同じ「目を守るためのサングラス」なのに、受け止められ方がまったく違うことがあります。

2026年10月2日、アイドルグループCANDY TUNEの公式アカウントが、メンバーの村川緋杏(むらかわ・びびあん)について短いお知らせを出しました。

ステージの照明などの光による目への負担を考えて、これからはサングラスをかけてパフォーマンスをする場合がある、という内容です。

ネットには「かっけーから無問題」「似合ってた」という声が並び、心配と応援でほとんど埋まっていました。

ところが1か月ほど前、田村淳が目の病気でサングラスをかけていると説明したときには、「嘘に決まってる」という声まで返ってきています。

村川緋杏と田村淳、ふたりに向いた声は、真逆といっていいほど違うんです。

 

それに、なぜ目なのか、何があったのかも気になるところですよね。

今回は、この反応の差がどこから来るのかと、光がまぶしくて目が痛い理由を、わかりやすく解説していきたいと思います。


前の日のライブで、もうサングラスをかけていた

お知らせが出る前から、サングラス姿はもうファンの前に出ていました。

反応のなかには「昨日はそう言うことだったのか。」という声が、何人ぶんも並んでいます。

前の日の10月1日にはメンバーの誕生日を祝う生誕祭のイベントがあり、そこで途中からサングラスをかけていた、と書いている人もいました。

そのときは、理由を知らない人が多かったようです。

 

「ユーモアのある演出だと思っちゃった」と書いた人もいれば、カメラ付きのサングラスだと思っていた人もいました。

投稿の中の「びび」「びびあん」は、村川緋杏の愛称です。

ステージの上のサングラスは、演出にも見えてしまうもの。

理由を知らないまま見ると、楽しんでかけているようにしか見えないんですよね。

次の日にお知らせが出て、見え方が一気に変わりました。

「そういうことだったんだね」「全く問題ありません。目への負担あるなら尚更大事」と、前の日の姿が答え合わせのようにつながっていったのです。

 

村川緋杏は9月19日の千葉・松戸の公演を体調不良で欠席し、25日に仕事へ戻ったと報告したばかりだったこともあって、ファンからは「無理せずに」という声が何度も出ています。

「100%回復で復帰したとは思ってなかった」「ダメになる前に治し始めるのとでは話が全然違う」という声もありました。


お知らせには病名が書かれていない

公式のお知らせに書いてあるのは、「照明等の光による目への負担を考慮し」「今後の活動への安全対策として」という言葉だけ。

病気の名前も診断も、どこにも書かれていません。

しかも「着用してのパフォーマンスを実施させていただく場合がございます」とあって、毎回かけると決めたわけでもない様子。

 

そこで反応のなかに出てきたのが、「レーシックの影響かな」という推測でした。

村川緋杏は、2024年の年末に、自分からレーシックを受けたことを報告しています。

ビルが細かく見えるようになって、ライブでも奥のファンの顔が分かる、と喜んでいた投稿です。

レーシックについては、眼科のサイトでも、夜に光がぎらついたりにじんだりする「ハロ・グレア」という症状が合併症のひとつとして説明されています。

なので「あれのせいでは」と考える人が出てくるのも、無理はありません。

ただ、今回のお知らせにレーシックという言葉は一度も出てこないんです。

ここを結びつけて決めてしまうと、本人がまだ話していないことを、外から勝手に書き足すことになってしまいます。

 

病名を書かないのは、隠しているからとはかぎりません。

目のまぶしさには原因がいくつもあって、外から見ても区別はつかないんです。

言えるのは、光で目に負担がかかっているので先に手を打った、というところまで。

それでも、お知らせには「安全対策」という言葉が入っています。

悪くなったから休むのではなく、悪くならないように先に守る、という書き方になっているんですよね。


田村淳は「嘘に決まってる」と言われた

ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、テレビでサングラスをかけていることへの批判にXで答えたのは、8月31日のことでした。

「サングラスをしてテレビに出るな!」「室内では外せ!」「カッコつけるな!」という声を、いまでも受けることがあるそうです。

そのうえで、目の病気があるためにサングラスをかけていて、もともと瞳の色素が薄く、多くの人には気にならない光でも強いまぶしさを感じると明かしました。

涙が出たり、目に痛みが出たりすることもあるそうで、J-CASTニュースはその投稿を「日常生活を送るために欠かせない場合があることも、知っていただけたら」という言葉とともに伝えています。

ところが、説明したあとも声はやまなかったようです。

3日後、本人がこんなふうにまとめています。

病気だと説明したら、今度は「昔はしてなかっただろ」「嘘に決まってる」と返ってきた。

理由を言っても信じてもらえないのは、かなりしんどいことだと思います。

 

同じ9月3日の別の投稿では、大事な記者会見ではサングラスを外した、とも書いていました。

かけて出ると「揚げ足取りが現れるから」だそうで、目がつらくても外すほうを選ぶ場面もある、ということ。

今回の村川緋杏のお知らせについても、田村淳を思い出した人がいて、「ロンブー淳と同じ感じですかね」という声も出ていました。

同じサングラスで、同じ目の負担なのに、片方は責められて、片方は「かっけー」と迎えられています。

この違いはどこから来るのでしょうか。

 

ひとつは、声を向けている人の違い。

村川緋杏のお知らせに反応したのは、ふだんからステージを見ているファンが中心で、ふざけてかけているわけではないと分かっています。

田村淳に「テレビに出るな」と声を向けたのは、画面越しに見ている人たちでした。

もうひとつは、理由が出てきた順番。

田村淳は、責められたあとで理由を説明する側に回りました。

いっぽう今回は、サングラス姿が見られた次の日に、グループの公式アカウントが先に理由を出しています。

 

まぶしさというのは、外から見ても分からないもの。

見えないものほど、先に言葉にしておかないと伝わりません。

先に出たお知らせの一文が、「お知らせありがとう」「対策いただけてよかった」という反応につながったように見えます。


光がまぶしくて目が痛いのは何なのか

ふつうなら平気な光を、必要以上にまぶしく感じたり、不快に感じたりすることを、眼科では「羞明(しゅうめい)」と呼ぶそうです。

原因として眼科のサイトが挙げているのは、ドライアイや白内障、角膜炎、ぶどう膜炎といった目の病気。

片頭痛の前ぶれや、薬の副作用でまぶしくなることもあるといいます。

 

目の表面が荒れていたり、レンズの役割をする部分がにごっていたりすると、入ってきた光がまっすぐ進まずに散らばって、ギラギラしたまぶしさになるとのこと。

目の奥にある網膜の病気でも、強いまぶしさが最初の症状として出ることがあるそうです。

夜道のライトがつらくなってきた、という覚えがある人もいるかもしれません。

単なる疲れではなく、こうした目の病気が隠れていることもあります。

 

ステージの上は、そのまぶしさがいちばん強くなる場所で、照明はそもそも演者を照らすための光です。

実際、客席にいる人の側からも、つらいという声が出ています。

客席でさえ涙が出るなら、光を正面から浴び続けるステージの上はもっときついはずです。

 

今回の反応のなかにも「客席に向いた照明めちゃくちゃ眩しいからステージ上は尚更だよね」と書いている人がいました。

「おじさん、客席で見てても目がきつくていつもサングラスかけてる」という人までいます。

アイドルは、その光の中で歌って踊って、しかも笑顔でいるのが仕事。

目を細めることも、顔をそむけることもできない場所だと考えると、サングラスという選択はかなり現実的なんです。


まぶしさが続くときに眼科で伝えること

自分の目がまぶしいと感じたら、まず何をすればいいのでしょうか。

眼科のサイトでは、受診したときに次のようなことを聞かれると説明されています。

  • まぶしさがいつから始まったか
  • 片目か、両目か
  • 目の痛みや充血、かすみがあるか
  • 夜に見えにくくなっていないか
  • コンタクトレンズを使っているか、目の手術を受けたことがあるか

メモにして持っていくだけで、診てもらうときの話がずっと早くなるはずです。

急にこれまでにない強いまぶしさが出たときや、目の強い痛み、頭痛、吐き気、急な視力の低下をともなうときは、早めに受診するようにとも書かれていました。

 

病気が見つからなかった場合でも、照明の環境やサングラス、遮光眼鏡など、まぶしさをやわらげる方法を案内している眼科もあります。

屋外ではUVカットのサングラスや帽子、日傘を使い、室内では照明やパソコン、スマートフォンの画面の明るさを調整するだけでも、楽になることがあるとのこと。

サングラスを選ぶときは、レンズの色の濃さだけでなく、UVカットの表示を確かめるように、とも書かれていました。

 

室内でサングラスをかけている人を見て、失礼だと感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、その人にしか分からないまぶしさを、外から見分ける方法はないんですよね。

 

ファンの側からも、できることを考える声が出ていました。

「うちわをケースから外したり、キラキラのスパンコールとかの装飾を控えること」を挙げて、ファンも気をつけて応援していきたい、と書いている人がいます。

それで目の負担がどこまで変わるのかは分かりませんが、ステージから見える客席も光の一部だと考えた、やさしい発想ですよね。

ファンの反応は、最後までまっすぐでした。

サングラスをかけた村川緋杏を見て「かっけー」と言える空気は、本人にとってもかなり心強いはずです。

病名まで話さなくても目を守るほうを選べるのは、ファンがそう迎えたからでしょう。

次のライブでサングラス姿を見かけたら、それは目を守りながらステージに立ち続けるための選び方。

僕は専門家ではないので、もし自分の目も最近まぶしいなと感じているなら、一度眼科で診てもらってくださいね。


この記事で参考にした情報

今回の内容は、次の情報をもとにまとめています。

  • CANDY TUNE公式アカウントのお知らせ(2026年10月2日)/スポニチアネックスの報道(同日配信)
  • 村川緋杏本人のXの投稿(2024年12月31日のレーシック手術の報告)
  • 田村淳本人のXの投稿(2026年8月31日・9月3日)/J-CASTニュースの報道(2026年9月1日配信)
  • 眼科クリニックの解説ページ(光がまぶしい症状〈羞明〉の原因と受診の目安/レーシックのハロ・グレア)