卒業式が終わって、荷物をまとめて、あとはもう帰るだけ。

そのタイミングで校内放送に呼び出されたら、たいていの人はまず忘れ物を疑いますよね。

ところが、たいちゃんに告げられたのは「留年」でした

 

8月18日に配信された、Netflixのラヴ上等2の第10話。

14日間の共同生活を締めくくったはずの学校で、いきなり第二期の開校が発表されます。

そして教室に合流してきた新しい顔ぶれの中に、首に虎を彫った男性がいました

 

その翌日から、ネットがこの人の話でざわついています。

ゴマキの甥っ子ではないか、というのです

ただ、この話には少しややこしい前提があって、後藤真希の甥として名前が知られている人は1人ではありません。

たいちゃんに言い渡された留年

ラヴ上等は、Netflixで配信されているヤンキーの恋愛リアリティ番組です。

企画とプロデュースはMEGUMIで、スタジオのMCはMEGUMI、永野、Awichの3人。

シーズン2の舞台は、沖縄の海を望む羅武上等マリーンアカデミーという名前の学校でした。

集められたのは、元暴走族、元極道、少年院を出てきた人たち。

社会から一度はじき出された人が、恋を通して自分の生き方を見つめ直していく。

そういう趣旨の番組なんです。

 

シーズン2は8月4日から、毎週火曜に配信されてきました。

男性5人と女性4人の9人で始まり、第3話でかずくんとはーちゃんが転校生として加わって11人になっています。

顔にタトゥーの入った22歳の美容師、獄中育ちから出直している27歳の塗装業、会社を経営しながらキャバクラで働く30歳。

肩書きだけ並べると身構えてしまうのに、いざ見始めると恋の駆け引きが下手すぎて、そこがこの番組の可笑しみになっていました。

 

そして8月18日、第8話から第10話が一気に配信されます。

第10話は卒業式。

14日間で見つけた答えを胸に、それぞれが最後の決断をして学校を出ていく回でした。

 

ところが、帰り支度をしていたたいちゃんに校内放送がかかります。

呼び出された先で言い渡されたのが、留年。

スタジオの永野とAwichも、この展開には驚いていたそうです。

そのままたいちゃんが待つ教室へ、新しいヤンキーたちが合流してきます。

そこでMEGUMIから告げられたのが、第二期の開校というわけです

 

卒業式をやっておいて、そのあとに第二期。

ずいぶん人の悪い引き延ばし方をするなあ、と思わなくもありません。

ただ、この作りのおかげで、最終回のつもりで見ていた人ほど新メンバーの顔を凝視することになりました。

その凝視が、翌日の騒ぎにつながっていきます。

予告に映った首の虎の男性

ざわついているのは、合流してきた新メンバーのうちの1人です。

水色のシャツを羽織って、うつむき加減で笑っている男性。

その首に、虎の顔が大きく彫られていました。

金縁のリムレス眼鏡に、鼻ピアス、太いシルバーのチェーン。

 

正直に言えば、ラヴ上等の参加者としてはそれほど珍しい風貌でもありません。

第一期にも顔にタトゥーを入れた人はいましたし、キービジュアルには小指のない手が大きく使われていたくらいです。

それでもこの男性が引っかかったのは、彫りものより顔立ちのほうでした。

 

ネットでは、後藤真希の甥っ子ではないかと言われています。

並べて貼られていたのは、まだあどけない少年の写真。

10年以上前に撮られた、いかにも爽やかなモデル時代の1枚です。

あの子が、この首の虎になったのか?

そういう驚きの形で、話が広がっていきました。

 

似ていると思ったから騒いでいるわけで、その感覚まで否定するつもりはありません。

ただ、ここは一度だけ線を引いておきます。

Netflixは第二期の新メンバーについて、名前も人数も公表していません

大手の報道も、いまのところ「新たなメンバーたちが合流」と書いているだけ。

つまり、この男性が誰なのかは、まだ誰も確認できていないんです

後藤真希の甥は兄が29歳・弟が28歳

では、後藤真希の甥とは実際にどういう人なのか?

ここが今回いちばん取り違えられているところで、甥として名前が知られている人は、兄と弟の2人います

しかも偶然ではなく、2人ともかつて芸能界で顔を売る仕事をしていました。

だからこそ「昔は爽やかだった」という写真が、いまでもすぐ出てきます。

まずは兄のほうから見ていきましょう。

 

兄の勧修寺保都は元ジュノン・ボーイ

兄は勧修寺保都、1996年12月5日生まれの29歳です

東京都江戸川区の出身。

2014年、第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選ばれています

ジュノン・ボーイといえば、爽やかな十代の男の子を全国から集めるあのコンテストですね。

翌2015年には舞台デビューを果たし、美輪明宏が演出した『毛皮のマリー』にも出ていました。

 

その後は韓国の大手事務所であるYGエンターテインメントに所属し、2020年の4月末で契約を終えています。

2021年にはSKY-HIのオーディション『THE FIRST』にも挑戦しましたが、こちらは途中で脱落。

同じ年にYouTubeチャンネルを開設して、いまはそちらで活動しているとのこと。

叔母が後藤真希、叔父が後藤祐樹という家族です。

 

弟の勧修寺玲旺はいまラッパー

弟は勧修寺玲旺、1998年1月17日生まれの28歳

兄より早く、2012年のジュノン・ボーイでファイナリストに選ばれてモデルデビューしています。

2013年に舞台『グリムの森』で俳優デビューを果たし、2015年には『仮面ライダーゴースト』にナリタ役で出演。

兄弟そろってジュノン・ボーイというのも、なかなか聞かない話です。

 

2017年に事務所との契約が終わったあと、2021年からはラッパーに転向しました

名義はRUNE999。

2024年には1枚目のアルバム『江戸川』を出しています。

生まれた土地の名前をそのままアルバムのタイトルにするあたり、こちらはこちらで筋が通っていますね。

 

29歳の兄と、28歳の弟。

年子に近い2人が、そろって顔と名前を出す世界にいたわけです。

いまネットで回っている爽やかな1枚も、この2人のどちらかを撮ったものということになります。

そして、どちらなのかも実ははっきりしていません。

出回った爽やかな1枚はモデル時代

ここで一度、立ち止まっておきたいところです。

「こんなに爽やかだったのに」と言われている写真は、そもそもいつ撮られたものなのか。

兄がジュノン・ボーイに出たのが2014年、弟が2012年です。

つまり、どちらにしても10年以上前。

10代の少年が、仕事として撮ってもらった写真なんです

 

ここが少しばかり気の毒なところで、モデルや俳優をやっていた人は、若い頃のいちばん整った写真がネットに残り続けます。

ふつうの人なら、10年前の自分の顔は卒業アルバムを引っ張り出さないと出てきません。

でも彼らの場合は、検索窓に名前を打つだけで一発

しかもそれは、プロが照明を組んで、いちばんよく写る角度で撮った1枚です。

比べられる相手が、その頃の自分

これはなかなか分の悪い勝負だと思います。

 

テストの答案が返ってくるとき、前回の点数と並べられるのが嫌だった人は多いはずです。

いま起きているのはそれと同じで、並べられているのが10年前の自分だという違いがあるだけ。

本人が選んで変えてきたはずなのに、昔の点数のほうが正解として扱われています。

 

そのうえ、回っている写真が兄なのか弟なのかも、はっきりしないままです。

甥が2人いること自体が知られていないので、当然といえば当然かもしれません。

誰の写真かも定まらないうちに、変わり果てたという物語のほうだけが先に完成しています。

順番が逆さまになっている気がしてなりません。

騒ぎの矛先は本人ではなく血筋へ

もうひとつ、読んでいて引っかかったことがあります。

この件で伸びている言葉を眺めていると、中身がほとんど本人の話ではありません。

「血は争えない」「育ちが悪い家柄」「叔母の名前で芸能界に入るつもりだろう」。

並んでいるのは、そういう家族と血筋の話ばかりでした

 

思い出しておきたいのは、この人がまだ予告に映っただけだということ。

セリフは、まだ一言も流れていません

何をしてきた人なのか、どんな声で笑うのか、誰も知らない状態です。

それなのに、人物評価のほうだけが先に終わってしまいました。

しかも評価の材料が、本人には選びようのなかった生まれた家だったりします

 

ここで引っかかるのは、番組の趣旨との食い違いです。

ラヴ上等は、元暴走族や少年院出身という肩書きだけで判断されてきた人たちが、恋を通して素の自分を見せていく番組でした。

レッテルを一枚ずつ剥がしていく企画なんです

その番組の予告が出た瞬間に、いちばん古いレッテルが貼り直されました

ヤンキーというレッテルより、はるかに歴史の長い「血筋」というやつを。

 

後藤真希は、この件について何も言っていません。

そもそも本人が出ているわけでもない番組で、家族の血筋を採点されています。

叔母の立場からすれば、たまったものではないはずです。

叔母の名前で芸能界に入るつもりだろう、という見方も出ていました。

ただ、兄も弟も10年以上前から自分の名前で舞台に立って、いまは事務所を離れて動画やラップで食いつないでいます。

叔母の名前を使わずにやってきた時間のほうが、ずっと長く続いてきたわけです。

 

変わった理由を誰も知らないうちに、話だけが血のせいで片づいてしまいました。

どうにも、据わりの悪さだけが残ります。

名前が分かるのは8月25日

救いがあるとすれば、この話には期限が切ってあることです。

第二期は8月25日にエピソード11から13が配信されます

続けて9月1日に14から16、9月8日に17から20という日程だそうです。

新メンバーの紹介は、当然その中で出てきます。

名前も、年齢も、何をやってきた人なのかも、番組が本人の口から出してくれるはずです。

 

そのときに見たいのは、甥かどうかとは別のところなんですよね。

この人が何を話して、誰を好きになって、どこでつまずくのか。

ラヴ上等がここまで面白かったのは、肩書きが強烈な人ほど恋の場面でどうしようもなく不器用だったからでした。

首の虎も、たぶんその手前に置いてある情報でしかありません。

 

留年を言い渡されたたいちゃんが、この新しい面々とどう並ぶのかも気になるところですね。

後藤真希の甥は、兄と弟の2人。

どちらも顔を売る仕事をしていたから、爽やかな昔の写真がすぐ出てきます。

いま確かなのは、そこまでです。