皆さん、もう映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」をご覧になりましたか?

「どうしようかなー」と思っている人に朗報です!

入場者特典の第4弾チャームミニフィギュアが、9月5日から配られることが決定しました!

しかも同じ日から4DX上映も始まるので、ネットではもう「どっちで観るか」の相談が飛び交っている状況。

映画ちいかわは、公開38日間で動員849万人・興収122億円と発表されました。

数字の話は、もうあちこちで目にした方も多いと思いますが、今回はこれから映画を観ようかどうかを検討している方に向けて、映画が観たくなるような『裏話』を届けていこうと思います。

ネタバレなしなので、安心して読み進めていってくださいね。




9月5日から配る4種が本気すぎる

特典目当てで行こうと思っている方に、まずは現在地から。

第1弾の全8種チャームは8月上旬に、第2弾のボンボンドロップシールは8月21日に、それぞれ配布を終えています。

いま配られているのは第3弾のセイレーンのプルバックカーで、こちらは9月4日まで。

そして9月5日から、第4弾のチャームミニフィギュアが始まります。

顔ぶれは島二郎・セイレーン・ヒトハ・フタバの全4種。

ちいかわもハチワレもうさぎも入っていません

主役を1体も出さない入場者特典、なかなか見かけないですよね。

 

ここまでの4回を並べると、この映画の本気度がよく見えてきます。

そもそも第1弾からして、全8種のランダム封入で、しかも立体物でした。

入場者特典というと、まずはイラストカードのような紙ものから始めるのが一般的な流れなんです。

立体物は型から起こす必要があって、費用も準備期間もかかります。

お金も手間もかかるほうを、いきなり1弾目に持ってきたわけですね。

 

そして、いちばん語られたのが第2弾のボンボンドロップシールです。

ぷっくりと盛り上がった立体的なシールで、映画に登場するキャラクターが総集結。

島二郎やセイレーンもラインナップに入っていて、“びんよよ”“人魚のウロコ”といった作中の重要なキーワードまでシールになっていました。

しかもランダム封入ではありません。

1シートに、全部入っていました

全部入りというところで、すでに空気が違いますよね。

 

ここからが、この特典のいちばん面白いところ。

ボンボンドロップシールは、映画のために新しく作られたものではありません。

サンスター文具の既存の人気シリーズで、サンリオやたまごっちなど他の人気キャラクターでも展開されていて、Amazonや文具店に通常商品として並んでいます。

在庫切れが頻発するくらいの人気ぶり。

つまり、流行っているシールに似せたオリジナルを映画側が用意した、という話ではありません。

売り切れが続いている本家のシリーズが、そのまま映画館のカウンターに置かれた

グッズが映画の人気にぶら下がったのではなく、グッズを作る側が自分たちの一番強い商品を差し出しています

人気の映画にグッズが乗っかるのではなく、人気のグッズが映画に乗り込んできた形です。

 

もうひとつ、地味に効いているのが配り方。

ランダム封入なら、全種類そろえたい人は何度も劇場へ通うことになります。

集めさせる仕掛けとしては、いちばん手堅い形。

ところが第2弾は、1回行けばそろってしまいました

何度も通わせる仕掛けを外しているのに、それでも「もう一度観に行く」という声が並んだんですよね。

 

当時のXには、こんな声が。

シールのためにもう一度劇場へ、という声が複数上がっていました。

特典そのものを褒める投稿も、かなりの数が出ています。

おまけの話をしているのに、この熱の入りようです。

 

その熱を、4弾ぶん切らさずに続けてきたことになります。

9月5日からの第4弾は、また全4種のランダムに戻ります。

ヒトハとフタバが別々に入っているので、2人そろえたい人はもう一度劇場へということですね。




1日41回という上映の回転数

そんなに混んでいるなら席が取れないのでは、と心配になりますよね。

公開初日、TOHOシネマズ池袋では1日41回の上映が組まれたそうです。

41回。

全国447館、内訳は通常382館とIMAX65館だそうです。

 

肝心の数字のほうも、ちょっとだけ。

8月3日の公式発表(興行通信社調べ)によると、初日の興収は9.9億円で、2024年公開の名探偵コナン 100万ドルの五稜星の初日9.6億円を上回ったとのこと。

五稜星は、シリーズ最高の158億円を記録した作品です。

その後は、7日間で33.3億円、14日間で50億円、24日間で92.8億円。

そして公開30日で100億円を突破し、38日間で動員849万人・興収122億円に届きました。

 

ただ、ここでお伝えしたいのは金額の大きさではありません。

8月21日から23日の週末3日間、この映画は前の週末の数字を上回りました

公開5週目に入った映画が、前の週より多くのお客さんを集めたということ。

ふつう、映画の数字は週を追うごとに下がっていくものです。

その下り坂を1か月かけて登り返しているので、劇場の椅子はまだ埋まり続けています。

 

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』という映画をご存じでしょうか。

最後は102.8億円という大台に届いた作品です。

ちいかわは公開2週間の時点でそこへ並び、1か月あまりでその最終興収を追い抜きました

長いシリーズの完結編と、はじめての劇場版。

入り口がこれだけ違うのに、たどり着いた数字のほうは同じでした。

数字に詳しくない人でも、これはちょっと只事ではありません。

 

これだけ人が入ると、気になるのが劇場の環境ですよね。

いまマナーが荒れているという話が広まっていて、子供と行くのをためらう声まで出ているんです。

ただ、報告をひとつずつたどっていくと、やらかしている側の顔ぶれが思っていたのと違いました

お子さんと観に行こうか迷っている方は、こちらもどうぞ。

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蓋を開ければナガノワールドだった

かわいい絵柄のアニメ映画という入り口で、ちょっと身構えている方も多いはずです。

原作は2020年にネット上で始まった漫画で、テレビアニメは2022年4月から放送されています。

今回の映画は、その中でセイレーン編と呼ばれる長編エピソードの映像化だそうです。

 

面白いのは、作っている人の並び。

原作、脚本、総作画監督、完全監修。

さらにオープニングとエンディング、両方の主題歌の作詞。

これを全部、原作者のナガノが担当していると発表されています。

絵の線から台詞、流れる歌の言葉まで、全部この人の手を通っているわけですね。

普通のアニメ映画なら、脚本家がいて、作画監督がいて、作詞家がいます。

それぞれの持ち場に、それぞれの解釈が入る。

今回は、その受け渡しがほとんど起きていないことになりますね。

 

どのくらい深く入っていたのかは、本人の口からも語られています。

8月10日、映画の公式サイトに約5000字のロングインタビューが公開されました。

いわく、「作画やコンテなど、かなり細かい部分まで確認させていただきました」

キャラクターの眉毛の角度や、口の開き方まで見ていたそうです。

あの表情は、なんとなく可愛く描かれているのではありませんでした。

 

音のほうにも注文が出ています。

島のテーマ曲をひとつ決めて、そのアレンジを何箇所かで流してほしい、というオーダーだったとのこと。

同じメロディが姿を変えて、場面ごとに戻ってくる作りになっています。

 

セイレーン役の決め手も面白くて、オーディションのテープで聴いた歌のビブラートだったそうです。

演技の巧さではなく、歌の揺れ方で決まったということ。

この3つを頭の隅に置いて観ると、画面と音の見え方が少し変わってくるはずです。

 

もうひとつ、ファンの間で掘り起こされた話を。

ナガノは8年前に、くつずれを題材にした原型的な投稿をしていて、それをファンが再発掘して話題になったそうです。

8年も前の話。

ちいかわが世に出るより、ずっと前ということになります。

作品自体は『日本キャラクター大賞』で3年連続グランプリ。

最多受賞のまま、史上初の殿堂入りを果たしました。

 

そして、劇場で売られているパンフレット。

手に取った人が驚く印刷上の仕掛けがあると言われていて、出演者や制作者のコメントを集めた一般的な作りではないそうです。

冊子1冊にまでそこまでやるのかと、正直ちょっと笑ってしまいます。




テレビ局が入らなかった理由

テレビで毎週見ていた人ほど、映画館で受ける印象の違いに驚いたのだとか。

同じ作品、同じキャラクターなのに、どうしてそこまで変わるのでしょうか。

はっきりした事情が公表されているわけではありません。

ただ、今回の映画は原作者が意思決定の中心にいる座組で作られたとされています。

 

テレビアニメには、どうしても枠が付いて回るもの。

放送時間が決まっていて、スポンサーがつき、時間帯に見合った表現の幅というものも付いてきます。

視聴者の側も、なんとなく分かっているところですよね。

夕方の枠で流れてくるものと、お金を払って暗い部屋に座って観るものとでは、そもそも前提が違います。

 

ところが映画館には、その枠がないんです。

上映時間の縛りもなければ、間にCMが入ることもありません。

決められるのは、作っている側です

テレビ局が制作の真ん中に入らなかった理由も、このあたりにありそうですね。

テレビの都合に話を合わせるのではなく、話のほうに時間と場所を合わせた。

観た人から「まじで重かった」という感想が並ぶのも、たぶんここが効いているのでしょう。




あの名前はギリシャ神話から来ている

セイレーンという名前、どこかで聞いた覚えがある方も多いと思います。

もとはギリシャ神話に出てくる存在で、歌声で船乗りを惑わせる海の怪物として語られてきました。

この名前、実は今の暮らしの中にも残っています。

緊急車両のサイレン、あの言葉の語源がセイレーンだとか。

毎朝どこかで見かけるコーヒーチェーンの丸いロゴ、あの二尾の人魚もセイレーンがモチーフだそうです。

 

つまり、いま公開されている映画のエピソード名は、神話の海の怪物からそのまま取られていることになります。

そんな名前が、ちいかわの世界に置かれているわけです。

由来を知ってから劇場へ入ると、島の景色の見え方が少し変わるはず。




貝だしとクミンまで使ったコラボ

劇場の外でも、ちいかわがじわじわ増えています。

セブンイレブンでは、作中に登場する食べ物を再現したコラボ商品が10品規模で展開されているそうです。

貝だし、クミン、コリアンダーまで使った再現フードもあるとのこと。

キャラクターの絵をパッケージに載せるだけでも売れるはずなのに、どうして中身の味から作るのでしょうか。

 

コラボはこれだけではありません。

ココイチ、サントリーの24種展開、さらに横浜市の花火まで並んでいます。

しかも一部は、映画の公開前から始まっていました

公開して、当たったのを確認してから動く

そういう流れではなかったわけです。

当たるかどうか分からない段階で、相手企業を口説いていたことになります。

10品規模の再現フードとなれば、味の設計にも試作にも時間がかかるはず。

逆算していくと、準備が動き出したのは相当前だと分かりますね。




4DXと発声可能な応援上映も決まった

これから観に行く人には、選べる入り口が増えます。

まず9月5日から、4DX上映がスタート。

座席が動いて、風や水しぶきまで飛んでくるあの方式です。

島と海が舞台の映画なので、相性については言うまでもありませんよね。

 

さらに、声を出して観られる回も用意されました。

9月11日の19時から、全国5都道府県7劇場で発声可能応援上映

あの「なんとかなれーッ!」を、みんなで一緒に叫べる回です。

9月23日の19時からは、自動制御のペンライト演出付き応援上映もあります。

ちいかわたちが劇場にやってくるお見送り上映会も、9月に開かれます。

1本の映画に、これだけの入り口が並んでいる状態です。




帰り道で口数が減る大人たち

最後は、実際に観てきた人たちの声を少しだけ。

「超面白かった」と「まじで重かった」が、同じ人の感想の中に同居しています。

面白かったと重かったが並ぶ感想は、そうそう見かけません。

劇場を出たあと、子供は元気なままなのに大人のほうが黙ってしまう、という報告も繰り返し出ています。

 

ちいかわをほとんど知らないまま観に行った大人が、とても面白かったと書いている例も。

予備知識ゼロで入って楽しめたという声は、これから観る人にとっていちばん心強い材料でしょう。

作家の湊かなえも、7月29日に鑑賞を報告して「こういうことか!と納得」と書いています。

 

そして、同じ人が2回、3回と劇場へ戻っていく。

「2回目に行ってきた」という報告が、とにかく目立つんです。

公開から1か月が過ぎたいまも、その報告は減っていません。

そこへ9月5日から、第4弾の特典と4DXが同時に始まります。

気になっているなら、いちばん動きやすいのはこのタイミングということになりますね。

ここまで裏話を並べてきましたが、結局いちばん驚いたのは、本編の外側に置かれたモノまで一つも手が抜かれていないことでした。

 

そして、観終わったあとに読む用の記事も用意しています。

こちらはネタバレを気にせず、なぜあの後味になるのかを作り手の側から追いかけた内容です。

劇場から帰ってきて、誰かと話したくてたまらなくなった夜にでも。

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ではでは、この夏はぜひ、映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」を楽しんでくださいね!