放送50回の記念回を予告していた番組が、その週に「休止」を告げました。

テレビ朝日の深夜バラエティ『ニカゲーム』です。

公式の短いお知らせには「次回の放送は決まり次第お伝えします」とだけあって、打ち切りとも再開とも書かれていません。

毎週の楽しみが止まった人にとって、いちばん知りたいのは、この休止がどこへ向かう休止なのかということですよね。

今回は、休止のあとに続いた番組と終わった番組の実例を並べながら、ニカゲームがいまどの位置にいるのかをわかりやすく解説していきたいと思います。

50回記念SPを予告した週の休止

『ニカゲーム』は、Kis-My-Ft2の二階堂高嗣が務める、地上波で初めての冠番組です。

冠番組というのは、番組の名前にその人の名前や呼び名が入っている番組のこと。

放送は毎週水曜の深夜で、レギュラーは二階堂高嗣、timeleszの猪俣周杜、令和ロマンの松井ケムリの3人でした。

もとは同じテレビ朝日の『10万円でできるかな』の中の小さなコーナーで、最初は10分ほどの短い枠で、数回だけ流れたところから始まっています。

特番を経て2025年の秋からは毎週のレギュラー番組になり、元日には特番まで組まれました。

 

小さなコーナーから始まって、ようやく50回に手が届くところまで来ていたわけで。

その直前の数日間は、次のように動いています。

  • 9月18日の午後、公式が「来週はいよいよ放送50回」と告知
  • 同じ18日の夜、江東区のコンビニ駐車場に止めた車の中で、知人女性の顔を殴ったとされる件
  • 19日、猪俣周杜容疑者が傷害の疑いで逮捕され、テレビ朝日は「対応については検討中です」とコメント
  • 23日の夕方、公式が今週の休止を発表

容疑者というのは、疑いをかけられて捜査を受けている段階の呼び方で、有罪が決まった人を指す言葉ではありません。

本人は容疑を否認していると報じられています。

事件の経緯や所属事務所との契約の話は、前に別の記事でまとめました。

猪俣周杜は解雇されるのか|山口達也の違約金5億円という前例クビになるのか、謹慎で済むのか。 逮捕の報道が出てから、いちばん多く目にする問いです。 ただ、この話に会社員のクビの感覚をそのまま当...

 

休止が発表されたのは23日の夕方6時で、放送はその日の深夜にあたります。

ほんとうなら、50回記念SPが流れるはずだった夜。

その回に出る予定だった俳優の小手伸也も、「出演を予定しておりました今週の #ニカゲーム は【放送休止】となりました」と書き込んでいます。

ネットには「毎週、息子と楽しみにしている貴重な番組であり貴重な時間です」「50回記念は盛大にお祝いさせてください」という声が並びました。

 

記念の週にだけ穴が空くというのは、応援してきた人ほどこたえるものですね。

TVerの見逃し配信も0件になった

地上波の深夜枠なので、ふだんはTVerで見ていた人も多い番組です。

実際、お知らせへの返信の中にも「TVer組ですが」と名乗る人がいました。

前の週の告知では、その時点の最新回の「TVer 配信開始」が案内されています。

ところが23日の夜にTVerの番組ページを開くと、表示は「配信中のエピソードがありません」で、件数は全0件。

その一方で、お気に入り登録の数は25.3万のまま残っていました。

 

TVerの見逃し配信には、もともと期限が決まっています。

ですから、0件になったことが休止と関係しているのかどうかは、案内がない以上、外からは分かりません。

それでも、これだけの人がお気に入りに入れたまま、見られる回がひとつもないという画面は、なかなか寂しい光景ですよね。

 

TVerのページからは、有料の動画配信サービスTELASA(テラサ)への案内も出ています。

TELASAの検索では、23日の夜の時点でニカゲームがまだ「見放題」の欄に表示されていました。

ただ、どの回が見られるのか、いつまで残るのかについての案内は見当たりません。

 

お知らせへの返信には、スタッフを気づかう言葉と「待っています」が並びました。

「中止ではなくあくまでも休止」と書いて、待つ側に回ると決めた人もいます。

同じ9月23日、歌番組は編集して流れた

もうひとつ、ファンの気持ちを複雑にしている出来事が。

同じ9月23日、日本テレビの音楽特番『1億2000万人のありがとう 歌の感謝祭』にtimeleszが出演していました。

報道によると、timeleszの出番は、熱海の海上花火大会と組んだ特別なステージとして予告されていたもの。

日本テレビは事前に、その出演部分について「一部を変更して放送する予定です」と答えています。

 

歌番組は編集して流れ、ニカゲームは休止した、という並びです。

ネットにも「ニカゲームは放送中止なのに、歌番組で所属グループ本人達の映像は該当者を編集してしれっと流れたらしい」という投稿がありました。

並べて見ると、どうしてこちらだけ止まったのかと言いたくなるのも無理はありません。

しかも日本テレビが歌番組の対応を答えたのは、21日のことでした。

テレビ朝日は19日に「対応については検討中です」と答えたきり、休止の知らせが出たのは放送当日の夕方です。

この遅さを「ギリギリまで間に合わせようと編集をがんばって下さってたのだと思います」と受け止めた人もいました。

もちろん、これは見ている側の推測で、局がそう説明したわけではありません。

 

ただ、ふたつの番組では、逮捕された人が画面の中で占めていた割合がまるで違いました。

歌の感謝祭は長い音楽特番で、timeleszはその中で歌ったグループのひと組です。

メンバーが大勢いるので、ひとりを外しても歌の場面そのものは成り立つでしょう。

 

一方のニカゲームは、深夜の短い枠で3人のレギュラーがそろって遊ぶ番組。

しかも、企画の名前までふたりを軸に作られていました。

8月には「実用二階堂猪俣言語理解技能検定大会」という企画が、第1話から続くシリーズとして放送されています。

最新回の目玉も「ニカイノ英語」で、公式の企画名から読むかぎり、ニカイノは二階堂と猪俣のふたりを並べた呼び方だと読み取れるでしょう。

 

ひとりを消す編集では済まないくらい、番組の中身にその人が入り込んでいたということ。

今週の休止は、番組を切り捨てた判断というより、編集では流せない形だったと読むと、事実の並びとも合ってきます。

Rの法則は2週間で終わり、DASHはいまも続く

では、休止した番組はそのあとどうなるのでしょうか。

先に押さえておくと、休止は、続く番組にも終わる番組にも使われてきた言葉です。

出演者の不祥事で番組が止まった例として、よく挙がるのが2018年、当時TOKIOのメンバーだった山口達也の件。

このとき、同じ人が出ていたふたつの番組が、まったく別の道をたどりました。

NHK Eテレの『Rの法則』は、山口達也が司会を務める番組。

報道が出た直後、NHKはまず予定していた回を別の番組に差し替えました。

そして4月24日の放送を最後に休止となり、5月7日には番組の終了が発表されています。

収録ずみだった回も、ゲストが出ていた回を含めて放送されないまま終わったと記録されているほどです。

 

一方、日本テレビの『ザ!鉄腕!DASH!!』は、山口達也を除いた4人で続きました。

DASHは、DASH島やDASH海岸のように、土地と企画そのものが主役になっている番組です。

日本テレビは当時、「すでに収録している番組については、山口メンバーの出演部分を編集して対応する予定です」とコメントしています。

その後の放送では、過去の映像からも山口達也の姿が編集で消されていったそうです。

番組そのものは、いまも日曜の夜に続いています。

同じDASHは2025年10月にも、Aぇ! groupの草間リチャード敬太が逮捕されたとき、本人が出る予定だった企画を別の企画に差し替えて放送しました。

 

ふたつの番組を分けたのは、その人が真ん中に立っていたかどうか。

司会がいなくなった番組は、看板ごと外れてしまいます。

メンバーのひとりが抜けた番組なら、残った人で看板を支え直せるんです。

 

これをニカゲームに当てると、番組の名前は二階堂高嗣のもので、逮捕されたのはレギュラーのうちのひとり。

形としては、Rの法則よりもDASHの側に近いと言えるでしょう。

お知らせへの返信にも「ニカゲームは二階堂くんの冠です。二階堂くんがいれば最低限成り立つはずです」という声がありました。

ファンが肌で感じていることと、過去の番組がたどった道は、ここでは同じ方向を指しています。

 

ただ、DASHと違って、ニカゲームは3人のやりとりそのものが番組の中身なんです。

中身の企画がふたりの組み合わせで作られていたぶん、再開には編集ではなく、企画そのものを組み直す時間が要るのかもしれません。

それから、Rの法則では収録ずみの回が日の目を見ませんでした。

ニカゲームの50回記念SPについては、いまのところ何も発表されていない状態です。

再開の知らせを最初に受け取るには

いまファンの側にできることは、正直に言えば多くありません。

それでも、知らせを取りこぼさない準備なら、今日のうちにしておけます。

  • TVerのお気に入り登録を外さない
  • 番組の公式Xを見られる状態にしておく
  • 伝えたいことは、テレビ朝日の窓口へ送る

TVerの番組ページには、お気に入りに登録しておけば、配信が始まったときにマイページからすぐ確認できると書かれていました。

再開したとき最初に目に入る場所なので、登録はそのままにしておくのがいちばんです。

 

番組の公式Instagramは9月21日から見られない状態になっていて、公式Xは「原因は確認中です」と伝えています。

今回の休止も公式Xで発表されたので、次の知らせもまずはそこに出ると考えておくのが自然でしょう。

 

番組への気持ちを伝えたいときは、テレビ朝日の公式サイトに「番組へのご意見・ご感想」の入力フォームがあります。

返信は必ずしも約束されていないと書かれていますが、番組あてに用意された正式な入口です。

実際、ネットには番組の存続を願ってメールを送ったという人もいました。

「二階堂くんとケムリさんで再開できるの待ってます」「10万円時代の総集編とかでも嬉しい」と、形にこだわらない声まで。

 

番組の名前が残っているかぎり、休止という二文字を、まだ打ち切りの意味で読む必要はないと僕は思います。

二階堂高嗣と松井ケムリがまた並ぶ深夜を、お気に入りの登録ボタンを押したまま待ちたいところですね。