2026年11月6日の夜7時すぎ、JESSEの名前を冠したお店「Jesse’s Shop & Factory」のアカウントに、1枚のお知らせが出ました。

翌日に予定していた三軒茶屋の音楽フェスへの出演と、AIR JAM 2026への出店を、「諸般の事情により」どちらも見合わせるという内容です。

そして日付が変わってまもなく、別の知らせが届きます。

RIZEやThe BONEZのボーカルとして活動するJESSEが、コカインを使った疑いで警視庁に逮捕されたと報じられました。

JESSEは2019年にも、大麻とコカインを持っていた罪で、懲役2年・執行猶予3年の判決を受けています。

またかよ、と声が出た人も多いはず。

次に浮かぶのが、あのときの執行猶予はどうなるのか、という疑問ではないでしょうか。

調べてみると、法律が決めていた期限と、本人が法廷で口にした約束とでは、終わり方がまるで違っていました。

今回は、前回の判決と今回の容疑を並べて、わかりやすく解説していきたいと思います。

もう明けていた執行猶予3年

まずは、いちばん気になる前回の執行猶予から。

2019年、JESSEは東京・品川区の自宅で、大麻約2.42グラムとコカイン約0.09グラムを持っていた罪に問われました。

10月29日、東京地裁が言い渡したのは懲役2年・執行猶予3年で、事実を認めて反省していることや、前科がないことなどが理由に挙げられたと報じられています。

このとき裁判官は、猶予の期間内にまた罪を犯せば長いあいだ刑事施設に入ることになるとして、「自重して過ごしてほしい」と諭したそうです。

「やっぱりやめられんのか」と言いたくなる気持ちは、とてもよくわかりますよね。

ただ、あの判決の3年は、2022年のうちにもう過ぎています。

刑法27条を開くと、「刑の全部の執行猶予の言渡しを取り消されることなくその猶予の期間を経過したときは、刑の言渡しは、効力を失う。」という一文。

つまり、2019年の懲役2年が、今回の件で取り消されて刑務所行きになる形にはならない、ということ。

裁判官が言っていた「長いあいだ刑事施設に」は、3年の期間の中でもう一度罪を犯したときの話だったんです。

だからといって、今回が軽く扱われるという意味ではありません。

起訴されるかどうかも、裁判になったときに前回のことがどう見られるのかも、まだ決まっていない段階です。

逮捕のあとは、長ければ20日ほど身柄を拘束されたまま調べが続き、そのうえで起訴するかどうかが決まるのが一般的な流れ。

その20日間にどんなことが決まっていくのかは、こちらの記事が参考になります。

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それでも1つだけ、はっきりしていることがあります。

2019年10月9日の初公判で、JESSEは「薬物にはもう手を出さない」と謝罪し、「一日も早く復帰したい」と話していたんです。

法律が決めた3年は終わりましたが、「もう手を出さない」という本人の約束には、終わりの日がありませんでした。

 

今回は「持っていた」ではなく「使った」疑い

次に、今回の容疑を確認しておきます。

TBS NEWS DIGの独自の報道によると、JESSEの本名はマック・ファーデン・ジェシー・ソラト容疑者(46)。

今月4日ごろ、都内またはその周辺でコカイン若干量を使用した、麻薬取締法違反の疑いが持たれています。

ここでいう「容疑者」は、疑いをかけられて捜査を受けている段階の呼び方で、有罪が決まった人を指す言葉ではありません。

尿を検査したところ、コカインの陽性反応が出たとのこと。

警視庁は本人が容疑を認めているかどうかを明らかにしておらず、コカインをどこから手に入れたのかを調べていると伝えられています。

前回の判決は、日付も場所もグラム数も細かく認定していましたが、今回の報道は「4日ごろ」「都内またはその周辺」「若干量」という書き方です。

前回は「持っていた」ことが罪に問われ、今回は「使った」ことが問われている、という違いがあるんですね。

麻薬及び向精神薬取締法でも、持っていた場合と使った場合は条文が分かれていて、どちらも7年以下の拘禁刑(それまでの懲役と禁錮をまとめた刑)です。

復活のワンマンから間もない見合わせ

ファンにとってつらいのは、この知らせが届いた時期かもしれません。

JESSEが所属するThe BONEZは、2025年12月26日、所属事務所の株式会社PARADOXの名前で「ライブ活動休止のお知らせ」を出していました。

ライブが続く中で体の負傷が続き、医師の診断で長期の療養が必要と判断されたため、2026年1月から当面すべてのライブ活動を休むという内容です。

そして2026年7月3日に「The BONEZ復活」が発表され、11月3日、TOYOTA ARENA TOKYOでワンマンライブ「SUNTOWN – THE SECOND –」が開かれる予定になっていました。

休んでいた人が、大きな会場で戻ってくる日。

 

報道の「4日ごろ」は、そのワンマンのすぐあとです。

ネットにも「SUN TOWNの翌日じゃん」と、日付を見て声を上げた人がいました。

6日の夜に出たのが、冒頭のお知らせです。

お店のアカウントから出たお知らせですが、文面の名義は、休止のときと同じ株式会社PARADOX。

理由については、一言も触れていません。

その夜のネットには、「体調を崩していないと良いけど」「諸般の事情というのが何なのか怖い」と、ファンが心配する声が並んでいました。

 

ここまでの日付を並べると、こうなります。

  • 11月3日 復活のワンマンライブ(公式サイトの告知)
  • 11月4日ごろ コカインを使った疑い(報道)
  • 11月6日の夜 出演と出店の見合わせ(お知らせ)
  • 11月7日の0時台 逮捕の報道

逮捕がいつだったのかは、報道には書かれていません。

見合わせと今回の件のつながりについても、お知らせの側は何も説明していない状態です。

 

「信じて待つしか」と書いたファン

逮捕の報道が出る前、見合わせのお知らせを見たファンの中には、こんな投稿をした人もいました。

まだ理由が何も分からなかった夜に書かれた言葉です。

報道のあとのネットには、「賛否はあれどあんな最高なLIVEやっておかえりって言ったとこやん」という声もありました。

父親で世界的なギタリストのCharの名前を出して、「Charに迷惑かけるなよ」と書く人もいます。

 

The BONEZの公式サイトには、11月21日の恵比寿をはじめ、このあとの出演予定がいくつも載ったまま。

その扱いについてのお知らせは、11月7日の未明の時点では、まだ出ていません。

休止のあいだ待ち続けて、やっと「おかえり」を言えた人たちのところへ、数日でこの知らせが届きました。

法律の期限が切れていても、届いた知らせの重さは何も変わらないと感じてしまいます。

いまはまだ、起訴されるかどうかも決まっていない段階。

信じて待つしかないと書いた人たちと同じように、まずは続報を待つしかなさそうですね。