俳優の福原遥は、ファンからもらった手紙を全部とってあると話しています。

2026年10月2日にサッカー日本代表の久保建英との結婚を発表して、あらためてどんな人なのかが話題になりました。

子ども向け料理番組のまいんちゃん、朝ドラのヒロイン、と思い浮かべる顔は人によって違うかもしれません。

 

それでも、共演者が明かしてきた話には、人柄が伝わってくるものがいくつもあります。

撮影現場で、共演者に好きなコーヒーを聞いて差し入れをした、という話もそのひとつ。

今回は福原遥のプロフィールと歩みをたどりながら、性格や人柄がうかがえるエピソードを、本人や共演者の言葉が残っているものだけで振り返っていきたいと思います。


まいんちゃんから朝ドラヒロインまでの歩み

福原遥の基本的なプロフィールは、次のとおりです。

  • 生年月日:1998年8月28日(28歳)
  • 出身:埼玉県
  • 所属事務所:研音
  • 芸能の仕事を始めた時期:小学1年生
  • よく知られた愛称:まいんちゃん

最初の仕事はドラマだったと、本人が話しています。

名前が一気に知られたのは、NHK Eテレの子ども向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』でした。

2009年から2013年まで、主人公のまいんちゃんを4年にわたって演じています。

2012年には雑誌『ピチレモン』のモデルオーディションで約9000人の中からグランプリに選ばれ、専属モデルとしても活動しました。

2015年の夏に子役のころからの事務所を離れて研音へ移り、ここから女優の道へ軸足を移していきます。

 

女優になってからの主な出演作は、次のとおりです。

  • 2017年:アニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』でキュアカスタードの声
  • 2017年:映画『チア☆ダン』
  • 2022年度後期:NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』でヒロイン
  • 2023年:映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で主演(2024年3月の第47回日本アカデミー賞で新人俳優賞)
  • 2025年:大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に出演、12月に主演映画『楓』が公開
  • 2026年:完結編の『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』で初めての教師役
  • シリーズもの:ドラマ『正直不動産』、ドラマと映画の『ゆるキャン△』

なかでも大きな節目は、朝ドラの『舞いあがれ!』でヒロインを務めたこと。

そして2026年10月2日の夜、久保建英との結婚を連名で発表しました。

関係者によると、今後も仕事は続けるとのことです。

 

『舞いあがれ!』の初回放送は2022年10月3日だったので、結婚発表の翌朝がちょうど4年後の同じ日付にあたります。

そのことに気づいて、朝から胸がいっぱいになっていた人もいました。

朝ドラの夢が叶った日と、結婚のお祝いが、同じ日付で並んだ形ですね。


人の目も見られない子役だった

いまの福原遥からは想像しにくいのですが、子どものころはかなりの人見知りだったそうです。

2021年11月の映画イベントで、本人は「小学校1年生の時からお仕事をさせていただいて、スタッフさんの目を見られないぐらい人見知りでした」と振り返っています。

2015年のインタビューでは、もう一歩踏み込んで「人の目も見れないくらい人見知りだったので、私は芸能界に向いてないんだろうなって思ってたんです」とも話していました。

 

その気持ちを変えたのが、まいんちゃんの現場だったといいます。

番組が始まる前に、スタッフがレッスンをしたりゲームをして遊んだりする時間をたくさん作ってくれて、関係ができてから初回を迎えられたそうです。

2021年のイベントでも、そのころの現場を「私が緊張しないように、遊ぶ時間、コミュニケーションが取れる時間を作ってくださって、心を開いて話せるようになった」と振り返り、「今は人見知りをしないようになっているんじゃないかと思っています」と話しています。

本人は、まいんちゃんをやっていなかったら「もしかしたら芸能界もやめてたかもしれない」とまで話していました。

結婚のお祝いと一緒に、まいんちゃんを演じた4年間の成長を短い動画で振り返る投稿も広がっています。

親戚のおじさん、おばさんのような目線で見てしまうのも、無理はありません。

 

ただ、楽しいだけの4年間だったわけでもないようで。

番組で初めてアフレコ(映像に合わせて声だけを録る収録)をしたときには、ベテランの声優さんたちの中で自分だけうまくできず、現場では泣かずに、家に帰ってから涙が出てきたそうです。

本人いわく「けっこう私、悔しいと泣いちゃうんですよ」。

そのうえで「泣き止んだら即練習って感じでした」と続けていて、小さいころからすごく負けず嫌いだったとも話しています。

 

子役時代の初めての映画撮影で、まわりの子のダンスにひとりだけついていけなかったときには、ダンスの先生が自分の時間を削ってマンツーマンで教えてくれたとのこと。

福原遥は、その先生を恩師のひとりとして挙げています。

人見知りで、悔しいと泣いて、それでも練習に戻っていく女の子。

幼い福原遥のまわりには、わざわざ時間を作ってくれる大人が何人もいました。


好きなコーヒーを聞いてくれる人

コーヒーの差し入れの話は、2025年11月13日、映画『楓』のジャパンプレミアで、共演したアイドルグループTravis Japanの宮近海斗が明かしたもの。

広場での撮影で場所を移ることになったとき、福原遥が「コーヒーは何が好きですか?」と直接聞いてきたので、宮近海斗は「優しい!俺だけに差し入れを!」とうれしくなったそうです。

ところが支度場に戻ると、ほかのみなさんも片手にコーヒーを持っていた、というのが話のオチで、宮近海斗は最後を「優しい差し入れがすごいな。ステキだな」と締めて、会場の笑いを誘っています。

 

照れくさい話を自分から笑いに変えて、相手の気づかいをほめて終わる。

話した宮近海斗の人柄まで出ている、気持ちのいい話なんですよね。

みんなに配る差し入れでも、面と向かって好みを聞かれたら、自分だけかもと思ってしまうのは当然でしょう。

 

とはいえ、福原遥がいつも完璧かというと、そうでもないようで。

2023年の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で共演した水上恒司は、撮影の序盤におすすめの塩の話をされて、「箱であるの!絶対持ってくるからね!」と言われたのに、一切持ってきてもらえなかったと明かしています。

福原遥は「うそ!渡してなかったですか?」と驚き、「味の感想がこないなあって思ってた…」と笑っていました。

水上恒司の感想は「福原さんは抜けてるところもあるんだな~って思いましたよ」。

好きなコーヒーは聞いてくれるのに、自慢の塩は渡し忘れる。

こういう少し抜けたところがあるから、まわりも気楽に付き合えるのでしょう。

 

10代のころの福原遥とラジオの仕事をしていた放送作家の人も、結婚の知らせを受けて当時の思い出を書いていました。

結婚の日に、昔の現場の話を書きたくなる人がいるんです。

それ自体が、何よりの評判ですよね。


ファンレターは全部とってある

人柄が伝わる話には、手紙にまつわるものもあります。

映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の公開に合わせて、水上恒司と並んで受けたインタビューで手紙について聞かれた福原遥は、こう答えていました。

「感謝だったり、なにかを伝えたいときは、手紙を書いてます」

「手紙って素直な気持ちが書けて、嘘がない、ストレートに相手に気持ちを伝えられるものだと思います」

「自分も貰うとあったかい気持ちになるものなので、いただいた手紙は全部とっておいてあります。ファンレターも!」

手紙を書く理由も、とっておく理由も、どちらも相手の気持ちを大事にする話で、そこに福原遥らしさが出ています。

隣にいた水上恒司が「ファンレター全部、保管してるんですか!?」と驚くと、福原遥の返事は「そうなんです」のひと言だったそうです。

 

2023年12月の別のインタビューでは、「お手紙を入れる箱があってたまに読み返しています」とも話していました。

ファンが書いた1通も、その箱の中でときどき読み返されているのかもしれません。

書いた側からすれば、これほどうれしいことはありませんよね。

 

結婚が発表された翌日にも、これからもずっと応援すると言い切るファンの声が届いていました。

本人が大事にしてきた人は、ファンだけではありません。

2024年3月8日、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受けたときのスピーチで、福原遥は少し前に祖母が亡くなったことを明かしています。

「ちっちゃい頃から祖母と『いつかこのアカデミー賞という場に立てたらいいね』と一緒に夢見ていたので、他界する前にこのすてきな報告をできて、本当に喜んでもらえたのがすごくうれしかったです」

その祖母のことを、本人は「ずっとそばで支えてくれて、そして誰よりも応援してくれた」と話していました。


結婚の報告に書かれていた一文

2026年10月2日の夜、久保建英と福原遥は、それぞれのInstagramに連名の報告を載せています。

結婚の報告のすぐあとに続くのが、この一文でした。

「お互い幼い頃から沢山の方の支えがあって今があります」

 

お相手の久保建英は2001年6月4日生まれ、神奈川県川崎市出身のサッカー選手です。

10歳でスペインのバルセロナの下部組織(子どもの育成チーム)に入り、いまはスペインのレアル・ソシエダでプレーしています。

発表の夜には、お母さんが思いもよらない説を出してきた、と笑う声も上がっていました。

10歳で海を渡った人と、小学1年生で芸能の仕事を始めた人。

どちらも、子どものころから大人に交じって働いてきた2人です。

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福原遥の話をたどると、子どものころのまわりには、こんな大人たちがいました。

  • 人見知りの子どもに、遊ぶ時間を作ってくれたスタッフ
  • ダンスについていけない子に、自分の時間を削ってくれた先生
  • ずっとそばで支えて、誰よりも応援してくれた祖母

そしていまの福原遥は、共演者に好きなコーヒーを聞いて差し入れをし、もらった手紙を箱にしまって読み返している人です。

生まれつきの優しい性格、のひと言で片づけてしまうのは、少しもったいない気がします。

福原遥の気配りは、受け取ったものの返し方に見えるんです。

本人がそう説明したことは一度もありません。

それでも、結婚の報告にまで「支え」という言葉を置く人だと思うと、話がひとつにつながって見えてくるんですよね。

 

ふたりがこれからどんな家庭を作っていくのかは、本人たちにしか分かりません。

ただ、福原遥の次の現場でも、きっと誰かが好きなコーヒーを聞かれて、少し照れくさい思いをするはずです。

そんな差し入れの話がまたどこかで聞こえてくるのを、共に楽しみに待ちたいところですね。