応援している芸人のXに、いきなり「無期限活動休止します」の一行だけが流れてきたら、さすがにドキッとしませんか。

ところが返信欄に並んだのは、「おう、また明日な」「秋の風物詩」といった言葉でした。

霜降り明星の粗品が、2026年10月23日の夜に出した休止宣言です。

実は同じ季節に、同じ言葉の宣言が、もう5年続いています。

これが、最初に「無期限活動休止」をうたったときの投稿です。

それでも今年は、慣れているはずのファンからも「焦った」という声が出ています。

相方のせいやが、体調不良で仕事を休んでいる最中なんです。

しかも今年の宣言には、去年まで付いていた動画へのリンクがありませんでした。

今回は、粗品の無期限活動休止が本当なのかを、5年分の宣言を並べて調べてみたので、順番に見ていきましょう。

今年の休止宣言にだけ無かったもの

まずは、今回なにが休止になったのかを確かめておきましょう。

粗品のYouTubeチャンネル「粗品 Official Channel」には、10月23日の夜10時に「無期限活動休止のご報告」という動画が公開されていました。

休止するのは、芸人の粗品ではありません。

競馬予想の企画で名乗ってきた「生涯収支マイナス5億円君」という、もう一つの名前です。

ファンのあいだでは「マイ億君」と呼ばれていて、名前の数字は1年ごとに1億円ずつ上がり、今年で5億円になりました。

動画の中身は最初から最後まで競馬予想の話で、霜降り明星の仕事に触れる場面はありません。

本人は「無期限活動休止という名の引退」とも話していますが、この言い回し自体が毎年の決まり文句で、去年の動画にもほぼ同じ言葉が出てきます。

マイ億君が生まれたのは2021年の秋で、2022年の休止動画では「去年の菊花賞の前日に誕生しまして」と振り返り、そこから「毎週欠かさず競馬予想をこのチャンネルでしてきた」と話していました。

 

では、なぜ今年はファンまで一瞬ひやっとしたのでしょうか。

理由のひとつは、Xに投稿された文面です。

今年の投稿は「無期限活動休止します」の一行だけで、動画へのリンクも、マイ億君という名前も入っていませんでした。

去年までの投稿を見てみると、形が少し違います。

文面は今年とまったく同じですが、去年は休止動画へのリンクが添えられていました。

その前の年の投稿もリンクつきで、最初の年は1億円君という名前まで書いてあります。

リンクを開けば誰の休止か分かる形が、今年は外れていました。

タイムラインで一行だけ見かけた人が、芸人そのものの休止だと受け取ったのも無理はありません。

 

5年分のお詫び文は数字以外ぜんぶ同じ

粗品のチャンネルで「無期限活動休止のご報告」を探すと、同じ題名の動画が5本出てきます。

  • 2022年10月21日 生涯収支マイナス1億円君
  • 2023年10月16日 生涯収支マイナス2億円君
  • 2024年10月18日 生涯収支マイナス3億円君
  • 2025年10月24日 生涯収支マイナス4億円君
  • 2026年10月23日 生涯収支マイナス5億円君

面白いのは、それぞれの動画の下に付いている説明文です。

5本とも、こう書かれています。

今まで様々な騎手や厩舎関係者の方への敬意を欠いた発言、競走馬たちへの度重なる暴言、JRAへの攻撃的な姿勢、射幸心を煽る行為等、申し訳ございませんでした
そして、ファンの皆様1年間応援ありがとうございました

出典:粗品 Official Channel「無期限活動休止のご報告」概要欄(2026年10月23日公開)

このあとに名前が1行入るだけで、5年のあいだに変わったのは「1億円」から「5億円」までの数字だけでした。

お詫びの中身も、最後の「1年間応援ありがとうございました」も、5年前のまま。

 

この休止は、毎年同じ形でくり返されてきた秋の恒例行事なんです。

日刊スポーツは10月18日の記事で、この流れを「菊花賞から始まり、秋華賞で終わる『マイ億君』の1年間のサイクル」と書いていました。

どちらも3歳の馬が走る秋の大きなレースで、秋華賞が終わった翌週に菊花賞があります。

そのあいだの平日に休止の動画が出て、菊花賞の予想から新しい名前で戻ってくる、という順番です。

「無期限」とうたっていても、休んでいるのは次の菊花賞までのわずかな日数だけ。

動画の中で毎年くり返される理由も、ほぼ同じです。

2022年は「お金がない」と「体力の限界」、去年は「体力の限界」と「金銭の限界」で、今年も「シンプルに体力の限界」でした。

1年間の成績を自分で読み上げるのも、毎年の決まりになっています。

今年の動画では、1レース1万円ずつ買う企画の回収率が26.3%だったと明かしていて、2年続けてプラスだった前の年から大きく下げていました。

 

せいやの休演と重なった金曜の夜

それでも今年だけ、笑って流しきれない人がいた理由がもうひとつあります。

相方のせいやが、10月の半ばから仕事を休んでいることです。

報道によると、せいやは10月9日の深夜に放送された「霜降り明星のオールナイトニッポン」を体調不良で途中退席し、翌日の特番も休演しました。

ラジオはその次の週も休みになり、今週の放送も休演が決まっています。

その金曜25時、つまり土曜の午前1時の放送まであと3時間ほどというところで出たのが、粗品の「無期限活動休止します」でした。

復帰の時期も公表されていない中で、もう片方からこの一行が届けば、心臓に悪いのは当然でしょう。

実際にネットには「毎年マイ億くんに踊らされる自分」と書きつつ、「今回はタイミングがさ…」「え?活動休止!?って焦ったー」と続けた人がいました。

返信欄にも「せいや体調崩してるからマジびびった」という声があります。

 

もうひとつ、今年の動画には去年と違うところがありました。

粗品が、話の合間に何度も咳き込んでいたことです。

本人も「ご覧の通り」と自分から触れていて、「踊らされる」と書いたさっきの人も「粗品さん自身も体調がって配信で言ってたから」と書き添えていました。

ただ、動画で休止すると言っているのは、あくまで競馬予想の名前だけ。

せいやの体調と今回の休止を結びつける話は、本人の口からも報道からも出ていません。

 

6億円君は土曜の夜に来るのか

では、マイ億君はいつ戻ってくるのか。

これまでの例を見ると、答えはかなりはっきりしています。

最初の2022年は、休止の翌日にはもう新しい名前で現れていました。

前の日に「1年間ありがとうございました」と書いた人の、翌日の第一声がこれです。

去年も同じで、休止動画の翌日には「生涯収支マイナス5億円君」として、菊花賞の予想をいつも通り公開していました。

スポーツ報知によると、その動画は冒頭から何の前触れもなく新しい名前で始まり、コメント欄には「一年の風物詩になりつつあるわ」という声が寄せられたそうです。

 

今年の菊花賞は10月25日の日曜日。

日刊スポーツは秋華賞のあとの記事で、10月24日の土曜の夜に「生涯収支マイナス6億円君」が登場するのが既定路線と書いています。

毎週の予想動画は「どうも生涯収支マイナス◯億円君です」というあいさつで始まるのがお決まりで、今年はそこに入る数字が6になる、という見立てです。

その一言が聞こえたら、今年の休止もそれでおしまい。

せいやのほうは急がず、ゆっくり休んでほしいですね。