったのも確かだけど、あそこまで話が大きくなったのは、男性陣がまりりんの言葉をちゃんと受け取れず、大きくして自分たちの間で騒いだから。まりりんは気持ちが落ち着いてから謝って、るるまで謝ったのに、いったい男性陣はなぜちゃんと謝らないの?」

その注意喚起も、24時間で消えました。

エピソードはまだ途中で、これから配信される回が残っています。

女性陣が本気で怒る場面が、また出てくるかもしれません。

そのときに画面の向こうへ言葉を投げるのか、それとも番組の話として楽しむのか。

周りの反応と共に楽しんでいきたいと思います。

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