ヒカルが動画の中で話した19歳のころの恋の話が、人の手を渡るたびに少しずつ形を変えています。

ネットでは、こんな言い方まで出てきました。

  • 昔の彼女との間に子どもを授かっていた
  • 隠し子がいた
  • その子どもからDMが届いた

ところが元の動画を最初から追うと、ヒカル本人はこのどれも言い切っていません。

それどころか、話の途中で何度も「本当の真実は分からん」と自分で添えていました。

DMをくれた娘についても、ネットの受け取り方と動画の中身は食い違ったまま。

今回は、ヒカルが動画で実際に話したことと、ネットでの広まり方のずれについて調べていきたいと思います。

妊娠は人づてに聞いただけ

話が出たのは、2026年11月2日に公開された「【イヤイヤ期突入】1歳6ヶ月の子どもが突然ご飯を食べなくなり、食事の時間が地獄になりました…」という動画の中でした。

恋人の加藤神楽と、その息子ハクとの朝ごはんの様子から始まる、ふだんどおりの育児の回です。

神楽はオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の出身で、ヒカルは2026年4月に、交際とハクを含めた3人での同居を公表していました。

そこから話がひとりで子どもを育てる人の大変さへ広がり、ヒカルは「俺にはお金があるからまだカバーできるかもしれんけど、これ経済力がない状態だったらもっときついもんな」と口にします。

そのまま、19歳か20歳のころに付き合っていた女性の話を始めました。

ヒカル自身の言葉では「10何年前」のこと。

 

相手は双子の娘を育てるシングルマザーで、昼も夜も働きながら子どもを育てていたそうです。

付き合い始めたときは子どもがいることを知らず、あとから分かったとのこと。

まだ小さかった娘たちが、ヒカルの家に遊びに来ることもあったといいます。

当時のヒカルは、月に200万、300万を稼いでも貯金はなく、仕事が安定しきっていない時期でした。

半年以上続いた交際は、ある日の電話で突然終わります。

「もう会えない。別れよう」と言われ、理由を聞いても「もう話したくない」で取り合ってもらえなかったんですね。

事情を教えてくれたのは、相手と仲のよかった親友でした。

その親友から、相手がヒカルの子どもを妊娠していると聞かされたそうです。

相手は「私は2人の子がいるから、3人目はさすがに産めない」「彼はこれから多分仕事で大成していく。その足を引っ張ることになるから、私は身を引く」と話していた、と伝えられたといいます。

ヒカルがまだ成功する前で、暮らしが安定していなかったことも、理由の一つとして聞かされたそうです。

ここまでだと、ドラマのような別れ話に聞こえますよね。

 

ただ、ヒカルはこの直後にこう続けています。

「妊娠検査薬を見たわけでもないし、人づてにそれを聞いただけやから、それが俺に対しての優しさの嘘だったのか、それも分からんわけよ」。

本当なのか嘘なのかは、いまも分からないまま。

別れるための理由として、そう言っただけかもしれない、とも。

ヒカルはこのあとも「分からん」を何度も重ねていました。

あの話のいちばん大事な部分は、子どもがいたかどうかより、ヒカル本人がそれを一度も確かめられていないところにあります。

ネットに流れた要約の中にも、この「真相は不明」まで書き添えたものがありました。

こうした断りは、話が広がるにつれて少しずつ削られていきます。

 

隠し子と読まれたDMの娘

今回いちばん戸惑いを生んだのは、話の後半に出てくるDMです。

ネットには「当時付き合っていた女性が出産したその女の子を認知したのかしてないのか」と首をかしげる声が出ていました。

DMをくれた娘が、ヒカルとのあいだに生まれた子だと受け取った形です。

 

けれど動画の中でヒカルが話していたのは、別の人のことでした。

ヒカルがYouTuberとして名前が知られるようになってからしばらくして、あの双子の片方から連絡が来たそうです。

母親から「昔この人の家にいたんだよ」と教えられて、メッセージを送ってきたとのこと。

「覚えてる」「元気にやってるよ」と書かれていて、元の彼女もいまでもヒカルのことを話題にしてくれていると知ったといいます。

小さかったころに会ったきりなので、「もうそんな大きくなったのかと思う」と驚いていたとのこと。

ヒカル自身の子どもについても動画の中で触れていて、産まなかったと聞かされていると話したうえで、ここでも「でもわからん」と付け足していました。

 

それなのに、なぜ「DMの娘=ヒカルの子」に見えたのでしょうか。

ニュースを短くまとめた投稿には、妊娠の話のすぐ下にDMの話を置いたものもありました。

並びそのものは動画の順番どおりでも、「娘」という1語だけでは、双子の娘なのか3人目なのか区別がつきません。

読む側は、直前の「妊娠」とつなげて読んでしまいますよね。

そこから「隠し子がいた?」という呼び方まで生まれています。

この投稿もすぐ下で「真相は分からないそうだが」と断りを入れていますが、目に飛び込んでくるのは1行目の「隠し子」の3文字でした。

 

認知というのは、結婚していない男女のあいだに生まれた子どもを、父親が自分の子だと認める手続きです(民法779条)。

ヒカルが聞かされている話では、子どもは生まれていないことになっています。

そのため「認知したのか」という問いには、ヒカル自身も答えようがないんです。

作り話と疑われた話は5年前にも

「真実がわからない時点でフィクション」「インフルエンサーとして存在感を発揮するための嘘でしょう」。

ネットには、作り話を疑う声も並びました。

いきなり出てきた重い話なので、身構えるのも無理はありません。

ただ、この話は5年前にも一度語られていました。

 

「けっこー前にこれ動画で言ってたよ」という声もあり、たどると2021年3月27日にヒカルのチャンネルで公開された動画に行き着きます。

仲間のロケマサが「ファンを妊娠させてしまった」と打ち明けるドッキリで、ヒカルが本気で相談に乗る回です。

目の前の仲間が「妊娠したと告げられた」と困っているのを見て、ヒカルは自分の昔の話を引き合いに出した形でした。

その中でヒカルは、19歳ごろに付き合っていた、双子の子どもがいるシングルマザーの話に自分から触れています。

3人目はもう無理だと言われ、相手が自分で産まないと決めた、という筋です。

双子という家族の形も、3人目は無理だという理由も、今回の動画と同じでした。

 

5年前は、ドッキリの合間に短く触れただけです。

今回は自分からゆっくり話し始めていて、「優しさの嘘だったのか」という迷いと、双子の娘からのDMが加わっていました。

5年前と同じ筋で話している以上、少なくとも今回のために作った話ではなさそうです。

もちろん、元の彼女が本当に妊娠していたのかどうかは、ヒカル自身にも、見ている側にも確かめようがありません。

5年たっても、話の中身は変わっていませんでした。

 

シングルマザーへの思い入れが強い理由

では、なぜいまこの話をしたのでしょうか。

ヒカルは動画の後半で、その答えを自分で口にしています。

「シングルマザーの人とかに対して思い入れが強いわけ、俺って異常なぐらい。それは多分そういう過去があるから」。

「そのときにその子が異常に大変な人生を送ったのを知ってるから、だから余計に感情移入できる」。

この言葉を聞いて、ヒカルの女性への向き合い方がこの過去と結びついた、と受け止めた人もいました。

電話で別れを告げられたあと、当時はかなり引きずったそうです。

そして別れの理由を、自分にお金の余裕がなかったことに重ねていました。

「あのとき、俺に今ほどの経済力があったら、別れてなかったと思う」。

「経済力があるってことは、人を安心させれることができる」。

 

一方で、別の道を選んでいたらいまの自分はいない、とも振り返っています。

「もしかしたら結婚してたとしたら、いきなり3児のお父さんみたいになるわけやから」「3児のパパでYouTuberやろうってならへんよ、絶対」。

ヒカルはいま、シングルマザーの神楽と、その息子のハクと3人で暮らしています。

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隠し子がいたのかどうかは、本人にも分からないまま。

だからこの話は、隠し子の告白としてではなく、確かめられないまま残った昔の別れ話として聞いておくくらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。